クチナシの花言葉
クチナシの花言葉の由来
(1)クチナシの香りからつけられたという説まず、クチナシの「喜びを運ぶ」という花言葉はクチナシの香りが由来している。クチナシの花は甘い香りがするだろう。しかもただ甘いだけでなく香りの中に人を惹き付けるようなエキゾチックさもあるのが特徴だ。ちなみにクチナシは金木犀や沈丁花と並んで三大香木に選ばれている。また、英語ではケープジャスミン(Cape Jasmine)と呼ばれ、ジャスミンの香りに似ているとされている。そのため、クチナシの花の香りが広がると、その独特なフローラルな香りに幸福感を感じる人は多い。実際にクチナシの香りは昔から香水の香りとしても定番だろう。このようにクチナシの香りは人を惹きつけ、幸せな気分にできることから「喜びを運ぶ」という花言葉が付けられた。
そしてクチナシの裏の花言葉として言われているのが「夫婦の寝室」だ。前述のとおり、クチナシは甘く優雅でエキゾチックな香りを持つ花である。そのため、寝室に飾ると寝室のムードも甘い大人の雰囲気になるだろう。この理由から、夫婦の寝室という花言葉も付けられている。
(2)アメリカでのエピソードや言い伝えが元になっている説
次に「とても幸せです」という花言葉は、アメリカでのクチナシのエピソードが関係している。アメリカではダンスパーティーに行く際に男性が女性を誘うが、その際にクチナシを渡すとされている。その際に「あなたに誘ってもらえて幸せです」という女性側の気持ちを表したのがこちらの花言葉である。また、この理由からアメリカをはじめ世界ではクチナシの花は幸福の象徴とされ、告白やプロポーズのときに女性に渡す花の定番にもなっている。
このクチナシが結婚などの定番の花になった経緯には、アメリカにある言い伝えが関係している。あるところに白を好み、白い花を選ぶのはもちろん、家具や洋服も白一色というガーデニアという女性がいた。そんなガーデニアは教会に行き、「心が清らかな男性と出会えますように」と祈った。すると天使が現れ、ガーデニアに対して「毎日良心に問いながら花に水をやりなさい」「純潔を守れたなら花にキスをしなさい」「これが守れれば1年後にまた現れる」と伝えた。そして1年後、ガーデニアが水をやり続けた花は白い花を咲かせ、天使は男性となってガーデニアと結婚した。このエピソードからガーデニアには結婚や純潔に関連する花言葉が多いとされる。
(3)クチナシの花の見た目からつけられた説
他にも洗練、優雅などといった花言葉が挙げられるが、これはクチナシの花の真っ白なイメージから来ている。クチナシの花は白一色で、咲いている姿も品があると言われている。これらの花言葉はこのクチナシの見た目から付けられたものであり、真っ白な花は花言葉も相まってウエディングドレスなどと組み合わせることも多い。
クチナシの英語の花言葉
英語におけるクチナシの花言葉は「I'm too happy.(私はとても幸せです)」、「transport of joy(幸福を運ぶ)」などである。基本的には日本語における花言葉と同じ意味といえる。クチナシの色別の花言葉
クチナシは白い花を咲かせる植物として知られており、他の色は希少である。そのため、クチナシには色別の花言葉が存在しない。クチナシの花言葉に関してもクチナシの花の色が白である前提で付けられたものが中心となっている。クチナシの本数別の花言葉
クチナシには、本数別の花言葉は特にない。クチナシの怖い花言葉
クチナシに直接怖いと言われるような花言葉は無いが、強いて言えば「沈黙」が挙げられる。クチナシの属名はクチナシを見つけた学者の名前から取られたガーデニアだが、日本語だとクチナシ、漢字だと梔子である。ただ、このクチナシという名称はクチナシの実が熟しても割れないことから「口無し」と付けられたという説もあり、この由来から沈黙という花言葉が付けられたと考えられる。また、「クチナシ」と言われると「死人に口なし」ということわざを連想することから、あまり良いイメージを持っていない人もいるだろう。もちろんこのことわざとクチナシには一切関係無いが、故人に対して数ある花の中からわざわざクチナシを選んで渡すのはあまり良い印象を与えないので避けるのが無難だろう。また、クチナシには同じく「口無し」という言葉から、未婚の女性の家にクチナシを植えると結婚の口が無くなるという言い伝えも存在する。むしろクチナシはプロポーズに選ばれるような花であり、花言葉も結婚・幸福にまつわるものの方が多い。ただ、未婚の女性にクチナシを渡すとこちらも悪意があると勘違いされかねないので避けると良いだろう。
※ 花言葉の内容は諸説あります。
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