「スタートレック」シリーズにおける「ワープ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 00:08 UTC 版)
「ワープ」の記事における「「スタートレック」シリーズにおける「ワープ」」の解説
.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}} 亜空間内と通常空間での星空の見え方の違い 『スタートレック』シリーズのワープドライブは、宇宙空間を光速以上の速度で直線移動するFTL航法である。シリーズ作中におけるワープドライブ技術は(作品世界での)2063年にアメリカのモンタナ州でゼフレム・コクレーン博士により発明されたという歴史経緯が架空設定されている。最初のシリーズ『宇宙大作戦(TOS)』においては「光より速く移動する技術」「ワープ1、ワープ2と加速していく」というだけで詳しいSF設定はほぼなく、1987年開始の『新スタートレック(TNG)』以降に詳細なSF設定が構成された。 なおワープ速度の単位として「ワープファクター(ワープ係数)」という単語が使われるが、作品世界の23世紀以前と24世紀以降では定義(設定)が異なるので別途説明する。 相対性理論によると、この宇宙空間においてあらゆる物体は光速を超えるスピードを出すことができない。もし加速を続けた場合、その物体の質量は速度が光速に近づくほど無限大に向かって増え続け、さらに光速度不変の法則により「時間の遅れ」といった奇妙な現象が発生してしまう。 そこで『スタートレック』劇中では「亜空間(Subspace)」という架空の”場”(電磁場のようなもの)を設定している。亜空間の場の内部では物質の質量は逆に小さくなり、相対性理論が通用しなくなるというものである。 亜空間(Subspace)は宇宙空間(Space)と表裏一体の関係であり、通常は亜空間が表に出ることはなく認知することができないものの、何らかの原因で「亜空間の場(亜空間フィールド)」が自然にも発生し存在する場合もある。さらに亜空間フィールドは亜空間コイル(ワープコイル)という装置にプラズマを注入することで人工的に発生させることができる。加えて亜空間フィールドを1コクレーンのパワーで非対称な泡状に展開すると内部の船はワープ1(光速と等倍速度)の速度で推進する。この「推進型に展開した亜空間フィールドバブル」を「ワープフィールド」と呼ぶ。ちなみに非推進型に展開したバブルは「ワープシェル」と呼ばれる(TNG177話「永遠への旅」)。 宇宙艦のワープナセル(内部にワープコイルが並べられた宇宙艦の翼)から発生したワープフィールドは艦を包み込み、その非対称な形の亜空間の泡は、進行方向に制御可能な微小人工ビッグクランチ(船体前方空間の収縮)、一方、後方でも制御可能な微小人工ビッグバン(船体後方空間の膨張)を発生させることで(川面後方に投石されたボトルシップの如く)推進力を得て光速を突破する。 なお、この際にワープフィールドが宇宙空間を歪ませ(warp/歪む)ながら推進するため「ワープドライブ」という名がついた。 『スタートレック』のワープ中の演出は非常にシンプルである。『宇宙大作戦』では通常速度でもワープ中でも宇宙艦の背景の宇宙空間に変化はない。1987年開始のテレビシリーズ『新スタートレック』から2001年開始の『スタートレック:エンタープライズ』では宇宙艦の周囲の宇宙塵や星が針状に変形して後方へ流れていく表現となっている。リブート版初代エンタープライズが登場する劇場版第11〜12作では超空間トンネルを通っているような演出となっているが、つづく第13作と2017年開始のテレビシリーズ『スタートレック:ディスカバリー』、2020年開始の『スタートレック:ピカード』においては船体周囲の宇宙空間を歪ませながら高速移動する表現となっている。
※この「「スタートレック」シリーズにおける「ワープ」」の解説は、「ワープ」の解説の一部です。
「「スタートレック」シリーズにおける「ワープ」」を含む「ワープ」の記事については、「ワープ」の概要を参照ください。
- 「スタートレック」シリーズにおける「ワープ」のページへのリンク