ブラックホール第3惑星人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 23:53 UTC 版)
「メカゴジラの逆襲」の記事における「ブラックホール第3惑星人」の解説
前作でメカゴジラを操って地球征服を企んだ異星人。本作品での素顔は前作でのサルではなくケロイド状となっているうえ、ユニフォームは前作と異なり、アンテナのようなものが付いたヘルメットを被っている。 ブラックホール第3惑星の破滅が近づいていることを地球侵略の理由としていることが、作中の台詞からうかがえる。いかなる失敗を犯した部下にも容赦なく鞭を振り下ろし、強制的に処刑することもある。自分たちが捕えた地球人については、他の地球人に自分たちの秘密が露呈しないよう、喉を潰したうえで強制労働をさせている。「あかつき1号」の乗組員と共に捕えられ、労働させられていたインターポール捜査官・草刈は逃走したために射殺されてしまうが、それに先んじて彼は下水道工事をしていた山下に偶然出会い、宇宙金属スペースチタニウムの欠片を渡していた。 天城山に地底基地を建造し、メカゴジラの残骸を改修してその2号機(メカゴジラ2)を建造する。それに先んじ、地球人に恨みを持つ真船博士を利用するべく近づいており、かつて事故死した彼の娘の桂をサイボーグとして再生することで信用を得ていたうえ、桂にメカゴジラ2のコントロールシステムを組み込み、メカゴジラ2をより完璧な存在にしようと目論んでいた。そして、真船博士の操る怪獣チタノザウルスと共にメカゴジラ2で横須賀への攻撃(その際、天城の基地を捨てて真船邸に拠点を移す)ことを手始めとして、地球侵略作戦を実行に移す。計画は当初こそうまく進み、両怪獣の猛攻で自衛隊とゴジラを徹底的に追い詰めるが、津田はその激闘の観戦中に一之瀬に絞殺され、真船博士はムガールの盾にされた結果、インターポール捜査官の村越に銃殺される。その後、メカゴジラ2の機能を停止させようと桂が自決し、自分たちも地球人を奪還された結果、メカゴジラ2とチタノザウルスが戦闘不能に陥り、計画は土壇場で頓挫する。ムガールは相模湾の海底に隠していた3機の円盤に乗って宇宙へ逃げようとするが、ゴジラの放射能火炎で円盤ごと撃墜される。 若かりし日の真船博士に接近して桂を再生するなど、前作と合わせて相当長期間、地球に潜入・活動していたことがうかがえる。ムガールも部下たちも地球人の原始的な文明や交通機関、東京の町並みの汚さを嘲笑しており、占領後の都市計画すら早くから用意している。真船博士には協力の見返りとして、占領・再開発後の「新しい東京1番地」に親子で暮らす豪邸を用意すると約束している。 ムガール 冷酷な2代目の指揮官(司令)。地球人に変装した顔が前作の黒沼とほぼ同じであるが、彼の左目尻に存在した痣は存在しない。 津田(つだ) ムガールの副官。真船博士に接近し、桂をサイボーグ化して博士の協力を取り付ける。津田役の伊吹徹は、監督の本多から宇宙人であることは意識しなくていいと指示され、文化の異なる外国人のつもりで演じたという。髭は付け髭、ケロイド状の素顔は特殊メイクによる。 衣裳のヘルメットは、バイク用のものを改造している。銃は前作のものと異なり、グリップ部は『怪獣大戦争』でのX星人の銃の型から作られた。スーパーガイガー探知機のプロップは、『ゴジラ対メガロ』での伊吹邸のモニターを改造したもの。 ラストで登場する円盤は、40センチメートルサイズのミニチュアが作られた。劇場ポスターにはこの円盤ではなく、『怪獣大戦争』に登場したX星人の円盤が描かれている。 DVD映像特典の「これがブラックホール第三惑星人だ!!」では、黒沼とムガールや前作に登場した柳川(R1号)が、俳優の睦五朗や草野大悟に酷似している点をムガール(声:倉敷保雄)が指摘している。
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