細田民樹とは? わかりやすく解説

細田民樹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/23 04:07 UTC 版)

細田 民樹(ほそだ たみき、1892年1月27日 - 1972年10月5日)は、日本の小説家

来歴

東京府生まれ。早稲田大学英文科卒。大学の同じクラスには宮島新三郎、植村宗一(直木三十五)、青野季吉田中純西条八十細田源吉木村毅など、後に文壇などで活躍する錚々たるメンバーが居た[1]。1924年に軍隊生活を素材にした『或兵卒の記録』で反響を呼び、プロレタリア文学の作家として活躍した。弾圧以後は通俗小説に転ずるが、戦後は民主主義作家として活動した。

1972年10月5日、死去。80歳没。

著書

  • 『悩める破婚者』新潮社、1920年
  • 『極みなき破局』春陽堂、1920年
  • 『妹の恋』新潮社、1921年(新進作家叢書)
  • 『母の零落』聚英閣、1921年
  • 『凱旋』春陽堂、1921年
  • 『日の下に』新潮社、1922年
  • 『執愛の日』新潮社、1924年(中篇小説叢書)
  • 『或兵卒の記録』改造社、1924年
  • 『逆生』プラトン社、1925年
  • 『本心』春陽堂、1925年
  • 『専助と若菜 第1巻』春秋社、1927年
  • 『赤い曙』春秋社、1927年
  • 『黄色い窓』先進社、1930年
  • 『黒の死刑女囚』千倉書房、1930年
  • 『真理の春』中央公論社、1930年
  • 『生活線ABC』中央公論社、1931年
  • 『愛人』新潮社、1931年
  • 『それを敢てした女』中央公論社、1933年
  • 『青い仕事着 他三篇』非凡閣、1934年(新選大衆小説全集 14)青い仕事着、産、名つけ、続「母の零落」
  • 『犬吠岬心中』文化集団社、1934年
  • 『黄菊白菊』中央公論社、1935年
  • 『浄婚記』中央公論社、1937年
  • 『井の頭にて想ふ』大東出版社、1941年
  • 『二人の女子大學生』河北書房、1941年
  • 『青春の倫理』有光社、1941年
  • 『薔薇競技』河北書房、1942年
  • 『夏子』淡海堂出版部、1942年
  • 『永遠の妻』三杏書院、1942年
  • 『旅ゆく心』有光社、1942年
  • 『争ひを越えゆく女 女性解放篇』、湊書房、1947年
  • 『戦争未亡人』湊書房、1949年
  • 『廣島悲歌』世界社、1949年
  • 『新吉君のあたらしさ』広島図書、1950年(銀の鈴文庫 伝記創作篇)
  • フランクリン』広島図書、1951年(銀の鈴文庫 伝記創作篇)
  • 『偽らぬ日本史 共同研究』中央公論社、1952年
  • 『ビショップの輪』大日本雄弁会講談社、1955年
  • 高杉晋作国土社、1958年(少年伝記文庫)
  • 『日本歴史の12人 神武から明治維新まで』春秋社、1968年

翻訳

  • ドストイェーフスキー全集 第2巻『卑められ辱められし人々』ドストイヱフスキー全集刊行会、1920年
  • ドストイェーフスキー全集 第1巻『小心者、クリスマスツリーと或る結婚式』ドストエフスキー全集刊行会、1926年
  • ドストイェーフスキー全集 第4巻『賭博者』ドストエフスキー全集刊行会、1926年

脚注

  1. ^ 抜群の執筆力、代表作「南国太平記」『中外商業新報』昭和9年9月25日(『昭和ニュース事典第4巻 昭和8年-昭和9年』本編p484 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)

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