初代 T10型とは? わかりやすく解説

初代 T10型(1957年 - 1960年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 04:36 UTC 版)

トヨタ・コロナ」の記事における「初代 T10型(1957年 - 1960年)」の解説

1950年代半ば以降日本乗用車市場ではトヨタ自動車が1500cc車のクラウン中型タクシー市場を、日産自動車が860-1000cc車のダットサン・110/210小型タクシー市場それぞれ押さえるという構図ができ上がっていたが、日本の二大メーカーである両社は、それぞれ相手領域食い込もう新型開発続けていた。 コロナはこうした状況誕生したトヨタの対ダットサン対抗馬である。しかし、本格的な商品として企画されていた車種2代目のT20系であり、初代T10系はそれまでのつなぎとしての企画であった。この背景には、当時 乗用車設計に強い発言力有していたタクシー業界が20系完成待てず、そのニーズにこたえる必要のあったトヨタ自動車販売意向で、開発発売急がせたという事情があったという。すなわち、T10系は クラウン信頼性の高さが立証され存在価値が薄まり1956年生産中止されていたクラウンタクシー用姉妹車 トヨペット・マスター前輪固定懸架)の車体中心部ボディプレスクラウン足回り、そして1940年代後期から使用され乗用車用としてはすでに時代遅れになっていたSV式のトヨタS型エンジン最高出力33PS/4500回転最大トルク6.5kgm/2800回転グロス値))などといった 既存コンポーネンツ寄せ集めてマスター開発・製造担当した関東自動車工業(現・トヨタ自動車東日本)で急遽開発され車であった。ただし唯一画期的であったのは、関東自動車工業トヨタ本体とは独立して独自に1950年代前半から研究続けていたモノコック構造が、トヨタ量産乗用車として初採用されたことであったこのため車両重量はようやく1000kgの大台割っている。 1957年7月 - 発売ボディ4ドアセダン(ST10型)と、トヨペット・コロナラインとして別モデル扱いされた2ドアバン(ST16V型)があった。その丸み帯びたスタイルから、「ダルマコロナ」の愛称親しまれたが、前輪独立懸架乗り心地良い点を除くと、ライセンス生産していたオースチンノウハウでOHV1,000ccエンジンを既に開発搭載していたダットサン1000セダン210系)と比較し開発費かけられなかったこともあって、ハード面評価低かった1958年4月 - マイナーチェンジを受け、車体側面モール追加された。フロントフード先端エンブレムドアハンドル意匠変更した1959年10月 - 再びマイナーチェンジを受け、型式がST10型からPT10型(コロナラインはPT16V型)に変更される懸案であったエンジンをより強力なOHV水冷直列4気筒997ccのP型変更し最高出力45PS/5000rpm、最大トルク7.0kgm/3200rpm(グロス値)とした。最高速度も105km/hと、ようやく100km/hが可能となったフロントグリルもメッシュタイプに変更され、後席寸法拡大し乗車定員は4名から5名に増加した

※この「初代 T10型(1957年 - 1960年)」の解説は、「トヨタ・コロナ」の解説の一部です。
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