あなたの暮し出版の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 17:29 UTC 版)
「とと姉ちゃん」の記事における「あなたの暮し出版の人々」の解説
終戦後、小橋姉妹が創立した出版社。中央区銀座に社を構える。 花山 伊佐次(はなやま いさじ) 演 - 唐沢寿明 五反田の帝大時代の先輩。几帳面かつ気難しい性格で、甲東出版の人々からは苦手視されているが、絵と標語の才能については一目置かれている。仕事に厳しく部下たちに声を荒らげることも多々ある一方で、家庭では穏やかで優しく、自分達に害をなす相手でも事情次第では責めないなど人格者の一面もある。 元・帝大新聞編集長。病気で満州部隊を除隊後、内務省で軍事標語作家として勤務する中、甲東出版の原稿を取りに来た常子と出会う。 終戦時に、自身が作った標語が原因で多くの戦死者を出したと自責して筆を置く決意をしたことから、常子からの編集長就任依頼を頑なに断るが、小橋母娘の雑誌出版への思いを知ったことや、戦争で悪化した人々の暮らしを豊かにしたい思いから依頼を引き受ける。 18歳の頃に母を亡くし、家族の母代わりとなった過去があることから、美子から「とと姉ちゃん」に倣って「かか兄ちゃん」と例えられたことがある。 1968年頃に心筋梗塞を患い、1973年頃には編集長室にベッドを用意して仕事をする程に悪化していく。1974年には自宅療養しながら編集長を努め、1975年1月に息を引き取る。 『暮しの手帖』創刊から他界直前の1977年まで同誌編集長を務めた花森安治がモデル。 水田 正平(みずた しょうへい) 演 - 伊藤淳史 経理担当者。鞠子の夫。気が弱くドジで不器用なため、しばしば鞠子から心配されているが、紙の市場価格を常子たちに助言するなど、経理に関する幅広い知識を持つ。 露天商組合の経理担当時、常子の初めての出版にあたり、鉄郎を介して出店手続きの依頼を受ける。その際に出会った鞠子に一目惚れする。あなたの暮し出版創設時より入社志望をし、創刊号発行後に採用される。社内の問題発生中に鞠子に告白し、タイミングの悪さから一度は断られたが、問題解決後に承諾され交際を開始。2年後の昭和25年には鞠子に求婚し、紆余曲折を経て結婚する。 暮しの手帖社営業担当社員・横山啓一がモデル。 岡 緑(おか みどり) 演 - 悠木千帆 庶務担当者。 扇田 弘栄(せんだ ひろえ) 演 - 三谷昌登 昭和25年時には入社している社員。 島倉 勝(しまくら まさる) 演 - 内野謙太 昭和25年時には入社している社員。 本木 正晴(もとき まさはる) 演 - 島崎俊郎 昭和30年時には入社している社員で写真撮影担当者。関西弁を話す。 大塚 寿美子(おおつか すみこ)→ 藤ヶ谷 寿美子(ふじがや すみこ) 演 - 趣里 昭和30年時の新入社員。 結婚・出産後もあなたの暮し出版に勤務する。1974年(昭和49年)仕事と育児との両立に悩み常子に退職を願い出たが、女性が働きやすい勤務制度への改革を前提に引き止められ、思い留まる。 木立 道久(こだち みちひさ) 演 - 植木祥平 昭和30年時には入社している社員。 松永 亨(まつなが りょう) 演 - 石田法嗣 昭和30年時には入社している社員。 編集者志望にも関わらず、仕事内容が「あなたの暮し」の商品試験に費やされることに辟易していくようになる。多額のローンを抱えていたこともあり、何者かに依頼されて5万円の謝礼と引き換えに、商品試験の内容や読者モニター情報を漏洩。後日、常子らに全てを打ち明け退職する。
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