《佐伯》の正しい読み方
「佐伯 」の正しい読み方
「佐伯 」の正しい読み方は、「さえき」「さいき」「さへき」「さはく」である。地名の「佐伯」は「さえき」と読むのが一般的だが、大分県の地名「佐伯」は「さいき」と読むのが正しい。もともと大分県でも「さえ(へ)き」といわれていたが、大正5年7月に佐伯町議会によって「さえき」から「さいき」に表記変更されたと佐伯市史に記載されている。理由としては、広島市佐伯(さえき)区(旧広島県佐伯郡)と読み方を区別するため、また、「さえき」から訛った「さいき」の読み方が大分の地域で広まったためと言われている。「佐伯 」の意味解説
「佐伯」とは、大分県南東部にある市の名称である。この地域は、毛利氏の城下町であった場所で、現在は水産加工やパルプなどの工業地帯として盛えている。平安時代より、この地域は「佐伯」を氏の名とする氏族に統治されていた。 そのほかに、広島市の西部を占める佐伯郡五日市町、湯来(ゆき)町や、富山県魚津市、 岡山県和気郡和気町などに「佐伯(さえき)」の地名がある。また、大和朝廷に協力し、日本統一に貢献したといわれる「蝦夷」の一つとされる民族を指す。なぜ「佐伯 」と読むのか・理由
「(佐伯)さえき」には、防ぐ、遮る(さへ(え)ぎる)の意味がある。「さえぎる」「さへぎる」が訛って、「佐伯(さえき)」となったといわれる。「佐伯 」の類語・用例・例文
「佐伯 」の用例に、「佐伯市宇目の柳瀬チューリップ祭り」「佐伯の山野をゆっくりと歩く」「佐伯の叔母の家を尋ねる」「佐伯美濃麻呂」がある。例文
「大分県佐伯市の佐伯工場内に本店を置く。」
「大分県佐伯市弥生にある国道10号の道の駅「やよい」について調べる。」
「自分が最も熱心にウォーズウォルスを読んだのは豊後の佐伯にいた時分である。自分は田舎教師としてこの所に一年間滞在していた。」(国木田独歩「小春 」)
「…そして佐伯はいわばその古障子の破れ穴とでもいうべきうらぶれた日日…」( 織田作之助「道」)
「佐伯は、障子をがらりと開けて転げ込むようにして部屋へはいった… 」(太宰治 「乞食学生」)
「佐伯との交渉が始まつて以來の話である…」(夏目漱石「門」)
「佐伯 ノ伊太知とか、大伴ノ鯨、凡ノ黒鯛などは史上にも見える人物だし、丹念にさがせば、そんな類の名は、まだいくらでもあるだろう。」( 吉川英治「新平家 (新字新仮名) 」)
「佐伯 」の英語用例・例文
「佐伯 」を英語にすると、「Saeki」「Saiki」になる。用例に、「Saiki City (佐伯市)」「The mystery of Saeki(佐伯の謎)」「Gomadashi Udon originated from Saiki City, Oita Prefecture.(大分県佐伯市発祥のうどん)」がある。例文
「I would like to work in Japan in the future and return to Saiki City, where I stayed, and see the people I met during the homestay programme again.(将来日本で働き、佐伯市へ戻ってきて、ホームステイでお世話になった人たちにまた会いたいです。)」
「Naramaro asked OTOMO no Komaro to enthrone Prince Kibumi together with the Saeki clan; however, both SAEKI and OTOMO refused the proposal.(このとき奈良麻呂は大伴古麻呂を誘い、大伴佐伯両氏族をもって黄文王擁立を告げるが佐伯大伴両氏はともにこれを拒絶した。)」
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