副次的要因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 20:25 UTC 版)
「北陸トンネル火災事故」の記事における「副次的要因」の解説
北陸トンネルは着工時、国鉄の技術の粋を結集した交流長大トンネルであり、その安全性は極めて高いとされていた。しかし開通から5年目の1967年(昭和42年)、敦賀消防署が国鉄に対し、北陸トンネルの火災時の対応について申し入れを行っていた。内容は北陸トンネルを通過する列車に救命補助具や呼吸器を備えることだった。消防の方ではこの段階から北陸トンネルで大規模火災事故が発生する可能性があるとしていたのである。 しかし、「電化トンネルで火災事故はあり得ない」とする国鉄の建前を守るために、国鉄はこれら消防からの要望、申し入れは一切封殺した。また、トンネル内の照明は普段消灯していただけではなく、一斉点灯させる回路が備わっておらず、火災発生時にも個々の回路(照明具680個に対しスイッチ500個)ごとにスイッチを入れていた。 これら設備面での不備が被害拡大の要因になったとされている。
※この「副次的要因」の解説は、「北陸トンネル火災事故」の解説の一部です。
「副次的要因」を含む「北陸トンネル火災事故」の記事については、「北陸トンネル火災事故」の概要を参照ください。
- 副次的要因のページへのリンク