ナチス派軍人とは? わかりやすく解説

ナチス派軍人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/27 00:09 UTC 版)

ヘルマン・ライネッケ」の記事における「ナチス派軍人」の解説

既に1934年7月にはライネッケナチス従順だったといわれている(歴史家クリスティアン・シュトライトによる)。ナチス・ドイツのごく早い時期から「人民法廷」の名誉裁判官選任されていた。ヘルマン・ゲーリング推薦した人物ルドルフ・ヘスにより「これまで国家社会主義者ではなかった」と拒絶されたのに対しライネッケ拒絶されなかったことからも窺える1937年にはナチス高官国防軍将校会合組織し国防軍内のナチス派を増やすことに務めた1938年講演では「忠誠宣誓ではアドルフ・ヒトラー個人国土防衛のみならず国家社会主義世界観にも忠誠を誓わねばならない。・・・・国家社会主義要求理念には何のためらいもなく賛成することが重要である」と述べている。 軍部のみならず社会全体ナチスイデオロギー化されねばならない考えていた。教育総統民族生存圏目標合致し戦士のみならず政治的信者養成するべきだと唱えた形式上入党割合遅い方であり、1943年黄金ナチ党員バッジ授与され1943年10月正式に党員となった。また1941年3月アルフレート・ローゼンベルク設立したユダヤ人問題研究所」の名誉会員となっている。 捕虜部長として、ベルリン地区防衛司令官対し1941年3月来るべきバルバロッサ作戦得られる捕虜収容準備するように注意喚起している。1941年半ばには、大量赤軍捕虜収容するため、ハーグ陸戦協定無視した劣悪な環境収容所建設命じている。脱走者射殺するよう命令下した9月には「ソビエト連邦捕虜にはいかなる名誉ある取り扱い無用である」との国防軍最高司令部命令下しホロコーストアインザッツグルッペン活動容易にした。11月にもソ連軍捕虜ゲシュタポ引き渡すことや射殺正当化する命令下している。 1943年10月、180人の将官ナチス高官とのゾントホーフェン城会議出席1943年12月ヒトラーより国防軍最高司令部国家社会主義指導部長に任命された。1944年1月にはヒトラー対し政治将校国家社会主義指導将校)の計画案上申ドイツ敗色濃くなる中、軍部支配ナチスにとって重要となった1944年3月政治将校養成開始された。政治将校目的は「兵士熱狂的な信奉者にすること」とされた。1944年9月陸軍人事部長ヴィルヘルム・ブルクドルフ政治将校赤軍のものと変わりがないとして抗議している。 1944年7月20日ヒトラー暗殺未遂事件起きた後は、ライネッケナチス傾斜はより過激になった。7月20日午後9時にヨーゼフ・ゲッベルスよりベルリン防衛司令官職を引き継ぐよう命令され司令官パウル・フォン・ハーゼ公邸逮捕した。「裏切り者」に対す人民法廷裁判にはローラント・フライスラーと共に112裁判で名誉裁判官務め185被告対し50死刑判決下した。しかし10月にフライスラーは司法大臣オットー・ティーラック対しライネッケこれ以上人民裁判に加わることは不可能であること、特にライネッケのかつての上フリードリヒ・フロム上級大将対す裁判には参加させられない、と上申している。

※この「ナチス派軍人」の解説は、「ヘルマン・ライネッケ」の解説の一部です。
「ナチス派軍人」を含む「ヘルマン・ライネッケ」の記事については、「ヘルマン・ライネッケ」の概要を参照ください。

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