復活への経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 09:29 UTC 版)
「エルパソ・ストリートカー」の記事における「復活への経緯」の解説
路面電車の全廃後、エルパソ市内の公共交通機関の主力は路線バスとなったが、更なる都市の発展に伴い道路の混雑は激化し、定時制の確保の困難さが課題となっていた。そこでエルパソ市議会は同市内に効率的な公共交通ネットワークを築き自家用車への依存を脱する方針を固め、BRT(Brio)網の整備と併せて市内に路面電車を復活させる事を決定した。2つの環状線からなる路線網は2014年に承認され、翌2015年12月から建設が始まった。 請負業者を装う詐欺グループによって建設予算の大部分が騙し取られる事件や地下廃棄物の発見による調査、上下水道の移設による建設費用の増加などの事態が起きたものの、2018年までに建設が完了し、同年4月3日に初の試運転が実施された。車両については長年保管されていた旧・エルパソ/シウダー・フアレス市電のPCCカーを再整備の上で使用する事となり、状態が良好であった6両に対しブルックビル・エクイップメント・コーポレーション(英語版)で大規模な改修・近代化工事が行われ、開業に備えた。これらの建設費用については他都市の路面電車(ストリートカー)のような連邦公共交通局(英語版)からの助成金は用いられず、一部にテキサス州からの助成金が用いられたものの大半はエルパソ市の予算から捻出された。 そして2018年11月9日、エルパソ市内に44年ぶりに路面電車が復活した。開業当日以降、翌2019年1月6日までは週末の運賃が無料であったが、それ以降は2020年現在まで平日と同様の運賃が課せられている。
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