中村義洋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/08 22:20 UTC 版)
なかむら よしひろ 中村 義洋 |
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2015年、第28回東京国際映画祭にて
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生年月日 | 1970年8月25日(54歳) | ||||
出生地 | ![]() |
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ジャンル | 映画監督 脚本家 ナレーター |
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主な作品 | |||||
映画 『アヒルと鴨のコインロッカー』 『チーム・バチスタの栄光』 『ゴールデンスランバー』 『殿、利息でござる!』 『決算!忠臣蔵』 |
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中村 義洋(なかむら よしひろ、1970年8月25日[1] - )は、日本の映画監督、脚本家、ナレーター。
来歴
茨城県つくば市出身[2]。茨城県立土浦第一高等学校、成城大学文芸学部芸術学科卒業。映画の仕事に惹かれたキッカケは高校3年のときに観た『マルサの女』である[3]。大学在学中より映画研究部に所属し、8mm映画製作を始める。1993年に『五月雨厨房』が「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」で準グランプリを受賞した。大学卒業後、崔洋一、平山秀幸、伊丹十三らの作品に助監督として参加する。
1999年、自主製作作品『ローカルニュース』で監督デビューする。同年、『ほんとにあった! 呪いのビデオ』に企画立ち上げから関わる。その後シリーズ化された同作においては、その多くで監修、構成、演出を務め、また現在に至るまでナレーションを務めている。その冷静で落ち着いた声色と、「おわかりいただけただろうか」「○○とでも言うのだろうか」などの特徴的な言い回しは視聴者に強い印象を与えており、地上波での心霊特番などにも度々ナレーターとして呼ばれることがある。
2004年、脚本家の鈴木謙一[注 1]と構成作家の細川徹と共に映像コントユニット「小鳩の会」を結成する。
2007年、日本映画製作者協会 (協同組合)による、もっとも将来性のある新人監督に与える「新藤兼人賞・金賞」を受賞する。
2018年、茨城県表彰(新しいいばらきづくり表彰)を受賞[4]。
監督作品
映画太字は脚本も担当している。
- ローカルニュース(1999年)[5]
- 日野日出志のザ・ホラー怪奇劇場「わたしの赤ちゃん」(2004年)
- 絶対恐怖 Booth ブース(2005年)
- @ベイビーメール(2005年)
- あそこの席(2005年)
- ルート225(2006年)
- アヒルと鴨のコインロッカー(2006年)
- チーム・バチスタの栄光(2008年)
- ジャージの二人(2008年)
- フィッシュストーリー(2009年)
- ジェネラル・ルージュの凱旋(2009年)
- ゴールデンスランバー(2010年)
- ちょんまげぷりん(2010年)
- 映画 怪物くん(2011年)
- ポテチ(2012年)
- みなさん、さようなら(2013年)
- 奇跡のリンゴ(2013年)
- ナゾトキネマ マダム・マーマレードの異常な謎 出題編/解答編(2013年)
- 白ゆき姫殺人事件(2014年)
- 予告犯(2015年)
- 残穢 -住んではいけない部屋-(2016年)
- 殿、利息でござる!(2016年)[6]
- 忍びの国(2017年)[7]
- 決算! 忠臣蔵(2019年)[8]
- リアクション・マスター(短編連作「稽古場」の1編 2021年公開予定)※[9]
- 劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100(2023年)- 構成・演出・ナレーション・出演
- 見える子ちゃん(2025年6月6日公開)
テレビ
- 日本の怖い夜「くも女」(2004年、TBSテレビ)
- イロドリヒムラ「張り込み」(2012年、TBSテレビ)
- 予告犯 -THE PAIN-(2015年、WOWOW)※シリーズ構成・監督
参加作品
脚本・脚色
- 人間の屑(2000年)
- 世にも奇妙な物語 SMAPの特別編(2001年)※脚本協力
- ラストシーン(2001年)
- 仄暗い水の底から(2002年)
- 恋に唄えば♪(2002年)
- 刑務所の中(2002年)
- クイール(2003年)
演出・構成
- ほんとにあった! 呪いのビデオ(1999年 - 2001年, 2023年)※パート1 - 7・Special・パート100
ナレーション
- ほんとにあった! 呪いのビデオ(1999年 - )※パート3 - [注 2]・Special1 - 5
- 世界の恐怖映像 2008,2010,2012
- 世界の怖い夜!(2012年 - 不定期)
- 格闘家PRIDEDVDナレーション
- ダークギャザリング (2023年)
出演
脚注
注釈
出典
- ^ “中村義洋監督&濱田岳が語る伊坂幸太郎の世界 - 「フツーにいる人の感情描写がうまい」”. マイナビニュース. マイナビ (2013年3月10日). 2015年8月8日閲覧。
- ^ 株式会社日宣メディックス. “つくば市出身の映画監督 中村義洋監督インタビュー”. いばナビ. 2020年9月22日閲覧。
- ^ “卒業生100人メッセージ”. seijo100th.info. 2020年9月22日閲覧。
- ^ 茨城県. “平成30年度茨城県表彰”. 茨城県. 2020年9月22日閲覧。
- ^ “公式ホームページ”. 有限会社オムロ 2022年3月12日閲覧。
- ^ “時代劇・初主演の阿部サダヲ×瑛太×妻夫木聡で江戸中期の実話を映画化”. シネマトゥデイ (2015年7月4日). 2015年7月6日閲覧。
- ^ “大野智「忍びの国」主演で本格アクション初挑戦!中村義洋監督と再タッグ”. 映画.com. (2016年5月31日) 2016年5月31日閲覧。
- ^ “堤真一が大石内蔵助、岡村隆史が矢頭長助に 中村義洋監督最新作『決算!忠臣蔵』2019年冬公開”. Real Sound. (2018年12月14日) 2019年4月3日閲覧。
- ^ 中村義洋×足立紳×窪田将治×16人の俳優部! 短編連作集「稽古場」クラウドファンディング始動
外部リンク
中村義洋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 04:43 UTC 版)
「ほんとにあった! 呪いのビデオの登場人物」の記事における「中村義洋」の解説
1巻から7巻、スペシャル版1巻を担当。後の脚本家である鈴木謙一と共に現在で言う「演出補」の役割を兼任しながら、投稿者や事件内容に関わってゆくスタイルを行った。又、映像という媒体に映りこんだ不可解な現象を「科学的な見解」と「霊的な見解」の2つの視点から検証させることによって本作品により恐怖性を引き出したと言える。シリーズ初期である草創期特有の「一般常識的には破天荒な面」も見られるが、本シリーズの基礎を作った監督とも言える。後に本シリーズの構成・演出を降板後はナレーションとして活躍する所となり、現在においても中村の語りは一つの顔となっている。又、以後の作品において本シリーズの監修も行っている。
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