お役目様(おやくめさま)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 06:32 UTC 版)
「うしおととらの登場キャラクター一覧」の記事における「お役目様(おやくめさま)」の解説
強大な結界を張る能力を有している女性。また、その「役目」を果たす者達の総称でもある。訳あって白面の傍で結界を張り続けているが、事情を知らない妖怪たちからは「白面の者に味方する裏切り者」として恨まれている。 お役目に在任している間は一切年を取ることはなく、役目を後継者に譲った後ゆっくりと年をとっていく事になる。 初代の「ゆき」が力の限界を迎えたあと、日崎御角→蒼月須磨子と代替わりしている。四代目は真由子が就く予定であり、白面の者との最終決戦では須磨子とともに結界を張った。 生前のジエメイ、四代目予定者である真由子を含めて穏やかな性格ながら、自分のペースで物事を進め、凶暴な性の者すらなぜか逆らえず言う通りにしてしまうという奇妙な共通点がある(蒼月紫暮曰く、須磨子は「ニコニコした笑顔で本当に押しが強い」)。 ゆき 平安時代の白拍子で、ジエメイの生まれ変わり。 妖怪たちと共闘して白面の者を沖縄の海まで追い詰めるが、日本を支える「要(かなめ)」に逃げこんだ白面を見てしまう。そのため、やむなく白面の傍でその動きを封じるための結界を張り続ける「お役目様」になった。400年後に日崎御角に役目を譲り渡す。 役目に着く前に子を残しており、その血筋は日崎家(蒼月須磨子、井上真由子ら)に伝わる。 日崎 御角(ひざき みかど) 声 - 山崎和佳奈 / 折笠富美子(晩年期 - さとうあい) ゆきの400年後の子孫。元々貧しい村の百姓娘だったが、二代目の「お役目様」として白面の者を長い間封じてきた後、蒼月須磨子と交代してからは光覇明宗の指導者的役割を担うようになる。孤児だった和羅と凶羅の親代わりでもあり、さすがの凶羅も彼女の前では素直になっている。役目を退いたあともその力は健在で、明治時代には妖怪飛頭蛮を封じている。しかし、内心ではお役目様になるために夫や幼い2人の子供(声 - 西野陽子〈娘〉 / 相川奈都姫〈息子〉)など家族を始めとする多くのものを捨てざるを得なかった事に心を痛めていた。 彼女の残した子が日崎の血筋を伝えたので、蒼月須磨子及びその子である潮や井上真由子の遠い先祖に当たる 「くらぎ」が光覇明宗の総本山を襲撃したとき、駆けつけた潮と語らった後、最後の結界を放ってこれを倒し、自らも力尽きて倒れる。法力僧たちへ後の混乱を予感していたかのような言葉を遺し、潮の腕の中で静かに息を引き取った。 蒼月 須磨子(あおつき すまこ) / 日崎 須磨子(ひざき すまこ) 声 - 坂本真綾(テレビアニメ版) ゆき、御角の子孫で、江戸時代に生まれ、現在に至るまで結界を張り続ける三代目の「お役目様」。 あるとき、「潮」と名づけた自分の息子が「獣の槍」を振るって戦う夢を見る。その話を聞き運命を感じたジエメイによって2年間だけ「お役目」の任から解かれ、外界に送り出された。その際に蒼月紫暮と出会い、妻となった彼女は潮を産むことになる。そして潮が物心つく前に姿を消した。妻(母)の重い運命を息子に背負わせたくない親心から、紫暮は潮に「母は死んだ」と嘘を教えてきた。しかし、槍を手にして妖怪と戦うことになった潮は、彼らの口から母が生きていることを知り、真実を知るための旅に出ることになった。 その後、神野率いる西の妖怪群が単独で白面に戦いを挑んだ事件で、彼らを助けに来た潮を目前にする。だが、白面を前にした獣の槍の暴走などもあって再会は果たせなかった。また、そのとき妖や潮たちを救うために力を大きく使ってしまい、結果、白面の復活が早まることとなる。 潮との再会後、復活した白面の者との決戦では、四代目の力を持つ真由子と協力し、自身の力を含む様々な結界の力を集約し、白面の者を閉じ込めるための大きな結界を作った。しかし、何年も海の底で白面を封じる孤独な戦いに身を置いていたためか、コミュニケーションが不得手な部分があり、息子の潮に対してもハイハイをしていた頃の姿しか知らず、思春期の難しい年頃に差し掛かった息子に対してどう向き合えばいいのか分からず、頭を撫でる時も態々断りを入れるなど母親として立ち振る舞いが分かっていない部分があった。母親以前にお役目様としての責任感が強く、白面が復活した際には一緒に逃げようと言う潮を引っ叩き(この時、白面が放った記憶を食べる婢妖によって、知り合いの人妖たちが自分に関する記憶を失ってしまい、彼らから冷たくされたり時には刃を向けられたり流には裏切られるなど、不幸続きで精神的にかなり追い込まれており、物心ついてから初めて母親と会った事で緊張の糸が切れてしまっていたのもあるが)、色々溜っていた彼の鬱積を爆発させて暴走させ、とらとの一時的な決別の遠因を作ってしまった。 初代から彼女まで「お役目」は先祖と子孫の関係にあったが、彼女は婚姻する前に「お役目」に着き、現代で潮を産んだ為、彼女と真由子だけは同じ日崎の血を引くとは言え、直接の先祖と子孫の関係ではない。 白面の者が滅んだ後は「お役目」を解かれたらしく、十数年ぶりに紫暮の妻として納まった姿が描かれている。なお潮の眉の形は母親似である。
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