バンガード1号とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 宇宙百科事典 > バンガード1号の意味・解説 

バンガード1号

分類:人工衛星
名称:バンガード1号(VANGUARD1)
小分類:地球観測衛星
開発機関・会社:アメリカ海軍(USN)
運用機関会社:アメリカ海軍(USN)
打ち上げ年月日:1958年3月17日
運用停止年月日:1958年4月6日
打ち上げ国名機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げロケット:バンガード
打ち上げ場所:ケープカナベラル空軍基地
国際標識番号:1958002B

バンガード1号は、アメリカ2番目に打ち上げた科学衛星です。ソビエト連邦人類初の人工衛星スプートニク1号」を打ち上げた翌年エクスプローラ1号続いて打ち上げられ米ソ激し宇宙開発競争の幕開け告げました
バンガード」はもともと衛星打上げロケットの名称で、ロケット4段目を衛星として設計したものです。バンガードには、世界ではじめて太陽電池電源として使うなど多く技術的成果盛り込まれいましたまた、電波による測地観測で、地球洋なしのようなやや偏った球体であることを証明するなどの成果挙げてます。

1.どんな形をして、どんな性能持っているの?
直径15.2cmのアルミニウムでできた球で総重量は1.47kg。世界ではじめて太陽電池電源として使用していましたデータ送信用のアンテナを5本もち、水銀電池による10mWの送信機太陽電池による5mWの送信機装備していました

2.どんな目的使用されるの?
バンガードは、3段ロケット使った衛星発射能力テスト行なうのが大きな目的でした。また、衛星軌道解析によって、地形測定行なう目的ありました
さらにバンガードは、磁力計宇宙塵測定器搭載し宇宙空間磁力線宇宙塵観測行ないました。

3.宇宙でどんなことをし、今はうなっているの?
バンガード軌道周回しながら、108MHzの電波地上送信し地球表面測地データ集めました。この結果地球が完全な円形ではなく南北両極を軸にした洋なしのような形をしていることが分かりましたまた、軌道上では太陽からの放射線強烈で、衛星設計寿命大幅に縮めてしまうことも確認されました。
バンガードは、電池消耗により電波弱くなったため、20日後にその使命終えました最後に信号確認されたのは、1964年5月です。

4.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
1959年9月に、プロトン磁力計の他、数種類宇宙塵測定器搭載した総重量が45kgのバンガード3号打ち上げられています。
5.どのように地球を回るの?
近地点高度650km、遠地点高度4,010km、軌道傾斜角34.25度で軌道周回しました。周回時間は約2時間14分です。



このページでは「スペース百科」からバンガード1号を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からバンガード1号を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からバンガード1号 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「バンガード1号」の関連用語

バンガード1号のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



バンガード1号のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
JAXAJAXA
Copyright 2025 Japan Aerospace Exploration Agency

©2025 GRAS Group, Inc.RSS