《何時でも大丈夫》の敬語
「何時でも大丈夫」の敬語表現
「何時でも大丈夫」の敬語表現は「何時でも大丈夫です」「何時でも大丈夫でございます」といった形です。「何時でも大丈夫」のままでは敬語が含まれていないので、最後に丁寧語の「です」「~でございます」を付け足す必要があります。「何時でも大丈夫」の敬語の最上級の表現
「何時でも大丈夫」の敬語の最上級は「お手すきのときでかまいません」「ご都合がよろしいときにぜひともよろしくお願いいたします」といった形です。「何時でも大丈夫」のままでは遠回しに催促をしているようなニュアンスになりかねません。相手の都合を優先するという、意思を伝えることで敬意の表明になります。「何時でも大丈夫」の敬語のビジネスメール・手紙での例文
ビジネスシーンでは「何時でも大丈夫」という意味の文章を送ることが珍しくありません。以下、ビジネスメールや手紙における「何時でも大丈夫」の敬語表現を挙げていきます。「おおまかではございますが、今後の計画を資料にまとめてみました。何時でも大丈夫ですので、お目通し願います」
「何時でも大丈夫でございます。弊社としては、本件を長期的に考えております。少しずつ、成功に向かっていくことができたら幸いです」
「なぜセキュリティ対策は万全だったのに、情報が外部へと流出してしまったのでしょうか。何時でも大丈夫ですので、ご意見をうかがいたいです」
「お客様のご住所を教えていただければ、弊社の担当者が直接うかがいます。なお、ご返信は何時でも大丈夫でございます」
「何時でも大丈夫ですし、弊社でも調べてみます。もしも何かわかりましたら、すぐにご連絡いたします」
「御社からどのようなご提案をいただけるのか、楽しみです。なお、何時でも大丈夫でございます。時間をかけていただいてかまいませんので、斬新なアイデアをお待ちしています」
「何時でも大丈夫」を上司に伝える際の敬語表現
上司に「何時でも大丈夫」という旨を伝えたいときは、「お手すきのときでかまいません」「ご都合がよろしいときにぜひともよろしくお願いいたします」といった最上級にしましょう。なぜなら、「何時でも大丈夫です」という言い方を、「上の立場から発している」と感じる人もいるからです。自分ではなく上司の都合に任せるという意味で、「お手すきのときでかまいません」というフレーズを用いましょう。さらに、「お忙しいと存じますので」「たいへん恐縮ではございますが」といった前置きをするのもマナーだといえます。「何時でも大丈夫」の敬語での誤用表現・注意事項
「何時でも大丈夫」の敬語の誤用は、「何時でもいいです」という言い方をしてしまうことです。日本語としては間違っていないものの、「いいです」という言い回しにはやや投げやりなニュアンスがあります。「どうでもいい」「どちらでもいい」という意味に解釈されかねません。特に、目上の人には失礼になるので避けましょう。また、正しい敬語であっても「何時でも大丈夫です」という言葉をビジネスシーンで使うときには、状況をよく考えましょう。なぜなら、「何時でも大丈夫です」とは「期限がない」「急いでいない」というメッセージだからです。このように言われた相手は、「急ぎでないのだから後回しにしても許されるだろう」と考えかねません。実際には急を要する用事だった場合、致命的な遅れが出る可能性もあります。ビジネスシーンでは時間があまりないとき、「申し訳ございませんができる限り早くお願い申し上げます」とはっきり伝えることも大事です。
そして、最上級の敬語である「お手すきのとき~」「ご都合のいいとき~」の使い方も要注意です。仮に、「お手すきであれば、お願いします」という言い方をすると、相手は「つまり忙しければ対応しなくていいのだ」と思ってしまいます。たとえ急ぎの用事でなくても、どんどん後回しにされたらスケジュールに不都合が生じるでしょう。「お手すきであれば」「ご都合のいいときがあれば」といったフレーズは、極力使わないようにします。あくまでも「お手すきの際でかまいません」「ご都合のいいときにお願いします」などの形にしましょう。
「何時でも大丈夫」の敬語での言い換え表現
「何時でも大丈夫です」に置き換えられる言葉には「納期は問いません」「期限はございません」などがあります。これらのフレ―ズはビジネスシーンで使われることが多く、「焦る必要はない」という意味は共通しています。ただし、「何時でも大丈夫です」が相手を安心させる目的であるのに対し、「納期は問いません」「期限はございません」は期待が込められている言い回しです。「急かさない代わりに品質の高いものを届けてください」というメッセージが込められているといえるでしょう。そのため、目上の人には偉そうになるので、あまり使わない表現です。「お暇ならよろしくお願いします」という表現も、おおまかな意味は「何時でも大丈夫です」と同じです。違いを挙げるなら、「お暇ならよろしくお願いします」はやや軽い表現になります。そもそもビジネスシーンで「暇」という言葉を使うのは、適切でないとみなされる傾向にあります。すなわち、「お暇ならよろしくお願いします」というフレーズは、優先順位が極めて低い事象にのみ許されるといえるでしょう。
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