トンネル火災事故とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > トンネル火災事故の意味・解説 

トンネル火災事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/12 05:08 UTC 版)

モンブラントンネル」の記事における「トンネル火災事故」の解説

1999年3月24日小麦粉マーガリン積んでフランス側からイタリア側へ向かっていたベルギー貨物トラックボルボ製)が燃料漏れにより爆発フランス側が煙を感知していたにも関わらず直ち封鎖しなかったことから、10台の普通車両と18台のトラックトンネル内に進入結果として死者39名、負傷者27名という大惨事となってしまった。 主な原因として、トンネル中間地点を境にしてフランス側イタリア側で別の管理会社管理していたため、換気系統が別々となっていたこと、火災対策が不十分と指摘されにも拘らずフランス政府無視したことが挙げられる。この火災で、当初シャモニー側から消防車2台が火災現場向かったが、既に火災配線焼け熔けており、暗闇の状態となっていたことと、車が車線塞いでいたことから到着遅れてしまい、煙に巻き込まれることとなってしまった(この15名の消防士救助されるが、そのうち司令官1名が死亡している)。その後フランスイタリアのほか、スイスからも合計で約100名の消防士動員されたものの、換気装置有毒ガス排気しきれずに熱と煙が立ち込めることとなり、消防士現場到着できたのは火災から約3日後の3月26日、完全に鎮火したのは、火災発生から約56時間後のことであった。 なお、死者多く避難時にシェルターへ向かう途中死亡しており、爆発車両積荷マーガリン小麦粉であったことから、事故現場は約1000度もの高温の状態に達していた。故に遺体炭化したものが多かった。 この事故巻き込まれ生還したのは12名である。それには火事生き延びたオートバイ警備員、パトリック・デヴォアソーが救助貢献している。一方イタリア側から派遣され警備員ピエルルーチョ・ティナッツィもBMW K75乗り被災者救出しようとしていた。だがティナッツィは救助しようとしていた意識不明被害者とともに防火扉の中で亡くなっているのが発見された。被害者巨体で、K75乗せられなかったためとされている。彼は猛烈な炎の熱さの中、1時間以上イタリア側と無線連絡取り合っていた。事故後、イタリア側によって同国入口モニュメント建立されている。 この火災事故により、トンネル内の壁は焼け焦げコンクリートが砂状になったり、熔解するなどの深刻なダメージを蒙り、閉鎖余儀なくされた。その後、壁の補修や、換気システム温度計追加退避トンネル建設などが行われ、約3年後2002年3月9日再開通した

※この「トンネル火災事故」の解説は、「モンブラントンネル」の解説の一部です。
「トンネル火災事故」を含む「モンブラントンネル」の記事については、「モンブラントンネル」の概要を参照ください。


トンネル火災事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 18:20 UTC 版)

八本松トンネル」の記事における「トンネル火災事故」の解説

2016年平成28年3月17日午前7時半頃、トンネル内で衝突事故原因火災発生車両5台が炎上し2人死亡71人が負傷した。この事故東広島市消防局は7:26通報を受け初めに消防車2台、救急車2台が出動災害規模大きいと判断され7:46第2出動ポンプ車2台(西分署から八本松2、東広島消防署から東広島2)、救急車2台(東広島消防署から東広島救急2、西分署から八本松救急2)を出動させた。7:57には第3出動救急車6台(南分署から黒瀬救急1,黒瀬救急2、北分署から豊栄救急1、東分署から河内救急1、安芸津分署から安芸津救急1、竹原消防署から竹原救急1)を出動させ、75名が活動した。8:07にはドクターヘリ要請、5名が活動。8:43にはDMAT現場到着し51名が活動。他にも広島市消防局からヘリ1機、消防車11台、救急車1台、47名が活動尾道市消防局から救急車1台、マイクロバス1台、6名が活動呉市消防局からマイクロバス1台、3名が活動広島県防災航空隊から防災ヘリ1機、6名が活動三原市消防本部から消防車2台、救急車2台、11名が活動し、計ヘリ3機、消防車両40台(うち救急車13台)、マイクロバス2台、総員204名が活動した。。

※この「トンネル火災事故」の解説は、「八本松トンネル」の解説の一部です。
「トンネル火災事故」を含む「八本松トンネル」の記事については、「八本松トンネル」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「トンネル火災事故」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「トンネル火災事故」の関連用語

トンネル火災事故のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



トンネル火災事故のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのモンブラントンネル (改訂履歴)、八本松トンネル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS