コミュニティ・カレッジ
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コミュニティ・カレッジ(Community College)は、教育機関の種別のひとつである。国によって定義は様々であり、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、フィリピン、インド、マレーシアなどに存在している。
コミュニティという表現にあるように、その地域の住民、税金を払って住んでいる人たちへの高等教育(継続教育とも呼ばれる)の場として設立された場合が多い。
アメリカ合衆国とカナダのコミュニティカレッジ

アメリカ、カナダでは一般に「Community College」(都市ではCity College)、Technical Collegeなどと呼ばれる教育機関は2年制大学である。
年制と数
北米で「コミュニティ・カレッジ」とされる機関は全て二年制である。コミュニティカレッジでは学部教育と職業教育を学ぶのに対して、4年制大学(University、ユニバーシティ) と呼ばれる教育機関では、コミュニティ・カレッジよりもアカデミックな学問を学ぶ。コミュニティカレッジに在籍する学生数はアメリカは約700万人、カナダは約300万人いる。学校数ではアメリカは約1200校、カナダは約170校あり、ほとんどは公立の教育機関であるが、うち私立はアメリカに約90校、カナダはBC州などに私立がある。多くが公立の教育機関のため、教育の質や学費に大きな差はないが、専門分野の強さで特色が分かれる。
アメリカのコミュニティカレッジの2年での卒業率はわずか13%[1][2]と難しく、大学への編入率は全米平均25%となっている[2]。当時のオバマ大統領は2015年1月8日に、ホワイトハウスのFacebook上にシェアした動画で、誰でも志願すれば大学教育を受けられるコミュニティカレッジの授業料無償化計画(America’s College Promise)を発表した[2]。しかし、2022年2月7日、ジル・バイデン大統領夫人は全米でのコミュニティカレッジ無償化計画の条項が議会に通らなかったことを公で認めた。だが、米国約20州で資格のある学生を対象にコミュニティカレッジなどの学費を免除する措置は現在も続いている。
コミュニティカレッジのアメリカ人の在籍者数、海外からの留学生は共に2009年から減少傾向にあったが、最近では、海外からの留学生受け入れを拡大するコミュニティカレッジが増え、地域住民に留まらず、留学生を受け入れるための環境整備やプロモーションを積極的にしているのが目立っている[3]。その効果として、ここ数年の間で留学生が増加傾向になっている[3]。
教育制度
日本における教育制度においては「市民大学講座」と比較される場合があるが、市民大学講座制度があくまで講座であり教育施設ではないのに対し、米国コミュニティ・カレッジは法的に教育施設として位置づけられている。
アメリカでは政府が提供する高等教育であることからCommunity College System(コミュニティカレッジシステム)といわれ、コミュニティ・カレッジは、Junior Colleges(ジュニアカレッジ)、Technical College(テクニカルカレッジ)、Two-year college(2年制大学)、またはCity College(シティカレッジ)と呼ばれることもある。中等教育修了者を対象にした2年制の高等教育または第3期の教育(ISCED-4または5)にあたり、証明を付与する公立の教育機関を指す[4]。リメディアル教育、GED、高校の卒業証書、技術的な学位(アソシエイトディグリー)と職業証明書など対応範囲が広くありカリキュラムが充実している。また並立して、継続教育(continuing education)や成人教育も提供する所が多い。
卒業後・四年制大学との比較
コミュニティカレッジ卒業後、一部の学生は4年制リベラル・アーツ・カレッジやユニバーシティに編入し、2-3年間学んで学士号を取得する者もいる。
キャンパスについては、カレッジといえば小規模であると捉えられてしまうことがあるが実際は、総合大学と比べて遜色ない大規模校がアメリカやカナダには数多く存在する。例えばフロリダ州のマイアミ・デイド・カレッジでは学生数は約16万人おり、テキサス州のヒューストン・コミュニティ・カレッジは約11万人、ニューヨーク州のニューヨーク市立大学ラガーディアコミュニティ・カレッジは約1.7万人、カナダのブリティッシュコロンビア州にあるバンクーバー・コミュニティ・カレッジは約2.6万人と、大都市にあるコミュニティカレッジほど学生数は多い。
イギリス
イギリス(スコットランドを除く)では、コミュニティカレッジは地元の児童青年(11-18歳)以外にも教育を提供している教育機関を指す[5]。教育内容はスポーツだけでなく、全国職業資格(NVQ)の取得、成人向けの読み書きや、ライフスタイル教育なども行う。
16歳で中等教育を卒業した生徒は、多くはシックスフォームカレッジにて一般教育修了上級レベル(Aレベル)を取得する。その後はカレッジ、継続教育、大学などに進学する。
オーストラリア
オーストラリアにおいてはコミュニティカレッジという名前は使われておらず、同様の教育機関は技術・継続教育(Technical and Further Education)、TAFE(テイフ)と呼ばれる。運営は殆どの場合、州・準州レベルにてなされている。
脚注
- ^ “Community College Review”. journals.sagepub.com. 2022年3月17日閲覧。
- ^ a b c “米国における高等教育の現状”. ワシントン研究連絡センター. p. 8. 2022年3月17日閲覧。
- ^ a b “コミュニティカレッジ留学(アメリカ・カナダ)/留学なら毎日留学ナビ”. ryugaku.myedu.jp. 2022年3月18日閲覧。
- ^ “ISCED MAPPINGS - United States”. UNESCO. 2015年11月2日閲覧。
- ^ “Cambridge Dictionary”. dictionary.cambridge.org. 2015年8月27日閲覧。
関連項目
コミ・カレ!!
