テット関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 00:38 UTC 版)
「オブリビオン (映画)」の記事における「テット関連」の解説
テット 西暦2077年の地球の周囲を周回する、人類が放射能で汚染された地球からタイタンへの移民を行うに当たって、一時的に生活の場としている「宇宙管制センター」で、その外観は金属製の▽の形をした四面体。ジャックとヴィクトリアはこのテットにいるサリーの部下として地球で働いており、2人が外部との通信を行うのは基本的にこのテットとの通信可能時間内にサリーとのやり取りをするものである。なお、2人の拠点である「タワー49」から見て、テットが水平線上にいる時が通信可能時間であり、水平線下に沈むと通信は不可能になるが次に通信可能になるのが何時であるのかは主にヴィクトリアが把握している。 その正体は西暦2017年に突如として宇宙空間に出現した、地球人類にとっては未知なる「謎の物体」であり、NASAはオデッセイ号によるタイタンへの探査飛行計画を急遽この物体を調査するための探査飛行へと変更した上で実行するが、オデッセイ号がテットの近距離まで到達した時点でNASAとオデッセイ号との通信を断たれて情報の入手が不完全となり、月の破壊とそれによる全地球規模での地殻変動による都市の破壊や市街地の冠水といった被害を許し、2次被害である飢餓も防げなかった。そして、混沌の中にあった地球に対し、最初の尖兵としてオデッセイ号の探査飛行に乗じて身体を確保した、探査飛行計画の指揮官であった宇宙飛行士のジャックを素体に作り上げた、大量のクローン人間のジャックを送り込み、ある程度地上の制圧が進んだ段階で第2波の戦力であるドローンを展開させ、クローン人間のジャックの役割を兵士から「ドローンの修理屋」に変更した上で引き続き使い続け、これらが警備を担当する採水プラントを海上に建設して、地球を「核エネルギーの材料となる海水を吸い上げる、一方的な資源搾取の星」へと作り変えた。これらの所業からマルコムはテットを「全てを破壊し尽くすのが機能である、驚嘆すべきマシーン」と称した。 なお、劇中本編においてテットの正体については言及されず、終盤でジャックは「君らがどこから来た何者かは知らないが」とテットの中枢体(詳細は後述)に言い放つのみに留まっている。一方で能力面については優れた知性と技術を有する点が明確に描かれており、地球の言語(英語)やアラビア数字をベースにした数学体系を理解し、「自らの手駒となるために作った、クローン人間」のジャックとヴィクトリアに吹き込んだ偽の情報も、両者の素体を確保するそもそものきっかけとなったNASAが元々計画していたタイタンへの探査飛行から情報を拝借して作った、辻褄の合うものであった。また、中枢体の存在する中枢区画の中では地球上と同様に重力が存在し、必要に応じて地球人類が呼吸可能な空気を充満させるという、劇中での地球人類が実現できていないことを当たり前の様にやっていた。テットの中枢体 テット内部の、中枢区画の中央部に浮かんでいる、テット全体の中枢部に相当する個体で、外観はテットをそのまま小型化したようなものだが、ドローンの視覚センサーに似た「赤く光る一つ目」が中央にあり、よく見ると表面が波打っていることから、金属の塊ではなく何かしらのナノマシンの集合体である模様。劇中終盤においてジャックと対面した際、クローン人間として生み出されたのをジャック本人が理解している状況下で、「お前を創ったのは私。私がお前の神よ」と言い放った。
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