サイボーグ少女・桂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 23:53 UTC 版)
「メカゴジラの逆襲」の記事における「サイボーグ少女・桂」の解説
恐龍(チタノザウルス)へ超音波を送る実験を行った際に事故死した真船博士の娘が、その直後にブラックホール第3惑星人の手によってサイボーグへ改造された姿。 当初はチタノザウルスを操る目的のみで改造されたが、メカゴジラ2の完成と同時に再改造され、シンクロ機能を追加したコントロール装置を組み込まれる。最後は一之瀬の説得で自我を取り戻し、メカゴジラ2を止めるべく自決する。 脚本を手掛けた高山由紀子は、執筆にあたって一番最初にイメージとして浮かんだのが桂の設定で、絶命するシーンまで構想できていたという。 本公開時の宣材写真には銀ラメの衣装を着けた桂がゴジラやチタノザウルスの横で鞭を手に構えているものが存在するが、劇中ではこのような鞭は使っていない。 桂を演じた藍とも子は本作品のオーディション当時、特撮テレビドラマ『ウルトラマンレオ』(TBS、円谷プロ)にMACの松木晴子隊員役で出演中であったため、MAC隊員服のままでオーディションを受けている。藍は、笑わないことに最も気を遣ったといい、また感情を込めないよう指導されたが場面によっては感情を入れなければならないこともあり、メリハリが難しかったと述懐している。 桂の手術シーンでは特殊造形による彼女の乳房が映る。その撮影時、藍は「照明の暖かさと撮影準備に時間がかかったこともあって寝入ってしまった」と語っており、胸のパーツについてはアフレコ時に初めて見たという。特技監督の中野昭慶は、当時のスタッフは予算がないからといって寄りのカットで逃げるのではなく手を抜かずちゃんと作っていたといい、サイボーグに性的なものを感じるのは「スケベ親父の勘ぐり」だと述べている。1955年6月に海上日出男による初の総天然色映画を予定していた検討用脚本『ゴジラの花嫁?』にも、同様のシーンが存在する。後年、『EXテレビ』でゴジラ特集が組まれた際には、このシーンについて当時の他社のロマンポルノ路線の影響ではないかとの説が唱えられていた[信頼性要検証]。高山は、このシーンのみを取り上げてポルノ扱いされたことに対する憤りを語っている。
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