サイモン・ライトとは? わかりやすく解説

サイモン・ライト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/01 03:15 UTC 版)

サイモン・ライト
(Simon Wright)
AC/DC在籍時のサイモン・ライト
基本情報
生誕 (1963-06-19) 1963年6月19日(59歳)
イングランドマンチェスター
ジャンル ハード・ロックヘヴィメタル
ブルース・ロック
レーベル EMI
共同作業者 AC/DCディオUFOマイケル・シェンカー・グループジョン・ノーラム、ライノ・バケット(Rhino Bucket)

サイモン・ライト(Simon Wright1963年6月19日 - ) は、イギリスドラマー。有名なハード・ロック・バンドをいくつも渡り歩き、AC/DCディオなどのメンバーとして活躍した。ドラムは十代初めから演奏し始め、コージー・パウエルトミー・アルドリッジ(Tommy Aldridge)、ジョン・ボーナムから大きな影響を受けた。

経歴

サイモン・ライトは、地元マンチェスターでトラ・トラというバンドで演奏を始め、やがて、1979年にギターのゲイリー・オ—エンス(Gary Owens)が結成した、マンチェスターを代表するNWOBHMのスパーグループA II Z(A II Z)に参加した。もともと、A II Zは、結成直後からマンチェスターで評判となり、折からのNWOBHMブームに便乗しようとしていたポリドール・レコードと契約することになった。1980年には、ライブ・アルバム『The Witch Of Berkley』が出たが、その後1981年にベースとドラムが解雇され、ライトが代わりのドラマーとして参加することになった。しかし、ライトの参加後はシングル盤「I'm the One Who Loves You」が出ただけで、結局バンドは1982年に解散してしまう。ライトは、ゲイリー・オーエンスとともにオーロラ(Aurora)を経て、タイタン英語版に参加した[1]。タイタンは、デビュー・アルバム『Rough Justice』(1985年)のレコーディングを行ったが[2]、このデビュー・アルバムがリリースされるのを待たず、1983年にバンドは解散してしまった。

1983年AC/DCはドラムのフィル・ラッドを解雇し、ライトはその後任に採用された。1980年代半ば、ライトが在籍した時期に、AC/DCは3枚のアルバム『フライ・オン・ザ・ウォール』、『フー・メイド・フー』、『ブロウ・アップ・ユア・ヴィデオ』を制作した。ライトは1989年に、ディオに移るためAC/DCを脱退し、クリス・スレイドがその後を埋めた。ライトは、ディオの仕事の合間に、ライアム・ジェイソン(Liam Jason)が離脱したライノ・バケット(Rhino Bucket)に参加し、1994年のサード・アルバム『Pain』を録音した。2007年にも、再びこのバンドと共演し、アルバム『The Hardest Town』にフィーチャーされた。

ライトがディオに参加していた時期は、1990年から1991年と、1998年以降の2つに分かれる。ディオでは、4枚のスタジオ・アルバム『ロック・アップ・ザ・ウルヴス (Lock up the Wolves)』、『マジカ (Magica)』、『キリング・ザ・ドラゴン (Killing the Dragon)』、『マスター・オブ・ザ・ムーン (Master of the Moon)』と、2枚のライブ・アルバム『イーヴィル・オア・ディヴァイン (Evil or Divine - Live In New York City)』、『情念の炎〜ホーリィ・ダイヴァー (Holy Diver - Live)』に参加している。

ライトの演奏は、このほかにも、UFOマイケル・シェンカー・グループジョン・ノーラムの作品で聴くことができる。

2005年、ライトはヘヴィ・メタルを象徴するバンドであるアイアン・メイデンへのトリビュート・アルバム『NUMBERS from the BEAST: An All-Star Tribute to Iron Maiden』に参加した。ライトがトリビュート盤に参加するのは、1998年AC/DCへのトリビュート『Thunderbolt: A Tribute to AC/DC』以来、2回目だった。

2008年9月11日バグダッド北郊のCamp Tajiで。右端がライト。

2006年、ライトはビートルズの楽曲をヘヴィ・メタル風に取り上げたトリビュート盤『Butchering the Beatles: A Headbashing Tribute』に参加し、「Taxman」にクレジットされた。

2008年9月、ライトは、ジョー・リン・ターナー、フィル・スーザン(Phil Soussan)、カルロス・カヴァーゾ(Carlos Cavazo)らとともに、ビッグ・ノイズ(the Big Noize)のプロジェクトとして、イラククウェートでのショーを行った[3]

使用機材

ライトは、dwのコレクターズ・メイプル・シリーズのドラムと、セイビアンシンバルを使用している。詳細については英語版(en:Simon Wright (musician)#Drum kit)を参照。

トリビア

ザ・ストーン・ローゼズレニ(英XFMラジオが2013年に行ったリスナー投票で「史上最高のロック・ドラマー」で1位に選出された名ドラマー)はAC/DC加入前からのドラム仲間。それまでパブで演奏していたレニはライトのAC/DC加入が本気でバンド活動をするきっかけとなった。

ディスコグラフィ

AC/DC

ディオ

(以下はライブ盤)

ライノ・バケット (Rhino Bucket)

ジョン・ノーラム

モグ/ウェイ (Mogg/Way)

ティム・オーウェンズ (Tim "Ripper" Owens)

出典・脚注

  1. ^ http://www.metal-archives.com/band.php?id=1633
  2. ^ http://www.metal-archives.com/release.php?id=4733
  3. ^ ターナーは、この時に演奏した曲「Battlefields」を2009年2月にリリースしているが、ドラムはライトではなく、Vinny Appiceに代わっている。Joe Lynn Turner at deep-purple.net

外部リンク


サイモン・ライト (Simon Wright)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 05:54 UTC 版)

キャプテン・フューチャー」の記事における「サイモン・ライト (Simon Wright)」の解説

フューチャーメン。別名「生きている脳」。ニュートン夫妻研究仲間だった高名な科学者。自らの死期が近づいた際、脳を摘出し漿液培養液入りの透明金属のケース視聴覚センサー発声回路付き)に収め以後それだけ生存している。最初自力移動ができなかったが、「太陽系七つの秘宝」で簡単な機械仕掛けによるタイヤ式移動装置取り付けられ、「謎の宇宙船強奪団」でカーティスにより磁力牽引ビーム装備され自力での飛行物の分解組み立てが可能となった以後行動派転向し、「小さな体」を生かした隠密行動潜入工作活躍するアニメ版では第一話から飛行可能)。カーティスに対して父親のように接し、彼を「坊やラッド)」と呼ぶ。フューチャーメン顧問存在

※この「サイモン・ライト (Simon Wright)」の解説は、「キャプテン・フューチャー」の解説の一部です。
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