ATP
「ATP」とは、アデノシン三リン酸・抗頻拍ペーシング・納期回答・男子プロテニス協会のことを意味する表現である。
「ATP」とは・「ATP」の意味
「ATP」は主に、「アデノシン三リン酸」という意味で使用される言葉である。「adenosine triphosphate」を略して、「ATP」となる。ATPは、動物や植物に関係なく、全ての生物の細胞内に存在している物質である。そして、生物の体内で、至るところにエネルギーを届けるという役割を担っている。ATPは、遺伝子に含まれる物質であるアデニンと、糖の一種であるリボースに、リン酸が3つ付いた構造となっている。エネルギーを生み出す器官であるミトコンドリア内で作られたATPは、ミトコンドリアの外でリン酸をひとつ切り離して、ADP、アデノシン二リン酸となる。その際に、エネルギーの受け渡しが行われる。その後、ADPはミトコンドリア内でリン酸をひとつ付け、ATPとなって改めてエネルギーの受け渡しを行う。その一連の流れが、ATPの体内での役割であり、生物が生きるためには欠かせない。ただ、より具体的な働きは、非常に複雑である。そのため、学問としてATPの仕組みを把握しなければならない人の中には、理解ができず、Yahoo!知恵袋などに助けを求める人も少なくない。
アデノシン三リン酸を意味するATPは、医療用語でもある。医療現場では、ATPを主成分とした薬剤が使用される。ATPを使った薬剤には、素早いエネルギー供給によって血管を拡張させたり、内臓器官の働きを促進させたりする働きがある。ATPは、内服薬や注射薬など、色々な形で体内に投入され、医師だけでなく看護師が使用することもある。そして、心不全や偏頭痛など、様々な症状に対して使われる。
また、医療現場では、抗頻拍ペーシング(antitachycardia pacing)の略称として、ATPが使われることもある。心臓で、命の危険に繋がりかねない不整脈が発生した際に、電気ショックによって脈を止めるというものである。不整脈よりも短い周期で、脈を止めるという仕組みとなっている。ATPは、そのような不整脈を止める方法を指す言葉であるが、心臓に使用するペースメーカーに搭載される機能の名前としても扱われる。
ビジネスシーンでは、ATPは、納期回答(available to promice)の略称として使用される。納期回答は、顧客の注文に応じて、確実に用意できる商品の量を指す言葉だ。商品を即時引き渡しする場合は、在庫の量がATPとなる。顧客が指定した納期が先である場合は、その納期までに確実に用意できる量がATPと見なされる。
ATPは、男子プロテニス協会(association of tennis professionals)の略称としても使用される。世界的に展開する協会であり、男性がテニス選手として活躍し、賞金を得るためには、ATPに加盟しなければならない。ATPに加盟した選手は、毎年1月から11月まで、およそ1年をかけてトーナメント形式での大会に参加する。その大会は、ATPツアーと呼ばれる。
ATPツアーには、ATPと連携したITF(国際テニス連盟)が主催するグランドスラムを始めとして、複数の種類がある。ATPの選手は、自身のランクに応じた種類に参加する。そして、それぞれの大会ごとにポイントが割り振られていて、獲得ポイントによって選手のランキングが決まる。そのランキングはATPランキングと呼ばれ、上位30位に入った選手は、翌年の予選が免除されるという恩恵を受けられる。また、それと同時に、主要大会への出場が義務付けられることとなる。
ATPエネルギーとは
「ATPエネルギー」は、アデノシン三リン酸、ATPによってやり取りされるエネルギーを指す言葉である。エネルギーという言葉は、幅広い意味合いで使用される。そのため、数あるエネルギーの中から、ATPに関連するものに限定するために、ATPエネルギーという言葉を使用する。また、ATPそのものは、エネルギーを媒介するためのものだ。よって、ATPと、ATPが貯蔵や運搬をしているエネルギーを区別する目的で、ATPエネルギーという言葉が使われることもある。エー‐ティー‐ピー【ATP】
読み方:えーてぃーぴー
エー‐ティー‐ピー【ATP】
読み方:えーてぃーぴー
《Association of Tennis Professionals》男子プロテニス選手協会。男子の世界テニスツアーの組織や選手の世界ランキングを決めるATPポイントを決定する。1972年設立。事務局はロンドン。→ダブリュー‐ティー‐エー(WTA)
エー‐ティー‐ピー【ATP】
エー‐ティー‐ピー【ATP】
- エー‐ティー‐ピーのページへのリンク