イタリヤード独自のFC構築とは? わかりやすく解説

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イタリヤード独自のFC構築

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/06 08:59 UTC 版)

イタリヤード」の記事における「イタリヤード独自のFC構築」の解説

北村は自ら営業部長兼任し北村曰く「鬼の社長に変身して」再び営業全般統括管理し現場従業員顧客から話を聞きまわった合わせて1987年6月四条河原町オープンした直営小売店「アンドレルチアーノ」を社長直轄とし、自ら店頭立ちながら1年がかりで商品品揃えから売上に至るまでのデータ収集し分析進めたその結果、「KDD、つまり勘と度胸丼勘定に頼るアパレル業界常識を破らなければならない」、「人間の勘に頼ったアナログ発想から、数値化した販売情報に基づくデジタル発想切り替えねば」と痛感また、業界慣習である得意先意向沿った商品展開に触れ、「リスク持てるものがリーダーシップを握るべき」との思い強くし、「店に置く商品イタリヤード選び返品値引きイタリヤード責任を持つ」独自のフランチャイズFC)を考え出した1988年昭和63年)より、百貨店インショップ含めた10店舗オリジナルブランド係るFC開始したイタリヤードにおけるFCは、「イタリヤードFC店ブランド商品販売しFC店専属に扱う。値引き返品イタリヤードが受ける」との内容尽きる。通常取引ではFC店粗利35%、1月および7月バーゲン時には在庫商品3-4割引販売してもらう代わりにFC店粗利30%と設定した一般的なFC概念大きく異なりイタリヤードFC店から粗利から歩合を取ることも、ロイヤルティーを取ることもしなかった。在庫リスクイタリヤードが負うため、POSシステムを導入してフランチャイジーFC店)の商品販売状況即時把握できるようにし、売上実績に基づくデータから店舗規模によって出荷パターンを数種類用意し、人の手介さず追加発注指図を出すシステムをつくり上げた。1990年平成2年)にはイタリヤードFC店協力工場物流センターオンラインで結ぶネットワークをつくり、発注に伴う物流業務を外部業者委託することで、FC店接客専念できる環境整った。 また北村は、今般経常赤字転落要因は「安直アパレル業界常識沿った多品種少量生産(多品種、小ロット、短サイクル)」にあり、「販売動向分析してみると、定番商品がよく売れている売れ筋過去アレンジ品に生産絞り込み中品多量に転換することで売上予測立てられる」と判断安定して売れる(素材デザイン手を加えない定番品を3分の1売れ筋商品部分的に手を加えるアレンジ品を3分の1新規企画商品3分の1それぞれ加工販売する品揃え3分の1原則」を考案した。これにより、定番品とアレンジ品については早期発注できるようになった加えて、各ブランド用いる色をワンシーズンで4-8色に、パターン150程度従前半分程度抑え、かつ「全女性の70程度Mサイズカバーできる」との情報に基づき加工Mサイズ限定した。こうして、生産コスト削減商品管理平易化に寄与する中品多量生産徹底させた。 FC店急増に伴い売上利益並行して急伸し1989年平成元年)には経常利益黒字戻した1990年代前半到来したイタリアンブームも追い風となり、1994年平成6年)にはFC店が160店に増加し売上156億9,400万円経常利益17億1,000万円上る一方でイタリヤード管理する在庫最大でも15億円、期末には6億1,100万円に抑えることに成功した

※この「イタリヤード独自のFC構築」の解説は、「イタリヤード」の解説の一部です。
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