イタンキ浜事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 23:36 UTC 版)
1954年10月、第二次世界大戦中に強制労働に従事させられた中国人犠牲者の遺骨発掘調査がイタンキ浜で行われた。地元住民の証言などから発掘された遺骨は、最終的に125柱にもなり、中にはタタミ1畳分の穴に9体の遺骨が折り重なって発見された例もあった。これらの遺骨は、イタンキ浜からほど近い製鉄所や港湾労働に従事していた中国人のものと考えられている。記録によれば室蘭には戦時中に1800名の中国人が連行されており、560名以上が死亡している。 現在、大部分の遺骨は中国本土へ返還されているが、一部の遺骨が近くの寺などに預けられたままになっている。また、イタンキ浜を望む高台には、華僑総会や地元有志の手による追悼碑がかつての歴史を語り伝えている。
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