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/23 05:44 UTC 版)
コミ・カレ!! Community | |
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ジャンル |
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原案 | Dan Harmon |
出演者 |
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作曲 | Ludwig Göransson |
オープニング | "At Least It Was Here" by The 88 |
国・地域 |
![]() |
言語 | 英語 |
シーズン数 | 6 |
話数 | 110 (各話リスト) |
各話の長さ |
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製作 | |
製作総指揮 |
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撮影地 |
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撮影体制 | Single-camera |
製作 |
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配給 | Sony Pictures Television |
放送 | |
放送チャンネル |
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映像形式 | HDTV 1080i |
音声形式 | Dolby Digital |
放送期間 | 2009年9月17日 | - 2015年6月2日
『コミ・カレ!!』(原題: Community )は、米国NBCにより2009年から放送されているシットコムのテレビコメディシリーズである。クリエイターはダン・ハーモン。
架空のコミュニティカレッジグリーンデールを舞台とした人間模様を描く。
第5シーズンで打ち切りになったが[2] 、Yahoo Screenのオファーにより第6シーズンの配信が決まった[3][4]。
エピソードリスト
シーズン | エピソード | 米国での放送日 | ||
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初回 | 最終回 | |||
1 | 25 | 2009年9月17日 | 2010年5月20日 | |
2 | 24 | 2010年9月23日 | 2011年5月12日 | |
3 | 22 | 2011年9月22日 | 2012年5月17日 |
登場人物
勉強会メンバー「グリーンデール・セブン」
- ジェフ・ウィンガー
- 演:ジョエル・マクヘイル
- グリーンデールの生徒。
- 弁護士だったが、学歴詐称をしていたことがばれてしまい、資格をはく奪された。
- そのため、大学卒業の資格を取るため、勉強が楽そうなグリーンデールに入学した。勉強会メンバーのリーダー的存在で巧みな話術で理論を曲げることが得意。
- 徹底した個人主義で誰とも深い関係を築かないでいたが、勉強会の面々と過ごすうちに友情や思いやりの心を持ち始める。
- ブリッタ・ペリー
- 演:ギリアン・ジェイコブス
- オールドアナキスト。高校中退後、世界を放浪し、その後、活動家になったが、グリーンデールの学生になる。
- 勉強会メンバーの一人。美人だが盛り下げ役。名前が水道の蛇口につける浄水器のような名前だとバカにされる。喫煙者。
- アベッド・ナディア
- 演:ダニー・プディ
- グリーンデールの学生。テレビ番組や映画など、百科事典的知識を持つパレスチナ=ポーランド系の映画学生。人間関係を構築するのが苦手で、自分を変えるために入学した。口調が機械音声の様に単調で早口で喋る。
- 「Cool,cool,cool,cool.(よし、よしよしよし)」が口癖。日常を映画やドラマのワンシーンのようにとらえているらしく、彼の奇行に勉強会メンバーは振り回されることが多々ある。
- シャーリー・ベネット
- 演:イベット・ニコール・ブラウン
- グリーンデールの生徒。経営学を学んでブラウニー店を開くのが夢。2人の子供がいる。最近、離婚をしたらしい。
- 勉強会メンバーの一人。敬虔なキリスト教徒でなにか不都合があった場合はキリスト教を盾にして解決しようとする。
- アニー・エジソン
- 演:アリソン・ブリー
- グリーンデールの生徒で、勉強会メンバー最年少。完璧主義の優等生。それゆえにハイスクールでは薬物に逃げてしまい、中退となってしまった。トロイは同じ高校でアニーの憧れの的だった。
