シャトルガンダム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 06:45 UTC 版)
ホビージャパン発行のムック『HOW TO BUILD GUNDAM WORLD 3 MOBILE SUIT Ζ GUMDAM』に登場。ヘビーガンダムの系譜に連なる、初めて自力で大気圏離脱及び突入を行ったMS。型式番号は持たず、T1号(トライアル1号)という仮称コードが付けられている。 宇宙世紀0083年3月頃、地球連邦政府は地球連邦軍に対し、市民へのデモンストレーションおよびアクシズに対する牽制のため、1年以内にガンダムタイプの可変MSを開発するように要請した。この要請は実用化を前提としないものであり、連邦軍はヘビーガンダムの設計図を元にアクチュエータ方式の関節やリニアシートといった新機軸を盛り込みつつ、背部に折りたたみ三角翼と機首整流耐熱カバーを備えた部品装着式の簡易な可変機構を採用して開発を進めている。脚部には高機動スラスターとともに強力熱核ロケット計2基をメインエンジンとして備え、シャトル形態でこれを用いて大気圏を離脱した後に軌道を周回し、大気圏への再突入の後は滑空して基地に帰還する、という運用方式が取られる。反面、推進系に脚部の内部スペースを割いているため歩行能力が低く、平地以外での陸上移動はホバリングに依存している。 開発は宇宙世紀0083年4月に連邦軍カリフォルニア基地工場で開始され、翌0084年8月に完成。同年11月にはカリフォルニア基地で1回のみの公式飛行を行い、約1時間半の飛行の中で大気圏離脱と突入、さらには地上および空中での変形を成功させている。その後の消息は知られておらず、飛行中にエンジンに再使用不可能なほどの損傷を負いスクラップとなった、ケネディ宇宙港の博物館に保管されているなどの説がある他、ガンダムMk-II開発の参考にすべくティターンズが接収しているとも言われる。 また、可変機構が部品装着式であることを活かした派生案として、高機動スラスターや冷却システムなどからなる宇宙空間用など、いくつかのオプションパックを装備した仕様も計画されていたという。 デザイン 原型は『機動戦士Ζガンダム』企画時の大河原邦男によるΖガンダムの初期デザインのひとつ。『HOW TO BUILD GUNDAM WORLD 3 MOBILE SUIT Ζ GUMDAM』に掲載された模型作例は北野雄二が製作した。
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