「火の民族」勢力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/18 05:20 UTC 版)
伊耶輪神子(いざわ みわこ) 本作品の主人公。沖縄県久高島に古くから続く伊耶輪神女(ノロ)の宗家、伊耶輪家の一人娘で、神女王の地位を継ぐ。歴代神女王で初めて、琉球の創世神であるアマミク=(卑弥呼)の大霊力を受け継いだ。1700年前から呼びかける卑弥呼の声に従い、火の民の大いなるマツリ「ヤマタイカ」を現代に復活させる。 卑弥呼(ふぃみか) 邪馬台国の女王にして巫女。時空を超え、神子を導く。古代と現代に同時に存在する祭具「オモイマツカネ」や「オモイカネ」を通じて、巨大なエネルギーを直接現代に送ることも出来る。自分に死期が迫っていること、その後邪馬台国が衰亡することを悟っており、未来の巫女に「ヤマタイカ」復活の希望を託した。作中では、日本の太陽神アマテラスであり、琉球の創造神アマミキヨであるとする。 熱雷草作(あたらい そうさく) 神子と岳彦の父で歴史研究家。北海道出身でアイヌの血をひく。太平洋戦争に従軍し沖縄にいたとき、弥生期に南北に分断された古代日本人の謎に触れ、戦後も九州・沖縄に残って研究を続けた。のちに久高島で伊耶輪波子と恋に落ちて神子をもうけるが、男子禁制である伊耶輪神女の秘密に深入りしすぎたため島を追放され、北海道に帰って別の女性との間に岳彦をもうける。ライフワークである「火の民族仮説」を完成させるため再び久高島を訪れたことを発端に、神子と「ヤマタイカ」に深く関わってゆくことになる。 熱雷岳彦(あたらい たけひこ) 神子の腹違いの弟。卑弥呼にもいたという補佐役の立場を守り、神子を様々な場面で助け活躍する。伊耶輪神女の審神者。神子には及ばないながらも超能力を持ち、オモイマツカネ・オモイカネで力を増幅できるようにもなる。後半では神子と別行動をとり、北海道から「ヤマタイカ」を率い南下する。 石上明(いしがみ あきら) 月刊「歴史とロマン」誌の記者。神子や熱雷草作と知り合い、「ヤマタイカ」の始終を見届ける。他の星野作品にも登場する。 島伊都子(しま いとこ) 西南大学の考古学助手。柔軟で鋭い知性をもち、熱雷草作の「火の民族仮説」を支持する。阿蘇で発見された巨大銅鐸の鋳型を調査していた際、石上との縁で草作らと出会い、同行するうちに草作を愛するようになった。岳彦が神子について沖縄にいた一年間、草作と二人で生活していたらしい。草作の子を身ごもり、エピローグでは女の子を抱いて沖縄を訪れる。 神女たち 神子に付き従う神女は通常四人いるが、メンバーが欠けると補充されるらしく、勢理と伊江の死亡後も四人になっている。名前が不明の者もいる。勢理(せり) 初期からいた神女。控えめで純情。岳彦に思いを寄せるが、東大寺での戦いで岳彦をかばって重傷を負い、死亡した。 伊江(いえ) 初期からいた神女。活動的な性格。伊勢朝熊山での戦いで、金剛阿・金剛吽の率いる僧兵に襲われ死亡した。 美里(みさと) 初期からいた神女。物語後半、岳彦に同行して北海道に渡った。いつの間にか岳彦と結ばれたらしく、エピローグでは沖縄で結婚し妊娠している。 瀬名(せな) 初期からいた神女。物語後半、岳彦に同行して北海道に渡った。ほとんどセリフがなかった。 秋名(あきな) 補充メンバーらしい。美里・瀬名とともに、岳彦に同行し北海道に渡った。 伊耶輪波子(いざわ なみこ) 神子の母。伊耶輪宗家の神女で指導的立場にいるが、熱雷草作との過去のいきさつから苦悩を抱えている。 首里姫古絵(しゅり きこえ) 琉球王朝の末裔にして沖縄第一の財閥、首里家の当主。神女でもあり、神子たちを経済的に支援する。いずれは自身が神女王にとの野心を持っており、終盤そこを広目につけ込まれ操られる。 城(ぐすく) 首里の運転手兼ボディガード。健児という弟がいる。 綾門(あやじょう) 首里が呼び寄せた沖縄神女団のリーダー。集団でオモイマツカネに思念を送り、神子の能力を増強する。伊勢朝熊山での戦いで、僧兵の攻撃で重傷を負いながらも、最後の念で神子をパワーアップさせ、死亡した。
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