エルバージェの事件に関わった者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 07:15 UTC 版)
「はみだしっ子」の記事における「エルバージェの事件に関わった者」の解説
Part. 12でサーニンが出会うエル(エルバージェ)と、彼を利用した八百長事件・誤診に関係した人物・馬。 エル(Part.12、13、16、19)エルバージェ。サーニンが馬主となったサラブレッド。父馬ザ・ブルーニは好調・不調の波が激しく競馬ファンに「裏切者」のあだ名をつけられた。6月と遅い時期に生まれ体が小さいが、ザ・セフトという強い馬の血を18.75%引いており血統は良い。6戦4勝後、伝染性貧血の誤診を受け薬殺処分になるところをサーニンら4人組が強奪した。以後、登録外のはみだし者の馬としてオフィーリアの別荘やクレーマー家の屋根裏などで過ごす。 キャシー(Part.10、12)キャシー・シグナン。雪山事件の後、放心状態で彷徨していたサーニンと出会い、自宅に誘う。サーニンの1歳年下(6歳)。Part.12の冒頭において、放心状態だったサーニンに代わって状況を記述する視点になっている。ただし、枠(吹き出しではなく四角く囲まれた中に記述される)内の文体などから、6歳当時の視点ではなく成長したキャシーが後に回想している文章になっている。家出をしても、「道を渡ってはいけない」という母親の言いつけを守り家のあるブロックをぐるぐる回ることしかできない程母親の枠から外れることを怖れている。 ミセス・シグナン(Part.12、19)キャシーの母で雪山事件の後サーニンを保護する。目的のためならどのような手段でも正当化されるという考え方をする。エルの血統であるザ・セフトの腸捻転による死に幼少時に立会い、馬に対してトラウマを抱いている。バーガー医師の脅迫に対してエルにバルビツール酸系の弛緩剤を含んだ角砂糖を食わせ八百長で儲けさせる。 Part.19では登録を外れレースに出られなくなったエルにそっくりなラッド・ダンサーという馬を探し出し、すり替えてエルにレースを出すようにサーニンに提案するが拒否される。後に4人には内緒でそれを実行するが、レース出走直前に阻止された。 バーガー (Part.12)キャシーの家の主治医(家庭医)。キャシーからは「ハンバーガー先生」と呼ばれている。右手を怪我し衰弱していたサーニンを最初に診察した。その後、シグナン氏が雪山の事故の犠牲者の保険金を詐取していたことを知り、彼らを脅迫し八百長を強制した。八百長の方法はエルが大勝した次のレースでエルに弛緩剤を飲ませてボロ負けさせ、その情報を賭け屋に売ることでマージンをとるというもの。人質としてキャシーを自分の医院に監禁していた。情報がグレアムらに知られたことに気づくと、装鞍所の検査医の立場を利用して証拠隠滅のため、エルを伝染性貧血と故意に誤った診断を下し、薬殺処分しようとする。グレアムの脅迫により、以後シグナン家を脅さないとの一筆を入れる。 チャンピオン(Part. 12、19)本名はウィリー・ハイド。チャンピオンジョッキーとしてE記念(エルの最後のレース)に、本命「ラモーン」の騎手としてサーニンと出会う。アンジーが競馬の推理小説を書くと思い込んでいる。Part.19ではラッド・ダンサーすり替え事件を防ぐために競馬場を訪れたアンジーたちの手助けをした。
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