ガスの種類
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日本では都市ガスはウォッベ指数(Wobbe index)と燃焼速度指数の組み合わせにより13A・12A・6A・5C・L1・L2・L3の7種類の区分がある。 13A・12Aの発熱量が高いグループと、それ以外の発熱量が低いグループに大別される。また、後ろの3つは、以前あった発熱量の低いグループに属するガスの規格を3つずつまとめたものであり、L1 > L2 > L3の順で出力が小さくなる。また、6A、及び簡易都市ガスとして供給される L13A はLPガスの主要成分であるブタンを火力調整のため空気で薄めたものであり、空気より重くゴム類を侵す働きが強いためガス漏れ警報器の設置やホース類、補修部品手配の際にはそれぞれの種類に対応した製品が必要である。 「13A」などのガス規格の意味は、数字で熱量を、A、B、Cの文字で燃焼速度を表す。 1m3あたりの発熱量13:46.04655メガジュール(11メガカロリー)~43.14メガジュール(10.306メガカロリー) 12:41.8605メガジュール(10メガカロリー) 燃焼速度(現在主流の12A・13AにはAしかないため、あまり気にしなくてよい)A:遅い B:中間 C:速い ガス燃焼機器の好燃焼範囲から外れた種類のガスを供給すると燃焼不良が引き起こされる。たとえば燃焼速度が速いガスが供給されると、バーナー外部で燃えず内部で燃えることになり過熱事故を引き起こす。逆に燃焼速度が遅いガスが供給されると、バーナーから離れようとする(リフティング燃焼という)。都市ガスとは関係ないが、ガス溶接で使われるアセチレンや水素も非常に燃焼速度の速いガスであるのに対し、プロパンガスは燃焼速度が遅いため、それぞれ専用の溶接火口となる。 供給されるガスについては、日本全国で複数の種類が使用されていたが、1969年に液化天然ガスの輸入が開始されたことを契機にガス種の転換、統一が始まった。天然ガスは石油系のガスと比べ製造過程が環境調和的であり、家庭においても熱量が高く、消費機器の選択肢の拡大や安全性の向上が期待できた。ガス種の転換に際しては、ガス会社が各家庭を訪問してガス器具の調整が行われたが、一部では作業ミスにより一酸化炭素中毒死が発生する事故も生じた。 経済産業省は1991年5月にIGF21計画を発表、2010年までに熱量が高い13Aへの転換がより強力に推進され、最終的には2018年8月に、唯一12A・13A以外の都市ガス(5AN)を送出していた秋田県の湖東ガスが廃業したことで、7種類の区分のうち、13A・12Aの2種類のみが供給されることとなった。
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ガスの種類
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「Power-to-gas」の記事における「ガスの種類」の解説
水素社会などと持て囃される通り水素が代表的だが、それ以外にもメタン、合成ガス(CO、H2混合ガス)、LPG、アンモニアなどいろいろなガスが考えられる。 アンモニアなどは水素より沸点が低く低コストで液化・貯蔵・輸送できるが有毒な他、メタンの場合既存のガスインフラの利用が可能だが合成のためどこからか大量の二酸化炭素を入手しなければならないなどガスによって長短がある。 またこれらのガスから現場で水素へ改質して燃料電池の燃料に利用することも考えられる。
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