東日本放送
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沿革
- 1973年(昭和48年)10月:宮城県に民放第4局の周波数割り当て。仙台地区では79件の免許申請があった。
- 1974年(昭和49年)
- 1975年(昭和50年)10月1日:宮城県4番目の民放テレビ局として上杉二丁目に開局。
- 開局記念番組として「あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭オープニングフェスティバル」(出演:沢田研二、天地真理、南沙織、西城秀樹、郷ひろみ、山口百恵、キャンディーズほか)を、NETのスタジオと宮城県スポーツセンターとの二元生放送により全国ネットで放映
- 本放送開始地点の中継局は気仙沼、気仙沼安波、志津川、栗駒、鳴子、石巻、白石の7局[17]。
- 1976年(昭和51年):「新・二人の事件簿 暁に駆ける」(ABC制作、当時のフルネット局8局共同制作)の仙台ロケに制作協力(三浦友和が犯人役でゲスト出演)
- 1983年(昭和58年):「西部警察 PART-III」32話・33話の仙台ロケ制作協力。
- 1985年(昭和60年)9月:開局10周年記念で、仙台市から「徹子の部屋」の公開収録実施。放送は9月30日から10月4日まで[25]。ゲストは、菅原文太・野際陽子・中村雅俊・中尾ミエ・さとう宗幸[25]。
- 1990年(平成2年):グリーンキャンペーンを開始[注釈 6]。キャンペーンのマスコットキャラクターとして、「ぐりりん」を採用。
- 1990年(平成2年)6月29日 - 青葉区双葉ヶ丘の社屋起工[9]。
- 1991年(平成3年)9月23日:本社・演奏所が青葉区上杉二丁目から青葉区双葉ヶ丘へ移転。音声多重放送開始[注釈 7]。
- 2000年(平成12年):局のイメージキャラクターとして「ぐりり」を採用。
- 2003年(平成15年)2月5日:NHK仙台放送局・東北放送と共同建設した送信所から送信開始。
- 2005年(平成17年)12月1日:「突撃!ナマイキTV」を15分間中断し、宮城県庁で行われた地上デジタル放送開始記念式典の中継(NHK仙台放送局及び宮城県内民放テレビ各局の共同制作)を行う。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)4月:KHBニュース以外でもハイビジョン制作の番組増加。一部自社制作番組で字幕放送・データ放送を開始。
- 2009年(平成21年)1月12日:地上デジタル放送及びワンセグでウォーターマークの表示を開始。
- 2011年(平成23年)3月11日:東日本大震災発生。気仙沼支局の建物及び、仙台空港に駐機中であった取材ヘリがそれぞれ津波により被災し使用不能に。また本社も地震による停電後直ちに自家発電に移行したものの、自家発電機器のトラブルにより主調整室(マスター)への電源供給が絶たれ、アナログ・デジタルの双方で一時完全に停波した。また、一時停波中テレビ朝日への情報発信は本局舎前に設置されていた山形テレビ(YTS)のSNG車経由で行われた。後の調査で、自家発電機器の重油燃料タンクに沈殿した塵が地震動により撹拌され、給油口のフィルターが目詰りをおこし、燃料供給が滞ったことが原因であることが分かった。
- 2012年(平成24年)3月31日 :東日本大震災発生により延期されたアナログテレビ放送が終了。この日は夕方に全国放送された「スーパーJチャンネル」で当局内のマスター室内で撮影したブルーバック画面に切り替わったおしらせの映像およびデジタル放送の通常番組(テレビ東京の『開運!なんでも鑑定団』)の放送映像を映し出している様子がニュース素材として放送された。また、この日は広瀬道貞民放連会長も当局を視察し、アナログ放送終了の様子を見守っていた。
- 2015年(平成27年)開局40周年記念事業として、初めて劇場映画を松竹と共同で製作することを発表。監督は中村義洋、原作は磯田道史の『穀田屋十三郎』を題材にした『殿、利息でござる!』として2016年(平成28年)春に公開[26]。
- 2017年(平成29年)3月:テレビ朝日ホールディングスによる持分法適用関連会社化(福島放送、静岡朝日テレビも同様)[27][注釈 8]。
- 2021年(令和3年)
ネットワークの移り変わり
- 1975年(昭和50年)10月1日:日本教育テレビ(NETテレビ)系列のフルネット局として開局した。宮城県内では、開局当初からの史上初のフルネット局となった。
ANN系列の変遷
元来、宮城県のNETテレビ[注釈 9]系列局は、1970年(昭和45年)開局の宮城テレビ(MTB[注釈 10])であった。当時、朝日新聞社が全国朝日系テレビネットワークを構築すべく、全国各地にUHF新局の開局申請を行い、その結果他系列と相乗りになる形で、曲がりなりにも朝日系のテレビ局が開局した。宮城テレビも読売新聞や毎日新聞等の相乗りながら、一応は朝日系のテレビ局としてANNにも加盟していた。
