クルシュー潟の横断とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > クルシュー潟の横断の意味・解説 

クルシュー潟の横断

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/04 22:04 UTC 版)

クルシュー潟越えの追撃戦」の記事における「クルシュー潟の横断」の解説

スウェーデン軍襲来急報1678年12月スウェーデン側のシュテッティーン要塞攻囲であったフリードリヒ・ヴィルヘルム届いた。彼は4年前、スウェーデン軍辺境伯領から撃退した時と同じよう凍てつく寒さ冬営慣行突き、「迅速な騎行をもってこれを東プロイセンから追い払おう決断する。そして12月中旬、9,000名の兵と大砲30門を伴いベルリンからプロイセンに向った。1月20日にはヴァイクセル川渡り歩兵最初召集であったマリーエンヴェルダー(英語版)に至る。選帝侯はここで、後に有名となった「大行」(Große Schlittenfahrt)の準備整えた現地総督市参事会宛てた書簡の中で、侯は自軍のため1,100台のと馬600頭から700頭を用意するよう命じている。そして12月30日には進軍開始した1679年1月10日にはマリーエンヴェルダーで、オーダー川からヴァイクセル川まで急ぎ引き連れてきた小さな軍勢閲兵行っている。その他、侯はケーニヒスベルク配置されていたゲルツケ(ドイツ語版中将率いブランデンブルク騎兵3,000名に、退却するスウェーデン軍即時追撃命じた。同軍は選帝侯到着報じられると、リヴォニア向けて撤退開始し1679年1月29日にティルズィットに入っていたのである。この敵軍包囲捕縛はもう検討に入らなくなっていたため、重要なのはスウェーデン軍追い付くことであった選帝侯強行軍ブラウンスベルク英語版)、続いてハイリゲンバイルに至ると、時間節約するためカルベンドイツ語版)から乗ってヴィスワ潟英語版)を渡る。 ブランデンブルク騎兵隊命令従いスウェーデン軍追い付こうとした。選帝侯ケーニヒスベルク到着したのは1月16日のことである。続いて自軍3つ分けると、ティルズィットを占領して休養入っていたスウェーデン軍追撃再開したプロイセン側の3つの軍団先鋒1,000名と本来の前衛英語版)3,000名および主力軍、約5,000名に分けられていた。先鋒はヨアヒム・ヘンニゲス・フォン・トレッフェンフェルト(ドイツ語版大佐前衛はゲルツケ中将主力デアフリンガー元帥選帝侯自らが率いていた。そして10日前にヴィスワ潟渡った時と同じように、ラビアウとギルゲ(ドイツ語版)の間でクルシュー潟英語版)を越える。トレッフェンフェルト大佐指揮下の騎兵1,000名から構成され先遣部隊主力到着待たず、ティルズィットで宿営していたスウェーデン軍の諸連隊襲撃し打ち破った。この戦いでスウェーデン軍数百名を失っている。 翌日、ゲルツケ中将先の勝利報いて少将昇進していたトレッフェンフェルト率いる、ブランデンブルク騎兵撤退中のスウェーデン軍改めて襲う。シュプリッターの戦いでスウェーデン将兵1,000名が戦死し300名が捕虜となり、大砲5門が鹵獲された。続いて1月21日、ゲルツケ中将はハイデクルークの戦いで敵軍後衛攻撃し、その半数殲滅する。スウェーデン軍リトアニア領を経由して退却継続した。これを受けて選帝侯2月2日追撃中止する自軍においても補給の不足、寒さ病気の蔓延無視できなくなっていたからであり、その後プロイセン宿営入ったスウェーデン軍に対しては、もはやシューニンク(英語版少将指揮下の騎兵、1,500名から構成される小規模な分遣隊追撃させるのみであったこの分遣隊は2月7日ジェマイティヤテルシェイスウェーデン軍後衛交戦している(ドイツ語版)。そしてリガまで8マイル地点追撃止めメーメル向けて2月12日撤退開始した。この早期撤退をもってシューニンク少将はゲルツケ中将命令反しメーメルに居る間に選帝侯指示によって逮捕される。この逸話は、同時代著述家によって「戦略的に有利な時、余りにも早く撤退する」ことを指す「シューニンク機動ドイツ語版)」という罵倒表現広められるきっかけとなった一連の戦闘の結果かつては12,000名から16,000名を数えたホルン元帥指揮下のスウェーデン軍の内、リヴォニアスウェーデン領に戦闘可能な状態で帰還したのは騎兵1,000名と歩兵500名のみであった

※この「クルシュー潟の横断」の解説は、「クルシュー潟越えの追撃戦」の解説の一部です。
「クルシュー潟の横断」を含む「クルシュー潟越えの追撃戦」の記事については、「クルシュー潟越えの追撃戦」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「クルシュー潟の横断」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クルシュー潟の横断」の関連用語

クルシュー潟の横断のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クルシュー潟の横断のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのクルシュー潟越えの追撃戦 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS