手前とは? わかりやすく解説

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て‐まえ〔‐まへ〕【手前】

読み方:てまえ

【一】[名]

自分目の前自分のもと。「—にある本を取る」

自分に近い方。また、目標とするものの前。こちら。「—の交差点右折する」「採用一歩—の段階

人の見る前。他人に対す自分立場面目体裁。「少しは世間の—も考えなさい」「言い出した—、とても断れない」

腕前技量手並み。「お—拝見

(「点前」とも書く)茶の湯で、たてたり炭をついだりするときの所作作法。→御手前(おてまえ)

自分ですること。自前

「—の商ひをして、大方は仕損じ」〈浮・永代蔵・二〉

自分のものであること。自分支配下であること。

「—の人足数千人出て」〈浮・武家義理・三〉

暮らし向き生計経済状態

一代のうちにかく—富貴になりぬ」〈浮・永代蔵・二〉

【二】[代]

一人称人代名詞自分のこと謙遜していう語。わたくし。「—の生まれ信州です」

二人称人代名詞

対等または目下相手をさしていう。おまえ。→てめえ

「おれは—を憎くて殺したのでねえんだぞ」〈賢治・なめとこ山の熊

㋑(「おてまえ」の形で)対等相手をさしていう。あなた。

「お—の大切にしらるるものをおれが伐るものか」〈咄・鹿の巻筆・一〉


て‐めえ【手前】

読み方:てめえ

[代]《「てまえ」の音変化。「てまえ」のぞんざいな言い方

一人称人代名詞。わたし。あっし。「—にはかかわりのないことです」

二人称人代名詞。おまえ。きさま。「—に文句がある」

[補説] 1は「あいつはてめえのことしか考えない」「てめえから名のって出る」のように自分自身の意でも用いられる


てまえ(手前)

馬が走るとき、右前肢を左前肢より常に前に出して走ることを右手前という。これは後肢大きく踏み込んで大地を蹴るための推進作用からくる歩法で、左前肢の場合も同じ。それでは馬は右利きなのか、左利きなのだろうか。普通はどちらでもこなすのだが、なかには先天的に右利き”とか“左利き”という馬もいる。ただいえることは、動物は大体心臓がからだの左側ついているので、左利き左手前で走る方が自然のようである。人間陸上競技トラック左回りということもこれを裏書きしている。競馬ではアメリカコース左回り日本では右回りが多い。ヨーロッパで左右ほどほどになっている。
4肢のいずれかに慢性の故障のある馬は、はっきり、右、左のどちらかの手前を苦にするようである。


手前

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/14 02:36 UTC 版)

手前(てまえ)




「手前」の続きの解説一覧

手前

出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 23:17 UTC 版)

和語の漢字表記

(てまえ)

  1. てまえ参照

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