大宇宙ブラックホール第三惑星人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 11:38 UTC 版)
「ゴジラ対メカゴジラ」の記事における「大宇宙ブラックホール第三惑星人」の解説
地球征服を狙う宇宙人。地球人に変装しているが正体はゴリラのような顔をしており、死ぬと猿人の顔に戻る。全員の顔にはトゲのようなものが付いており、司令官の黒沼の正体のみ一面に付いている。沖縄本島の玉泉洞地下に建造した基地を拠点として地球侵略を遂行し、地球で最強の怪獣であるゴジラを倒すため、それを元に建造したメカゴジラをゴジラに差し向ける。沖縄の守護怪獣であるキングシーサーの存在も把握しており、その復活を阻止するため、復活の重要なアイテムであるシーサーの置物を奪おうと、スパイ「R1号」を暗躍させる。 銀一色のコスチュームを別とすれば、変装後の姿は地球人と区別がつかない。 基地では、司令官の黒沼がマイクでメカゴジラに指示を出し、にせゴジラからメカゴジラへの変身も黒沼がスイッチで操作する。入り口の合言葉は「アルファ」と「ケンタウルス」。 次作『メカゴジラの逆襲』にも引き続き登場し、メカゴジラの改修機であるメカゴジラ2をチタノザウルスと共に差し向け、再び地球侵攻を企む。終盤には、本作品で登場しなかった宇宙船も登場する。 黒沼(くろぬま) 地球征服司令官。コントロールルームで葉巻やブランデーを嗜む。名前は「ブラックホール」をもじったもので、「沼」は「穴」からの連想による。 柳川(やながわ) ブラックホール第3惑星人の工作員。コードネームはR1号。 獅子の置物を狙い、和倉博士や敬介らを襲撃する。地球製のサイレンサー装備の自動式拳銃やナイフを使用する。 猿面の造形物は、市販のゴムマスクの流用。特技監督の中野いわく、猿人の顔という設定は、R1号を演じた草野大悟のイメージによるものだという。主演の大門正明によれば、正体を現すシーンはメイクを徐々に変化させて細かくカットをつないでおり、草野は顔を5時間近く動かせず不機嫌であったという。 衣装はメカゴジラの体色と共通する銀色となっており、次作にも流用された。 銃のプロップは、『怪獣総進撃』で使用された銃を塗り替えたもの。2019年の時点で2丁の現存が確認されている。黒沼の銃のみ、『怪獣大戦争』でのX星人の銃を流用している。 次作のDVDの特典映像「これがブラックホール第3惑星人だ!」では、司令官ムガールの顔が黒沼と酷似している点について、「ムガールに憧れていた黒沼が勝手にムガールと同じ面を使用していたため」と言及している。 弱点については劇中で言及されていないが、プロデューサーを務めた田中友幸が著者も務めた幼児向け書籍『ゴジラ対メカゴジラ!』では、熱に弱いとの旨が説明されている。 2017年 - 2018年公開のアニメ映画3部作『GODZILLA』では、ブラックホール第3惑星人から着想を得て設定された異星人ビルサルドが登場する。詳細はGODZILLA (アニメ映画)#種族・生物を参照。
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