しかし、宮城テレビはその後、視聴率が良かった日本テレビ系列の番組に傾斜することとなり、編成から外れたNET系番組は先発VHF局の東北放送(TBC)や仙台放送(OX)でも相当数が放送された。一方で新たにUHF局が免許される可能性が出て来たため、朝日系としては新局開局に注力することになった。こうして1975年(昭和50年)に、KHBが開局したのと同時に、宮城テレビは日本テレビ系列に一本化された[29]。
注釈
- ^ 1978年7月1日開局の静岡朝日テレビ(当時の静岡けんみんテレビ)以降は、テレビ朝日系列局として開局。ただし、開局当初は日本テレビ・テレビ朝日とのクロスネット局。
- ^ 元・東北放送アナウンサー
- ^ あすと長町社屋のニューススタジオセットに掲げられていた略称のロゴマークも、2021年(令和3年)9月21日から9月30日のみ初代ロゴマークを使用。10月1日以降は、2代目のロゴマークに差し替え。
- ^ 変換前は28ch、開局時は50ch。
- ^ テレビ朝日グループ
- ^ テレビ朝日系列局では、名古屋テレビ放送も同様のキャンペーンを実施していた。
- ^ 在仙局およびANN系列の音声多重放送開始は最後発で、隣県のANN系列の福島放送(KFB)より10年遅い開始であった。
- ^ テレビ朝日系列局以外の企業ではかつて「NETニュース」を制作していた朝日テレビニュース社の合弁会社の一つである東映もテレビ朝日ホールディングスの持分法適用関連会社、かつ筆頭株主であると同時に、同社も東映の持分法適用関連会社、かつ第二位株主である[28]。
- ^ 現:テレビ朝日
- ^ 現在のミヤギテレビ(MMT・ミヤテレ)。
- ^ 『大下容子ワイド!スクランブル・第1部』は緊急時を除き、原則非ネット。
- ^ オールスターゲーム・日本シリーズの全国ネット中継はテレビ朝日主導制作(技術面・リアルタイム字幕放送・連動データ放送付加・番組送出も全て担当し、東日本放送は制作協力扱いとなる)で放送する。
- ^ 『朝まで生テレビ!』放送時は休止。
- ^ 毎月最終週の放送は休止。
- ^ テレビ朝日と同時刻であるが遅れネット。
- ^ 2011年4月2日より放送開始の予定だったが、東日本大震災の影響で放送開始時期を延期したものの最終的には“お蔵入り”となった。出演者・内容は2012年4月から2013年3月まで放送されていた『とうほく元気です!TV』に引き継がれていた。
- ^ 『ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー』から『トランスフォーマー カーロボット』までと『超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム』は仙台放送で放送。
- ^ 『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』以前の作品と『ゾイドワイルド』(いずれも毎日放送制作)は東北放送で、『ゾイドワイルドZERO』は仙台放送で放送。
- ^ 15分縮小後の2022年4月以降は隔週新作で放送し、その翌週は再放送をするという措置が取られた。
- ^ 本放送終了後に放送。第1期はミヤギテレビで放送。第2期は県内未放送。
- ^ 2001年から2002年にかけてフジテレビから番組販売の形で購入してほぼ全話放送した(宮城県では仙台放送で放送したため事実上再放送だが、東日本放送では初めての放送になったため、新聞にも再放送のマークは書かれなかった)。
- ^ 『機動戦士ガンダムSEED』以降(いずれも毎日放送制作)は東北放送で放送(ただし、『Gのレコンギスタ』は県内未放送)。
- ^ 平日ローカル枠は『KHBニュースチャンネル』→『あなCue!ニュース』→『スーパーJチャンネルみやぎ』→★『チャージ!』。
- ^ 現在はBSJapanextで、『パネルクイズ アタック25 Next』として再開されている。
- ^ 緒形拳主演版(ABC制作)は上杉時代に放送された。
- ^ 『必殺仕事人2009』はSP・連続ドラマ両方で放送された。
- ^ オリジナルビデオ(アニメも含む)を放送した例はチューリップテレビやテレビユー福島、サガテレビ、独立局、毎日放送などにも見られる。
- ^ ディレクター役として、お笑いコンビTKOの木下隆行が出演している。
出典
- ^ a b c d e f 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2023』コーケン出版、2023年11月30日、264頁。
- ^ 基幹放送事業者の議決権保有状況等 地上系放送事業者 - 総務省電波利用ホームページ
- ^ 正式略称は大文字の「NCC」。
- ^ “あすと長町への本社移転計画推進のため、移転先候補地の売買契約を締結”. 東日本放送 (2016年3月9日). 2016年3月9日閲覧。
- ^ “<東日本放送>あすと長町へ本社移転 - 河北新報”. 河北新報 (2016年3月9日). 2016年3月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年6月12日閲覧。
