ダットサン・110/210とは? わかりやすく解説

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ダットサン・110/210

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/09 07:47 UTC 版)

ダットサン・110型系、210型系日産自動車1955年昭和30年)から1959年昭和34年)まで生産した小型乗用車で、それまでのDBシリーズの後継車にあたる。110・210は車体番号の共通部分などに使われる、いわゆる型式(かたしき)[注釈 1]のそれであって商品としてのものではない。また「愛称」(ペットネーム)もまだ存在せず、商品名としてはブランド名「ダットサン」に車種をつなげただけのダットサン乗用車となる。


  1. ^ フェアレディZの初代の「S30」のようなもの。
  2. ^ 戦前型からの進歩は排気量の若干アップとホイールベースの延長、1951年からの油圧ブレーキ化程度で、ラジエータ本体は前車軸真上、エンジンをその後方に置いた旧世代の重量配分設計が踏襲されていた。前車軸の支持は剛性・強度の低い横置きリーフスプリング・中央固定、駆動系もウォームドライブのファイナルギアなどやはり古い設計であった。
  3. ^ 日産の命名規則で、小型商用車は十の位が「2」となる。
  4. ^ 1947年に原型が完成したトヨタ・S型エンジン戦後復興に必要な小型車用エンジンを短期間に、しかも低コストでまとめ上げるために冒険を避け、1930年代に設計された欧州フォードドイツアドラーのエンジンを参考にしたものであり、ダットサンのD10型と違って3ベアリングで、トヨタ流の改良も加えられてはいた。しかし1953年に1.5L級のOHVエンジンであるR型が開発されると主力エンジンの座を追われて二線級のエンジンとなり、同クラスとなる日産・C型エンジンの出現に至って、乗用車用エンジンとしての市場競争力を喪失した。
  5. ^ 第二次世界大戦後の1950年代初頭、オースチン社が生産性の高い新世代エンジンとして開発したOHVエンジンシリーズの一つで1.5L級をカバー。堅実な設計で1952年のBMC成立後も旧ナッフィールド・オーガニゼーション系エンジンを排して4気筒標準エンジンとされ、長年にわたりBMC系の主力エンジンとなった。
  6. ^ トヨタはクラウンRS型で1957年、1958年と出場しているがいずれもリタイアに終わっている。また、富士号と桜号は市販車と全く同じであった訳ではなく、これらに使われた部品は量産品の中でより精度が出ている物が集められ、さらに必要な場合は修正や焼き入れ処理が加えられるなど、いわゆる「選別品」で丁寧に組み上げられたチューニングカーである。
  7. ^ 同じシャシのダットサントラックは、ダットサンセダンが310型(初代ブルーバード)にモデルチェンジした後、1961年の223型から前輪が縦置きトーションバーで吊られたダブルウィッシュボーン独立懸架となる。
  8. ^ トヨペット・クラウンの販売が軌道に乗るまでのトヨタ自動車で、最も販売台数を稼いでいたモデルはトヨエースSKB型であり、乗用車でトップの座を狙っていた思惑とは裏腹に『乗用車のニッサン、トラックのトヨタ』と揶揄されていた。


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