- トロイ・バーンズ
- 演:ドナルド・グローヴァー
- グリーンデールの生徒で勉強会メンバー。高校時代はフットボールのスター。『足の負傷』が原因で大学のスポーツ奨学金を受けることができず、しかたなく、グリーンデールに入学したらしいが…
- とても子供っぽい性格で、映画・ドラマの趣味が合うアベッドとは勉強会を通じて無二の親友になる。
- ピアース・ホーソーン
- 演:チェビー・チェイス/幼少期マックス・チャールズ
- グリーンデールの生徒で勉強会メンバー最年長。
- ウェットティッシュ会社の元CEOで大富豪。結婚歴は7回。仏教系のカルト教に入信している。
- 本人に悪気はないようだが口からでることほとんどがセクハラや人種差別やLGBT差別のジョークなので、勉強会メンバーから嫌がれることが多い。
- たが、時々不意に長い人生経験からくる含蓄ある言葉を放つことがある。
グリーンデールコミュニティーカレッジの教員
- クレイグ・ペルトン
- 演:ジム・ラッシュ
- 学部長。勉強会メンバーのことをとても気にかけておりお気に入り。なかでもジェフがお気に入り。妙にゲイっぽい。行事や勉強会メンバーにお知らせがあるときには様々なコスチューム(ほとんどが女装)を着こなす。
- ベン・チャン
- 演:ケン・チョン
- グリーンデールに勤務する中国系アメリカ人。スペイン語教師。通称セニョール・チャン。
- かなり性格がねじ曲がっているグリーンデール屈指の変人で、勉強会の面々に負けず劣らず騒動を起こす。
- 毎シーズン、グリーンデールや勉強会メンバーを危機に追いつめる。
- 既婚。
その他の登場人物
- ダンカン
- 心理学の教授。酒癖が異常に悪いイギリス人。ジェフと友人。
- ギャレット
- グリーンデールの学生。
- メガネをかけた太っちょのいかにもオタクな人。喋り方に特徴がある。
- スターバーンズ
- スペイン語の講座で、チャンに言われたあだ名が定着している。もみあげを星型に整えている。ドラッグディーラー。ちなみに本名はアレックス。
- ホイットマン教授
- 会計学を教えている。人生を謳歌していて、まさに今を生きているような人。
- ヴォーン
- グリーンデールの学生。
- ヒッピーのような男。ブリッタと仲が良い。
- フットバッグが得意。あることがきっかけで勉強会メンバーと関係が悪くなる。
- スレーター教授
- 統計学を教えている。ジェフに口説かれるが生徒と教師の一線は越えないと断る。大人な女性。
- リッチ
- 勉強会メンバーが陶芸講座で出会う人。元医者。なんでも難なくこなす完璧な人。ジェフはそれが気に入らないみたい。
- レナード
- グリーンデールの学生。年寄り。ジェフに嫌われていて、彼もジェフを嫌っている。気に入らないことがあったら、口をブルブル震えさせる。
- ファット・ニール
- グリーンデールの学生。誰かに言われたあだ名が定着してしまった。可哀想な人。肥満体型。ダンジョンズ&ドラゴンズというゲームが得意。
- ギャリティ教授
- 演劇学科の教授。
- トッド
- グリーンデールの学生。退役軍人。妻子持ち。あることがきっかけで勉強会メンバーと口論になる。シーズン3から登場。
- アニー・キム
- アニーのように優秀で負けず嫌い。あることがきっかけでアニーと敵対することになる。
- バズ・ヒッキー
- 犯罪学の教授。元刑事。空いた時間にアヒルのマンガを描いている。最近、同性愛者の息子が結婚したらしい。シーズン5から登場。
- ヒューマン・ビーイング
- グリーンデールのマスコット。 学部長とピアースによって生み出されたが、人種の多様性を意識しすぎたあまり、人種や性別を一切感じさせない完璧なマスコットを目指した結果、非常に不気味なヒトのようでヒトでない何かになってしまった。
- カレッジのイベントやお祭りなどの際によく現れる。
脚注
- ^ Hester, Jere (2010年12月1日). “The Surreal Season of 'Community'”. NBC 10 Philadelphia. 2022年9月24日閲覧。
- ^ Goldman, Eric (2014年5月9日). “Community Cancelled by NBC”. IGN. 2014年5月9日閲覧。
- ^ “打ち切りになった『コミ・カレ!!』がオンライン配信で復活!”. 日刊アメーバニュース (2014年7月28日). 2014年8月17日閲覧。
- ^ Hibberd, James (2014年6月30日). “'Community' saved! Yahoo orders sixth season”. Entertainment Weekly. 2014年6月30日閲覧。
外部リンク
- コミカレ!!のページへのリンク