- ^ a b c d “「KHB東日本放送の新社屋落成式典 挑戦心示す新ロゴマークも披露」”. 日刊スポーツ. 2021年11月6日閲覧。
- ^ a b “会社概要”. 東日本放送. 2021年11月6日閲覧。
- ^ 河北新報 2012年4月5日 ″スーパー西友・仙台勝山公園店が6月閉店、再開発計画の一環”より
- ^ a b 「東日本放送の社屋が起工」『建設通信新聞』(日刊建設通信新聞社)、1990年7月2日、朝刊5面。
- ^ “だてらぼ「KHB東日本放送が2021年秋に移転!なぜ移転?なぜあすと長町?全部聞いてきた」”. 幸谷亮. 2021年11月6日閲覧。
- ^ “双葉ヶ丘キャンパス誕生!”. 東北生活文化大学 (2022年4月28日). 2022年6月22日閲覧。
- ^ “東日本放送の旧本社、東北生活文化大のキャンパスに 三島学園が取得”. 河北新報 (2022年7月30日). 2022年7月30日閲覧。
- ^ a b c “「乃村工藝社が、東日本放送のCIデザイン開発・ブランディングを担当 2021年9月30日 新社屋落成記念式典で発表」(2021年10月1日)”. 乃村工藝社. 2021年11月6日閲覧。
- ^ “●貴方の疑問にお答えします●”. KHB東日本放送 (1998年12月2日). 2000年1月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月30日閲覧。
- ^ “guririn.gif (145×139)”. KHB東日本放送. 2000年1月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月30日閲覧。
- ^ “Wayback Machine”. web.archive.org. 2022年5月18日閲覧。
- ^ a b 日本民間放送連盟(編)『日本放送年鑑'76』巴出版社、1976年、24頁。
- ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2021』コーケン出版、2021年12月10日、259頁。
- ^ 日本民間放送連盟『日本放送年鑑'78』洋文社、1978年12月、130頁。
- ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑'92』コーケン出版、1992年11月、193頁。
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- ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2009』コーケン出版、2009年11月27日。
- ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2015』コーケン出版、2015年11月20日、238頁。
- ^ 「郵政省が予備免許」『朝日新聞』東京本社版(朝日新聞社)、1974年9月28日、22面。
- ^ a b 「徹子の部屋 久々の公開録画 盛況」『朝日新聞』東京本社版夕刊(朝日新聞社)、1985年9月26日、17面(1985年9月朝日新聞縮刷版1031頁)。
- ^ “東日本放送、松竹と初タッグ 中村義洋監督メガホンで「穀田屋十三郎」を映画化 : 映画ニュース - 映画.com”. 映画.com (2015年4月6日). 2015年4月6日閲覧。
- ^ 株式の取得(持分法適用関連会社化)に関するお知らせ,テレビ朝日ホールディングス,2017年2月7日
- ^ 「株式の取得(持分法適用関連会社化)に関するお知らせ」,テレビ朝日ホールディングス,IRニュース,2019年12月9日
- ^ ミヤギテレビ開局30周年記念委員会総務広報小委員会 企画・編集『ミヤギテレビ30年のあゆみ』宮城テレビ放送、2000年、35頁。
- ^ 『福島民報』1975年7月27日 - 9月28日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 元アナウンサー盗撮逮捕、女子高生のスカート内 - ウェイバックマシン(2004年12月14日アーカイブ分)ZAKZAK(産経デジタル)2004年12月14日付
- ^ “伊藤 大悟”. 東海テレビ. 2023年1月6日閲覧。
- ^ a b テレビ朝日アスク 入社・内定情報 2013年入社 Archived 2013年3月22日, at the Wayback Machine. 2013年4月13日閲覧。
- ^ 第36回KHBフリーマーケット
- ^ KHB主催のフリーマーケットに300店-13万人以上が来場か(仙台経済新聞)
- ^ KHBまつり Archived 2014年3月20日, at the Wayback Machine.(東日本放送)
- ^ 第32回松島ハーフマラソン大会
- ^ 国税庁の法人番号公表サイトでも商号の読み仮名が「ヒガシニホンホウソウ」とされている。
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