エルパソ/シウダー・フアレス市電とは? わかりやすく解説

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エルパソ/シウダー・フアレス市電

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 09:29 UTC 版)

エルパソ・ストリートカー」の記事における「エルパソ/シウダー・フアレス市電」の解説

テキサス州西端隣国メキシコ国境接す都市エルパソ市内軌道交通導入されたのは、南北戦争経て多数都市間鉄道開通し都市急成長始めていた1882年であった当時ロバと馬を掛け合わせたラバ客車牽引する形での運行が行われていたが、20年後の1902年路面電車へと置き換えられた。この路面電車出発式で、長年活躍していた6頭のラバの1頭であるマンディMandy)が路面電車蹴り出しエピソード語り継がれており、エルパソ歴史博物館El Paso Museum of History)には復元され車両と共にマンディ銅像展示されている。 その後路面電車延伸重ね1920年代には総延長100 km62 miles)・車両数100両以上という大規模な路線網存在した。だが、モータリーゼーション進展エルパソ更なる発展の中で路面電車路線バスへと置き換えられ1937年までに大半路線廃止され1950年にはエルパソ市内路線消滅した。ただしその中で例外的に運行続いたのが、リオ・グランデ川橋梁経由しメキシコシウダー・フアレスへ向かう国際路面電車であった1950年当時エルパソ - シウダー・フアレス間の路面電車はナショナル・シティライン(英語版)が所有し、「エルパソ・シティライン(El Paso City Lines)」と言う愛称付けられていた。同社アメリカ合衆国各地路面電車買収し路線バスへの置き換え進めた事で知られているが、エルパソ・シティラインについては両都市移動する労働者買い物客利用多かった事に加えてメキシコ路線バス運営する権利有していなかった事もあって存続決定し1947年17両)と1952年(3両)にはサンディエゴ電鉄英語版)(サンディエゴ)で使用されていた高性能路面電車PCCカー譲受による旧型電車置き換え実施された。そのうち後者利用客増加による追加譲受決定したのである。 だが、このエルパソ・シティラインの利用客増加はその利便性故にエルパソ人々や金が流出し、やがてシウダー・フアレス衰退を招くという危機感抱かれる結果となり、1973年シウダー・フアレス商人らの要望に基づきメキシコ政府は同市における路面電車免許取り消した。これによりエルパソ側の区間存在価値失い1974年5月をもって営業運転終了した。しかし、最後まで使用されていたPCCカー一部解体される事無くエルパソ都市整備に伴い保管場所何度も移動されながらも2010年代まで残存した。

※この「エルパソ/シウダー・フアレス市電」の解説は、「エルパソ・ストリートカー」の解説の一部です。
「エルパソ/シウダー・フアレス市電」を含む「エルパソ・ストリートカー」の記事については、「エルパソ・ストリートカー」の概要を参照ください。

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