延とは? わかりやすく解説

えん【延】

読み方:えん

[音]エン(呉)(漢) [訓]のびる のべる のばす ひく

学習漢字6年

長くのびる。のばす。「延焼延長延命圧延蔓延(まんえん)」

時間予定より長びく。「延引延滞順延遅延

引き入れる。招く。「延見

名のり]すけ・すすむ・ただし・とお・なが・のぶ・のぶる

難読延縄(はえなわ)


読み方:ノビ(nobi)

中世大小から生じ計量上の増加分。



読み方:のす

  1. 喧嘩
  2. 殴る。気絶さすの意にしてそれより喧嘩のことを云ふ。
  3. 伸す、引敲いて伸してしまふの意。「のすぞ」(引敲くぞ)、「のばしちまへ」とか「のびちやつた」(体が疲れてくたくたになつた)など用ふ
  4. 殴り倒す弘前
  5. なぐりたおす。〔一般犯罪
  6. なぐりたおす。〔香具師不良
  7. 殴る。気絶さすの意。

分類 不良少年学生犯罪香具師不良


読み方:のばし

  1. 犯人住居ノ地ヲ離レ、他郷入込窃盗ヲ犯スヲ云フ。〔第三類 犯罪行為
  2. 自分住んでゐる土地より以外のに於て窃盗をなすことを云ふ。
  3. 自分住んでいる土地より出て窃盗を働くこと。

読み方:のばす

  1. なぐる。
  2. 殺人。殴る。気絶さすこと。
  3. 殺す。殴る。気絶させる

分類 ルンペン大阪


読み方:のび

  1. 絶命。〔第四類 言語動作
  2. 絶命のことをいふ。〔犯罪語〕
  3. 〔犯〕絶命することを「ノビタ」といふ。「クタバル」「長クナル」に同じ。「ノス」とも云ふ。
  4. 絶命を云ふ。

分類 犯、犯罪


読み方:のびる

  1. 遠隔地方逃走踪跡ヲ晦マスヲ云フ-落延ブルノ意。〔第四類 言語動作
  2. 〔犯〕延びのこと。逃亡すること、高飛をすること。「ズラカル」に同じ。其条参照
  3. 遠隔土地逃亡すること。
  4. 落ちのびる。省略語。〔盗〕

分類 犯、盗/犯罪


読み方:のべ

  1. 金銀の箔。或は眠る。横臥
  2. 横臥睡眠すること。②流連して遊興にふけること。

読み方:のべ

  1. 眼ルコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・富山県
  2. 横臥睡眠京阪地方〕。〔第四類 言語動作
  3. 横臥睡眠などを云ふ。〔京阪地方言葉〕〔犯罪語〕
  4. 横臥睡眠すること。〔京阪語〕〔一般犯罪

分類 京阪地方富山県犯罪語/京阪地方犯罪京阪語


読み方:のべ

  1. 貸座敷登楼流連遊興ニ耽ルノ意。〔第四類 言語動作
  2. 貸座敷登楼流連遊興に耽くることをいふ。〔犯罪語〕
  3. 貸座敷登楼流連遊興に耽くるをいふ。
  4. 〔俗〕貸座敷登楼し、流連遊興耽る事。
  5. 流連して遊興耽ること。

分類 犯罪語、花柳界


読み方:のべる

  1. 呉座ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・石川県
  2. 茣蓙類。〔第七類 雑纂
  3. 茣蓙類を云ふ。

分類 石川県

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読み方
のぶ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/18 04:32 UTC 版)

(のび)とは中世日本においての大小差から発生する計量上の増加分のこと。斗出(はかりだし/とだし)とも。

概要

平安時代後期以後、朝廷による度量衡統制が弱まり、国衙あるいは荘園所領ごとに異なる枡が用いられるようになった。これを度量衡の紊乱とみるか、国司領主によって度量衡に関する権限が分有されてそれぞれの実情に応じたものが用いられるようになったとみるかは見解が分かれている。

こうした状況の中で、複数の種類の枡が用いられる場合も発生し、「斗升違目」と呼ばれる容量の差分が発生することがあった。例えば、現地の荘官年貢を徴収する際に用いる「荘枡」と荘園領主へ上納する際に用いる「領主枡」「下行枡」の間で“1”を示す実際の容積が異なる場合もあり、「荘枡」で量った計量を「領主枡」「下行枡」によって再計量する必要性がしばしば発生した。この際に、前者が後者よりも容量が多い場合に実際には同一の容積にもかかわらず、「斗升違目」の発生によって計量上の容積が増加する場合があった。これを「延」もしくは「斗出」と称したのである。反対に減少する現象を「」と称した。

具体的に述べれば、荘枡で米1升分を徴収したにもかかわらず、領主枡で再計量したところ実際の米の容積は同じなのに、1升2合となった。ところが、上納すべき米は領主枡における1升であるため、当該分は領主に上納されるものの、残りの領主枡2合分が延として発生することになる。発生した延は領主に上納されることも、納付した農民に返されることも無く、徴税を担当した荘官の得分として扱われ、そのまま荘官の収入の一部となったのである。

なお、中世に年貢の付加税として徴収された交分は「斗升違目」(=延・斗出)に由来するとされ、両者を同一のものとみなす見解が存在しているが、反対に交分を年貢と共に徴収できるように意図的に交分を上乗せした枡が製作され、通常の枡との差異を他の「斗目違目」の例に倣って「延」「斗出」と称したとする見解も存在する。

参考文献

  • 宝月圭吾「延」(『日本史大事典 5』(平凡社、1993年) ISBN 978-4-582-13105-5
  • 稲葉継陽「延」(『日本歴史大事典 3』(小学館、2001年) ISBN 978-4-09-523003-0
  • 永松圭子『日本中世付加税の研究』(清文堂出版、2010年) ISBN 978-4-7924-0691-2 付論「中世の衡制と斤」(初出:大阪大学文学部日本史研究室編『古代中世の社会と国家』(清文堂出版、1998年))

出典:『Wiktionary』 (2021/09/19 10:55 UTC 版)

発音(?)

熟語


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