国語国字問題
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/26 13:49 UTC 版)
国語国字問題(こくごこくじもんだい)とは、日常で使用する言語・文字をいかに改良し、いかに定めるべきであるかについての問題である[1]。本項では、国語としての日本語の表記法である漢字仮名交じり文とそれを構成する漢字、仮名遣いの在り方、改変に関わる近現代の言語政策(公的決定)など、表記をめぐって議論となる事柄について、第二次世界大戦後の「国語改革」以降のものを中心に取り上げる。
注釈
- ^ この建白書の存在をめぐっては、否定的にみる見解や指摘が示され、その再検討を試みたものに阿久澤佳之 (2009)がある。
- ^ ただし正確には「ローマ字推進と簡易英語を通じた日本語への近代的語彙の導入を指したもの」であったことが、後の研究により明らかになった[5]。
- ^ 例えば字音仮名遣では「かうちやう」となる「校長」は、これに従うと「こーちょー」と表記する。
- ^ 例えば時枝誠記 (1949)などにおいて、「言語の実践に関する議論であるならば、それは他の言語現象と共に、それ自体が国語学の対象とならなければならない」「国語における音声や文字や文法が国語学の対象となるのと同じように、国語の主体的意識の問題として考察の対象となる」と述べている[23]。
出典
- ^ a b c 加藤彰彦 (1961), p. 561.
- ^ 山東功 (2017), p. 61.
- ^ 国語国字問題講座 カナモジカイ
- ^ 加藤彰彦 (1961), pp. 586.
- ^ 臼井裕之 (2007), p. 60.
- ^ 臼井裕之 (2007), pp. 61–69.
- ^ 加藤彰彦 (1961), pp. 563–567.
- ^ 山東功 (2017), pp. 62–64.
- ^ a b 加藤彰彦 (1961), p. 569.
- ^ 加藤彰彦 (1961), p. 570.
- ^ “人名用漢字の新字旧字:「鉄」と「鐵」”. 三省堂国語辞典. 2019年5月8日閲覧。
- ^ 安田敏朗 (2016), pp. 369–374.
- ^ a b 加藤彰彦 (1961), pp. 571–572.
- ^ a b 加藤彰彦 (1961), p. 571.
- ^ けん引免許試験 警視庁公式サイト、2020年12月19日閲覧。
- ^ “人名用漢字の新字旧字:「曽」と「曾」”. Sanseido Word-Wise Web. 2014年10月9日閲覧。
- ^ “各期国語審議会の記録 | 第22期 | 表外漢字字体表 | 前文 | 表外漢字の字体問題に関する基本的な認識 | 従来の漢字施策と表外漢字の字体問題”. 文化庁. 2021年7月19日閲覧。
- ^ “各期国語審議会の記録 | 第22期 | 表外漢字字体表 | はじめに”. 文化庁. 2021年7月19日閲覧。
- ^ 交ぜ書き、漢字制限…新聞の用語原則はどう決まったか 毎日ことば
- ^ まん延・ひっ迫…気になる交ぜ書き 難読漢字ダメですか:朝日新聞デジタル
- ^ 矢玉四郎「まぜがきをなくそう」「子ども教の信者は目をさましましょう」
- ^ コラム 漢字の現在 第221回 新潟の「潟」の略字の今 三省堂W WORD-WISE WEB 辞書ウェブ編集部によることばの壺、2020年12月19日閲覧。
- ^ a b 加藤彰彦 (1961), p. 562.
- ^ 加藤彰彦 (1961), p. 585.
用字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:21 UTC 版)
全て違った文字で、一字も重複していない。ただし「女慕貞絜」の「絜」と「紈扇員潔」の「潔」は音も意味も同じであり、テキストによっては両方「潔」に作ったり、「潔」の異体字の「㓗」に作るものもある。 数字では「一」(ただし、大字として「壹」は入っている)「三」「六」「七」、方角では「北」、季節では「春」、地理では「山」が無いなど、初学者に必要な漢字が抜けている。 233文字が日本の常用漢字外である。
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用字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 06:05 UTC 版)
「すし」には「寿司」「鮨」「鮓」などの字が使われる。このうち「寿司」は好字を使った当て字である。「鮨」「鮓」はいずれも、本来は別の魚料理(「鮨」は「うおびしお」、「鮓」は「つけうお」、より詳しくは寿司#歴史へ)を意味し、「すし」の意は国訓である。 「寿司」と言う表記は、京都で朝廷へ献上することを考慮し使われるようになった。江戸では「鮨」、大坂では「鮓」の字が使用された。
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用字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/08 22:56 UTC 版)
漢字の字体は、下部を「亞」とする「壺」および、「亜」とする「壷」という2種類の表記が用いられる。2000年12月8日の国語審議会答申においては、常用漢字並みに常用される印刷標準字体としての表外漢字字体表として「壺」を採用しており、ウィキペディア日本語版においても表外漢字字体を用いる基準が採用されている(Wikipedia:表記ガイド#漢字参照)ことから、固有名詞などを除いては「壺」を用いることが妥当である。 ただし、康熙字典には「壷」が正字体として掲げられている。これに従い、『角川大字源』では「壷」を見出しに用いているほか、朝日新聞では1950年代から2007年1月15日付まで「壷」を用いていた。
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用字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 17:48 UTC 版)
「媽」の音は漢音「ボ」・呉音「モ」で、「マ」の音は漢和辞典にはない。「ま」と読む他の語の例としては「阿媽(あま)」がある。
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用字
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「鐙」は元来、金属製の高杯(たかつき)を表す漢字だったが、あぶみの意に借りられた。 あぶみの意味では、「金」と「登」の会意形声字である。これは、古代中国では鐙はもっぱら馬に登る際の補助具だったことと発明当初の鐙が金属製だったことを示している。
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用字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 21:56 UTC 版)
漢字「樋」のこの意味と読み(ひ)は日本独自の国訓である。「樋」の本来の意味は字書には「木の名」とあるが、中国では古典でも現代でもほとんど使われない漢字である。
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