パークゴルフ
歴史と概要
パークゴルフは、1983年に北海道・幕別町の公園の一画から、ふとした遊び心がきっかけで誕生しました。その名が示すとおり、公園の中にコースを設定しゴルフをより簡単にした遊び感覚で楽しめるスポーツです。
87年には国際パークゴルフ協会が設立され、本格的なスポーツとして普及が始まりました。そして2000年の富山国体でデモンストレーション競技として採用され、国民的なスポーツとして全国に紹介されることになります。
現在、北海道から沖縄、与論島まで全国に約900のコースがあり、そのうち約2割にあたる180のコースが公認を受けています。また、海外にもその輪が広がり、最近では米ワシントン州、中国の瀋陽市に新たなコースが完成、11カ国30コースができ、ますます国際的なスポーツとして普及し始めました。
また、パークゴルフの愛好者も北海道を中心に今や全国で60万人を数えるまでになり、市町村の協会加盟団体も468団体へと拡大し、その人気はさらに高まっています。
世代を越えて遊べる楽しさ、若さを感じさせるスマートさ、力や体力、上手と下手の差が少ない気楽さ、それでいて奥深さのあるところが人気の的。最近では仲間やカップルでのパークゴルフ・ツアーなる小旅行が増えてきています。また、各地の大会風景が協会に届けられますが、大きな大会から町内会や職場などの小さな大会を含めると、年中いつもどこかで大会が行われている、と言ってもいいくらいの盛況ぶりです。
このようにパークゴルフの人気、そしてその効果は、健康づくりはもちろんのこと、観光やリゾート、学校教育の現場、リハビリなどの医療分野でも注目を浴びており、今後、パークゴルフの原点である「人と自然にやさしい三世代交流のコミュニティスポーツ」の輪が、ますます広がる可能性を秘めています。
用具とルール
パークゴルフは、クラブ1本とボール1個、それにボールを置くティがあれば誰もがすぐにプレーを楽しむことができます。芝生の上で陽光を身体いっぱいに浴びながらボールを打ち、打数を競い合うパークゴルフはまさに健康スポーツといってもいいでしょう。
パークゴルフは、ルールで年齢や男女差などによるハンディキャップをつけていません。そのため、コース造りには一定の基準を設け、1ホールの長さを原則100メートル以内、18ホール1000メートル以内としています(9ホールなら500メートル以内)。
コース上に適当に植栽やバンカーを設け、グリーン上のカップの位置などを調整して、安全性を確保しつつ難易度を高める工夫をしています。
プレーはスタート位置(ティグランド)から打ち始め、1ホールの打数を競います。ゲームの単位は1ラウンド18ホールで、ストロークプレーとマッチプレーが一般的です。
基本的なルール、マナーはゴルフとよく似ていますが、できるだけわかりやすくやさしいものにし、公認指導員やアドバイザーを設けて、安全で快適にプレーできるよう配慮しています。
固有名詞の分類
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