《体調が優れない》の敬語
「体調が優れない」の敬語表現
「体調が優れない」の敬語表現は「体調が優れません」です。「体調が優れない」の敬語の最上級の表現
「体調が優れない」の敬語の最上級は、「体調が芳しくありません」「体調が思わしくありません」です。「優れません」という言葉を言い換えているのは、明確に「体調を崩している」と伝わらないようにしているからです。体調が優れていないと目上の人に伝えてしまうと、相手に心配をかけてしまいます。また、体調が優れていないという理由で、何らかの要求をしているようなニュアンスにもなってしまうでしょう。そこで、「優れていない」という意味をぼかすのが、丁寧な敬語だとされています。「体調が優れない」の敬語のビジネスメール・手紙での例文
ビジネスシーンにおいても、自分の体調が優れないことを相手に伝えなければならない場面はあります。以下、メールや手紙における「体調が優れない」の敬語の例文を挙げていきます。「申し訳ございませんが、体調が優れません。本日はこのまま直帰いたします。なお、私のパソコンをシャットダウンしておいてもらえませんか」
「昨日はどうにも体調が優れませんでした。みなさまにはご心配をおかけいたしました。感染症ではなかったのでご安心くださいませ」
「実は今朝から体調が優れませんので、有給休暇を取得させてください。話すのも困難で、メールにて失礼いたしました」
「やはり、体調が優れません。たいへんご迷惑をおかけいたしますが、本日の会議は出席できないと思います。なお、資料はすでにチームで共有済みです」
「おっしゃる通り、体調が芳しくありませんでした。本来なら事情をご説明したうえで、延期にするべきでした。申し訳ございません」
「確かに体調は思わしくないのですが、明後日までには回復しそうです。お恥ずかしながら痛風の発作が出ているだけですので、特に大きな問題ではございません」
「ご報告いたします。体調が芳しくありませんでしたので、さきほど病院に行ってきました。インフルエンザだと診断されました」
「どうにも体調が思わしくありません。このまま入院になるかと思います。仕事の引継ぎについては明日、追って連絡します」
「体調が優れない」を上司に伝える際の敬語表現
「体調が優れない」を上司に伝えるときには、「体調が芳しくありません」「体調が思わしくありません」などの最上級を使いましょう。上司は目上の立場なので「体調が優れません」とはっきり伝えたなら、余計な心配をかけてしまいます。ただし、「体調が優れない」という旨を至急伝えなければならないときは、「体調が優れません」と分かりやすい表現にするのもひとつの方法です。「体調が優れない」の敬語での誤用表現・注意事項
「体調が優れない」の敬語表現として、「体調が悪いです」という言い方は避けるようにしましょう。「体調が悪いです」は間違った日本語表現ではありません。ただ、「悪い」というネガティブな言葉をそのまま使うのは、丁寧な言い回しから遠ざかってしまいます。「悪い」と聞かされた相手を不安にすることもあるでしょう。「悪いです」と言い切るよりも、「優れません」「芳しくありません」などの否定形を使うのが、目上への敬語では適切です。次に、「体調が優れません」を使うときは、理由の述べ方にも気をつけましょう。たとえば、感染力の強い病気にかかった場合、病名を近しい人には明かしておく必要があります。ただ、病名を長々と書いたり、感染経路を説明したりしても、言い訳がましくなっていきます。「インフルエンザにより体調が優れません。私と長時間一緒にいらっしゃった方々も、検査をお願いします」といった風に、「原因」と「希望」を分かりやすく伝えるようにしましょう。
さらに、「体調が優れません」と報告する際は、同時にお詫びの言葉も入れるのが礼儀です。もちろん、体調を崩すこと自体は本人のせいと限りません。しかし、社会人として生きている以上、誰かが調子を崩せば、別の人間の負担が大きくなってしまいます。同僚や取引先などには、申し訳なく思う気持ちを示さなくてはなりません。「体調が優れません。ご迷惑をおかけいたします」「お恥ずかしながら体調が優れません。申し訳ございません」のような流れが適切です。
「体調が優れない」の敬語での言い換え表現
「体調が優れません」に近い表現では「体調が好ましくありません」「体調が望ましくありません」などがあります。これらはいずれも「体調が悪い」という意味の言い回しです。ただし、「好ましくありません」「望ましくありません」は「理想の状態ではない」というニュアンスが強くなっています。「優れません」よりもやや症状を軽く表現しているフレーズです。相手に心配をかけたくないときには、「好ましくありません」「望ましくありません」を使うのが得策です。そのほか、「体調がはかばかしくありません」という言い方もあります。これは「体調がいい方向に進んでいかない」との意味です。つまり、現在進行形で体調が悪化しているという表現であり、「体調が優れません」よりも深刻な事態だといえるでしょう。体調が非常に悪く、相手に正しい情報を伝える際には「はかばかしくありません」を使うこともあります。
- 《体調が優れない》の敬語のページへのリンク