イップスを扱った作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 18:46 UTC 版)
ノンフィクション『イップス 魔病を克服したアスリートたち』(澤宮優、KADOKAWA, 2018年)著名なプロ野球選手(岩本勉、森本稀哲、土橋勝征)、プロゴルファー(佐藤信人、横田真一)のイップス克服を描いた。特にイップスを治すためのコーチ(守備コーチ、投手コーチなど)との二人三脚のストーリーは指導者側から見たイップスも分析でき、希少である。発症、克服方法、問題点を指摘。他のスポーツの事例、神経内科などの医学、スポーツ心理学を専門とする大学教授らの分析も踏まえ、メンタル面だけでなく、ジストニア説を論じ、医学的な克服方法にも言及する。ここではテニスのサーブ、ストローク、体操(跳馬でスタートが切れない)、ウエイトリフティング、棒高跳び、弓道、卓球、野球の走者(走塁イップス)などの事例も紹介され、特に野球での打撃投手やブルペン捕手にイップスが見られる点、メンタル面よりも技術的な欠陥からイップスを発症しやすい点を述べている。 『打撃投手 天才バッターの恋人と呼ばれた男たち』(澤宮優、講談社、2011年)松井秀喜、清原和博、イチローらなどの打撃投手を務めた野球人たちの人生を描いたノンフィクション。押見の打撃投手を務めてイップスになった人や、元読売ジャイアンツ選手で横浜ベイスターズの打撃投手を務めた入来祐作がイップスになった経験談が綴られる。本書でもスポーツ心理学の大学教授からイップスの原因、克服方法、他の種目の事例が示されている。 小説『空中ブランコ』(奥田英朗、文藝春秋、2004年、単行本 ISBN 978-4-16-322870-9 、文庫 ISBN 978-4-16-771102-3)- サーカスの空中ブランコ乗りやプロ野球選手などのイップスに陥った人々が、主人公である精神科医を受診する。 『守備の極意(英語版)』(チャド・ハーバック、日本語版 早川書房、2011年、上巻 ISBN 978-4-15-209386-8 、下巻 ISBN 978-4-15-209387-5)- 大学野球の名ショートが悪送球からイップスに陥り、登場人物たちの人生に変化が生じていく。 『ライバル』(川上健一、PHP研究所、2014年、ISBN 978-4-569-81849-8)幼馴染の葉奈と宇希恵は、高校のゴルフ部員。全国3位の宇希恵は葉奈をライバル視する。その宇希恵がイップスに陥るが、葉奈と力を合わせ克服しようとする。 漫画『プロゴルファー猿』(藤子不二雄Ⓐ、小学館)-「パット病」 『笑ゥせぇるすまん』(藤子不二雄Ⓐ、小学館)-「イップス病」 『MAJOR』(満田拓也、小学館) - リトルリーグ編及びメジャーリーグ編。リトルリーグ編では、デッドボール恐怖症として登場する(アニメ版作品名は「メジャー6」)。 『テニスの王子様』(許斐剛、集英社) 『ダイヤのA』(寺嶋裕二、講談社)- 主人公が1年の時の夏の西東京大会決勝で頭部に死球を当ててしまい、その死球から流れが変わり負けにつながったことを悔やみインコースに投げることができなくなった。 『あひるの空』(日向武史、講談社) 『あしたのジョー』(原作:高森朝雄、画:ちばてつや、講談社)- 主人公がライバルをリング禍で死なせてしまったことによって重度のイップスを発症、対戦相手の顔面を打てないというプロボクサーとして致命的な状態に陥る。 『火ノ丸相撲』(川田、集英社) アニメ『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』-「第5話 Bパート」 『ツルネ -風舞高校弓道部-』- 物語スタート時、主人公が早気。 『ヒーリングっど♥プリキュア』- 「第8話」 テレビドラマ『プロゴルファー花』(読売テレビ制作・日本テレビ系列放送、主演:加藤ローサ、2010年放送) 『刑務所のルールブック』(韓国tvN、2017年~2018年放送)
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