『キン肉マンII世』でのアシュラマン
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「アシュラマン」の記事における「『キン肉マンII世』でのアシュラマン」の解説
キン肉マンが王位を継承し、超人界と人間界に平和が戻ったため魔界に帰ったアシュラマンは、恋人・イボンヌと結婚して息子・シバをもうける。 自分が流血を好む悪魔超人であったことを隠し、シバを正義超人として育てていた。シバは次世代の正義超人として順調に育っているかに見えたが、アシュラマンが封印していた悪魔超人時代の血生臭い装着物を発見したことで、悪魔としての血が目覚め殺生癖を持つようになる。以後は虫や小動物を殺して自室に隠したり、盗み出した悪魔超人時代のアシュラマンの衣装に血を捧げるなどの奇行が現れ始め、さらには罪もない虫や小動物を殺すことを止めさせるべく注意した母・イボンヌを一時の感情から阿修羅バスターで殺害するに至り、シバは完全に悪魔超人として目覚めてしまった。シバがイボンヌを惨殺した現場に駆けつけたアシュラマンは、息子を粛清するため涙を飲んでアルティメット・阿修羅バスターで殺害する。シバとイボンヌが命を落とした結果に責任を感じ、魔界の王子であった自分が正義超人に宗旨替えしたことがこの悲劇を招いたと悔いて、息子と妻への償いとして悪魔超人として返り咲く。 『キン肉マンII世』本編にあたる時代では既に50代となり老いが隠せなかったが、恐怖の将(悪魔将軍)のジェネラル・ストーンによって肉体を再生させ、ミートを再び人質に取った悪魔超人軍団の新星・悪魔の種子(デーモンシード)No.6再生(リボーン)アシュラマンとして、新世代正義超人の前に現れる。肉体は若い力を取り戻し、頭脳はベテランの老獪さを保ったままである。B-エボリューションズ(スカーフェイスとケビンマスク)との戦いでは、効率の良いトレーニングで得た超人強度1000万パワーに対し同じ1000万でも血の滲む努力で得た1000万パワーの凄みと矜持と6本腕を活かした新たな戦法で、ボルトマンと共に個人的な強さと共にタッグチーム・ザ・デモリッションズとしての強さも見せつけ圧勝。スカーフェイスにアルティメット・スカー・バスターをかけられるがこれを破り、逆にアルティメット・阿修羅バスターに切り返すことで勝利する。その後、ザ・坊ちゃんズ(キン肉万太郎とケビンマスク)との対戦の際にはかつての好敵手・キン肉マンとも再会を果たし、嬉しそうな表情を見せた。ケビンマスクの奮闘によりボルトマンが倒れ、万太郎と一騎討ちとなる。死闘の末にアルティメット・阿修羅バスターに捕らえるが、スグルに対して見せた万太郎の「恐怖の涙」を見て、その姿に息子シバを重ね号泣。その間隙を突かれ「マッスル・G」により敗北した。 試合終了後、悪魔側が負けたにもかかわらず恐怖の将がミートの頭部を奪い転生しようとするが、あまりにも卑怯なやり口を見てアシュラマンはそれを阻止。恐怖の将から悪魔超人であるかと問われ、「自分は悪魔超人であり人間界の支配を最終目的としているが、あくまでもルールに則った上で正義超人と闘い、勝てば権利が成就するが負ければ潔く身を引く」という姿勢を主張するが聞き入れられず、ジェネラル・ストーンを奪われ元の老いた姿に戻されてしまう。恐怖の将は、老いた姿に戻ったアシュラマンを嘲笑いながら消滅していった。 ミートの無事生還に安堵したような表情を見せた直後、昔からの仲間・サンシャインに「悪魔にも友情はある」と再度教えられ、好敵手としての正義超人打倒を夢としながら、共に去っていった。 ゆでたまごは本来ならばバッファローマン同様、キン肉星王位争奪編でベビーターンさせても良かったが、悪の化身として正義超人を苦しめたアシュラマンというキャラクターをこのまますんなり宗旨替えさせてしまうには惜しいと思い、『キン肉マンII世』では子殺しという重い十字架を背負わせて再び次世代の正義超人の前に立ちはだからせたと語っている。 究極の超人タッグ編では作者ゆでたまごは「はぐれ悪魔コンビも出したかったんだけど、このふたりを出しちゃうと豪華すぎて万太郎たちが太刀打ちできなくなる」と語っており、宇宙超人タッグ・トーナメントの続きにあたる部分からは終始登場しない。 第4回キャラクター人気投票では第10位にランク入りしていた。
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