「ギリシャ牧野」時代とは? わかりやすく解説

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「ギリシャ牧野」時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 15:43 UTC 版)

牧野信一」の記事における「「ギリシャ牧野」時代」の解説

1929年昭和4年1月、「熱い風」を雑誌新潮』に発表5月、「円卓子での話」を雑誌新潮』に発表6月、「山彦の街」を雑誌文藝春秋』に発表8月、「駈ける朝」を雑誌新潮』に発表12月、『牧野信一集』(『瀧井孝作集』と一冊の「新進傑作小説全集」)が平凡社より刊行される作家として絶頂期迎えつつあり、中堅作家として地位獲得するこの年足柄上郡山田村村長瀬戸佐太郎知り合うその周辺背景とした田園叙事詩的作風漸次あらわれうになる1930年昭和5年1月、「ラガド大学参観記」を雑誌文藝春秋』に発表3月、「吊籠月光」を雑誌新潮』に発表ゲーテの『ファウスト』影響など見受けられる4月単身上京豊多摩郡中野町大字中野(現:中野区中央三・四丁目)の義弟浅尾辰雄方に寄宿し、のち東京市麹町区五番町(現:千代田区一番町)の松栄館に下宿雑誌作品』の創刊準備関わる井伏鱒二小林秀雄河上徹太郎らと知り合う5月、「アウエルバッハの歌」を雑誌作品創刊号発表6月、「西部劇通信」を雑誌作品』に発表7月、「歌える日まで」を雑誌文藝春秋』に発表。「くもり日つづき」を雑誌作品』に発表8月、「R漁場と都の酒場で」を雑誌経済往来』に発表9月尾崎士郎勧めで、荏原郡大森町大字新井宿山王(現:大田区山王)に転居妻子呼び寄せる10月、「変装綺譚」を雑誌新潮』に発表11月単行本西部劇通信』を春陽堂より刊行する1931年昭和6年1月東京市芝区三田南寺町(現:港区三田四丁目)に転居いわゆる魚籃坂時代が始まる。2月、「痴酔記」を雑誌文藝春秋』に発表5月、「南風譜」を雑誌婦人サロン』に発表7月、「『風博士』」を雑誌文藝春秋巻末折込みの「別冊文壇ユウモア」に発表し先月同人雑誌『青い馬』に掲載され坂口安吾の「風博士」を激賞する10月、「ゼーロン」を雑誌改造』に発表。「夜の奇蹟」を雑誌オール讀物』に発表春陽堂より雑誌文科』を創刊主宰翌年3月まで4輯を編む)。「心象風景」を雑誌文科』に連載翌年3月まで4回)。『牧野信一集』(『細田民樹細田源吉下村千秋集』と一冊、「明治大正昭和文学全集」)が春陽堂より刊行される11月小林秀雄との共訳ポーの「ユレカ」を雑誌文科』に連載12月まで)。12月、「バランダ物語」を雑誌中央公論』に発表この頃2、3年が牧野にとって最も“得意な時代であった。これは実家経済的没落きっかけ野外出たことで、ただの身辺雑記だけを綴る繰り返しから解放されたことが大きいとされている。

※この「「ギリシャ牧野」時代」の解説は、「牧野信一」の解説の一部です。
「「ギリシャ牧野」時代」を含む「牧野信一」の記事については、「牧野信一」の概要を参照ください。

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