チェーン・アギ
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「機動戦士ガンダム 逆襲のシャアの登場人物」の記事における「チェーン・アギ」の解説
Chan Agi 声 - 弥生みつき(映画版) / 折笠富美子(『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』以降のゲーム作品) 地球連邦軍の技術士官で階級は准尉、メカニックマンも務めておりνガンダムの開発プロジェクトで主導人物的な立場にある。開発のサポートのためにアナハイム・エレクトロニクスのフォン・ブラウン工場へと出向する。次第にアムロとは惹かれ合い恋人関係になっていき、公私にわたってサポートする。(チェーンがアムロに憧れていたこともあり)クェスにとっては嫌な女に映っていたようで、彼女がネオ・ジオンへと走る一因となる。サイコフレームの試料(T字型の金属塊として描かれている)の力もあり、ラー・カイラムの砲座の機銃でレズンのギラ・ドーガを撃墜する戦果を上げる。 終盤では、現場にMSの数が足りないとの声を聞き、サイコフレームの数が多い方がアムロに有利であるとの理由から、戦場の真っ只中にいるであろうアムロの元へサイコフレームの試料を届けるため、メイン・エンジンの一つだけを修理した半壊したままのリ・ガズィに搭乗し、アストナージの制止も聞かず無理矢理戦場に出撃する。その時にチェーンを静止しようとしたアストナージは機体から弾き出され出撃カタパルトに敵の攻撃が直撃して戦死した。戦場では、ハサウェイ・ノアがクェスを説得している最中にタイミング悪く出くわしてしまい、危うくジェガンに乗るハサウェイを撃墜しそうになりながらもクェスのα・アジールを撃墜することに成功した。だが、説得の中断を余儀なくされ、クェスを殺された事に激昂したハサウェイは、ジェガンのビーム・ライフルを乱射、リ・ガズィのコックピットにライフルが直撃しチェーンは戦死した。この際に宇宙を漂流することになったサイコフレームの試料はチェーンの固い意思を引き継ぎ、戦場に集う人々の意識が繋ぎ合わされ、ついには地球に落下しつつ有るアクシズを引き戻すほどの力を発揮した。 脚本の第一稿ではアムロの恋人役は『機動戦士Ζガンダム』と同様ベルトーチカ・イルマで継続する予定だったが、スポンサーである『ガンダム映画化委員会』の意見により富野由悠季がこの案をボツにした為、新しく恋人役としてチェーンが登場することになった。初期稿を元にした小説『ベルトーチカ・チルドレン』ではチェーンは登場しない。 アニメージュに連載された『ハイ・ストリーマー』に加筆した小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』ではアムロとの出会いも描かれている。チェーンによるνガンダムの図面がアムロの脳内イメージに合致するデザインのため驚かせたが、その直前の会話でアムロが仕上げた改造MSリ・ガズィを「ホビーであり、努力は認めるが悪あがきです」と扱き下ろし、その辛辣で素直すぎる反応はアムロがチェーンを内心嫌いになろうとすることを決意させ、二人が恋人関係になる兆候は見られなかった。しかし、彼女の献身的な性格にアムロは魅かれていった。本来なら聞いてはいけないのだが、サイコミュの増幅したデータを解析する際にアムロの記憶のなかにいるアリョーナ・ペイジの存在に気付き、嫉妬心から恋人か?と訊ねるが、アムロはそれを否定しチェーンへの愛情は変わる事はなく部屋の電気を消して二人はキスした。 『機動戦士ガンダムUC 虹に乗れなかった男』では、ハサウェイはシャアの反乱後一ヶ月経った後も口を聞ける状態ではない、ラー・カイラムクルーが意図的にハサウェイの戦闘記録を抹消した、ハサウェイの搭乗したジェガンは元々電装系が故障しておりフライト・レコーダーも作動していなかったなど複数の要因が重なり、ブライトを査問委員会に招集した連邦上層部でさえ実態を掴んでおらず、チェーンとクェスの死の真相は明らかになっていない。
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