エンパワーメント【empowerment】
エンパワメント(empowerment)
これは、女性が政治・経済・社会・家庭など社会のあらゆる分野で、自分で意思決定し、行動できる能力を身につけることが、男女平等な社会の実現に重要であるという考え方のもとで主要課題の一つとなったことによる
ものです。
総理府が1998年7月に発表した「男女共同参画2000年プランに関する報告書(第2回)」では、女性の稼動所得割合、専門職・技術職・管理職に占める女性の割合、
国会議員に占める女性の割合を、用いて算出されるジェンダー・エンパワメント測定値が世界第34位とかなり後位であることなども紹介されています。
この報告書の中でもエンパワメントとは、『「力(パワー)をつけること」の意』と書かれていますが、それは、単に『「これから女性だけが力をつける」のではなく、人と人との関係のあり方、人と人との生き生きとした出会いにおいて、大人と子ども、女と男、女と女など、わたしとあなたが互いの内在する力に、どう働きかけあうか、お互いがそれぞれ内に持つ力を、いかに発揮し得るかという関係の中で捉える』必要があります。
その意味で、エンパワメントとは、『「人間はみな生まれながらにしてみずみずしい個性、感性、生命力、能力、美しさを持っている」と信じることであり、そのことを肯定する心を持って、これまでの環境から受けた比較や暴力など、自己を否定する影響を取り除き、私たち一人ひとりの誰もが潜在的に持っているパワーや個性を再び生き生きと息吹かせること』です。
エンパワーメント
(エンパワ メント から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 10:06 UTC 版)
エンパワーメント(empowerment、エンパワメントとも)とは一般的には、個人や集団が自らの生活への統御感を獲得し、組織的、社会的、構造に外郭的な影響を与えるようになることであると定義される。和訳例は権限付与[1]、権限委譲[1]、自信付与[1]、強化[1]、湧活(ゆうかつ)など[2]。エンパワメントの考え方は昨今大きな広がりを見せ、保健医療福祉、教育、企業などでも用いられている。広義のエンパワメント(湧活)とは、人びとに夢や希望を与え、勇気づけ、人が本来持っているすばらしい、生きる力を湧き出させることと定義される。1980年代に、ウーマン・リブなどの運動のなかで使われるようになった言葉である。
- ^ a b c d 『英辞郎』"empowerment"
- ^ 安梅勅江(2017)「当事者主体に基づく保健福祉学の発展に向けて」『日本保健福祉学会誌』24巻1号、1頁。
- ^ 市民・政府・NGO―「力の剥奪」からエンパワーメントへ、ジョン・フリードマン著、定松 栄一、西田 良子、林 俊行訳、新評論、1995年。 ISBN 4794802471
- ^ a b c “「エンパワメント」の意味にズレ? 日本のジェンダーギャップ121位の理由”. FRaU. 2020年1月4日閲覧。
- ^ “なぜ日本のジェンダーギャップ指数はこんなに低いのか。“男女平等”の社会は男性も生きやすい?”. ハフポスト. 2020年1月4日閲覧。
- 1 エンパワーメントとは
- 2 エンパワーメントの概要
- 3 市民運動とエンパワーメント
- 4 参考文献
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