大宅壮一の見聞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 13:25 UTC 版)
評論家の大宅壮一は、1954年から1955年にかけて取材旅行で世界各地を訪問した。大宅は、チリのアリカから空路でボリビアのラパスに入った。ここで、市内見物や日系移民の経営する繊維工場の見学、ラパス日本人会で講演などの後、サンタ・クルスを訪問した。サンタ・クルスにて戦前からの日系人と対話を持ち、オキナワ移住地について大宅が伝聞したことを以下のように記している。 最近アメリカの軍部が沖縄移民を大量に送り込んだのは、ここ(サンタ・クルス)から九十キロばかりはなれたところである。日本政府はもちろん、アメリカ内務省の了解なしに勝手に送り込み(中略)、感情的にうまくいっていないらしい。それに衛生施設などをテンデ考えていないものだから、マラリアなどで倒れるものが続出し、大いに物議をかもしている。軍部のやることはどこも同じらしい。 — 大宅壮一、大宅壮一全集第十九巻「世界裏街道を行く2-南北アメリカ編」 (1981, pp. 203)
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