搾乳
まず、乳搾りは1日に何回行われると思いますか。人間のお母さんは、赤ちゃんに3時間ごとにオッパイを与えるといわれていますが、牛の乳搾りは1日に朝夕の2回。 量は、年間、平均で6,000〜7,000kg。多いものでは、年間20,000kgもの乳を出します。 なんと1日に約50kg!これは、牛の能力がバイオテクノロジーなどの技術によって飛躍的に向上したためです。 しかも、以前のように一戸当たりの飼育する牛の頭数が2〜3頭ならまだしも、現在では50頭以上の乳牛を飼育する酪農家が増え、とても1頭1頭丹念に手で搾れる量ではありません。 そこで、一度にたくさん搾る必要性が高まったため、省力化が進んできたのです。 搾乳の機械には搾乳機(ミルカー)、施設としては専用搾乳室(ミルキングパーラー)が普及するようになりました。 牛を放して飼う場合、搾乳の時間になると牛は自分でミルキングパーラーへ入ってきます。 そして、酪農家が乳頭をきれいに消毒してミルカーを装着。乳が出終わったら牛は外へ出ます。 一方、日本で飼われている牛の多くは繋ぎ飼い式。つまり、普段牛のいる場所が乳搾りの場所になっています。この場合は、パイプラインミルカーという機械が使われ、乳搾りが行われます。 また、最近では、ロボットによる完全自動化の搾乳システムも登場しています。 |
一度に6〜12頭搾乳できるミルキングパーラー | パイプラインミルカーによる搾乳 |
<ミルククラブ情報誌'96 SUMMER vol.20より> |
乳搾り
(搾乳 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/15 09:24 UTC 版)
乳搾り(ちちしぼり、Milking)は、牛や羊といった家畜の搾乳行為、およびその仕事に従事する人々を指す呼称。
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- 1 乳搾りとは
- 2 乳搾りの概要
搾乳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 11:17 UTC 版)
直接授乳することが不可能な場合でも、母乳栄養は可能である。母乳を人工的に搾って保存しておけば、不在時においても自分の母乳を与えることができる。母乳を搾るには自分の手で搾乳してもいいし、搾乳用ポンプを用いてもいい。SNSや哺乳瓶にいれて保存する。搾乳した母乳は7時間以内に用いる。それ以上保管する場合は冷蔵ないし冷凍する。冷蔵で8日間、冷凍すると4か月利用可能である。研究によると、搾乳された母乳の抗酸化作用は時間の経過とともに減少するが、それでも粉ミルクより高いレベルにある。 しばらく母子が引き離される場合でも、搾乳することで母乳の出を維持することができる。赤ん坊が嚥下できない場合は経鼻カテーテルを用いれば胃内に直接与えることが可能である。 搾乳は、歯が生え始めた子供にかまれたり(母親が痛がればやむことが多いのだが)して乳首が痛む場合も便利である。 搾乳した自分の乳を直接、ないしは病院をとおして他の人に提供する場合もある。他人の乳などわが子に飲ませたくない、という向きもあるが、それでも母乳栄養の恩恵に与りたいという人もいる。
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搾乳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/16 02:52 UTC 版)
乳牛は鎖で一日中繋がれて運動することができない。牛乳の生産性の向上のため、殺虫剤や抗生物質が使用される。一般的に牛の寿命は20年ほどだが、乳牛は4年以内に死んでしまい、その肉はハンバーガーの原料としてファーストフードレストランで使用される。
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搾乳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 06:55 UTC 版)
馬から一度に搾乳できるのは200ミリリットル程度である。馬の搾乳は容易ではないが、子馬にまず吸わせて親馬を安心させることで乳汁分泌を引き起こさせ、途中から人間が搾乳する。
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搾乳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 05:42 UTC 版)
入室した牛の立ち位置をロボット内に設置されたカメラや床面の重量移動などで認識し、乳房の位置を測定する。乳房位置を検知した後、アームと呼ばれる搾乳機器が収納された可動部が乳房まで移動して、搾乳前の乳頭洗浄を行う。乳頭の洗浄後、レーザーで乳頭位置を検知して、乳頭に1本ずつミルカーを装着して搾乳を行う。搾乳中はロボット内でミルクの成分(電気伝導率・乳色など)を計測し、異常があればミルクを集乳せずに分離したり、警告を表示したりする。搾乳終了後は、ゲートを開放して牛を退出させ、アームの搾乳機器を自動洗浄した後、次の牛の搾乳に備える。上記が一般的な構造だが、各社独自の技術を用いているため、各部の構造や動作方法、搾乳の仕組みには違いがある。 搾乳後の各種情報(個体の乳質データや搾乳時間・泌乳量など)をPCの管理ソフトで確認して、農場の飼養管理に役立てることで、生産効率を高めることができる。
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搾乳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:11 UTC 版)
乳牛はいかに多く搾り取るかを最大の課題とされ、改良が進められた。その結果、1頭あたり年間乳量は8,636kg(2018年農林水産省牛乳乳製品統計調査参照)にまで増加した(肉用に飼育される牛の年間乳量は1000kg程度)。そのため一日でも乳牛を搾乳しないまま放置すると、乳房炎という病気になるため、きめの細かい管理が必要である。一般的には等間隔で朝と夕に搾乳を行うことが多い。 また搾乳時に邪魔であったり、糞尿がついた尻尾が搾乳の中に入ったりすることがあるため、尻尾の切断が行われることもある。尻尾の付け根をきつく縛り、尻尾を壊死させて切断するという方法などで実施される。動物福祉の考え方に対応した乳牛の飼養管理指針」では断尾はできうる限りしないほうがのぞましい、とされている。 日本でも昔(1960年代頃まで)は人の手で乳搾りを行い、搾った生乳(せいにゅう)をバケツに取り、さらに牛乳缶と呼ばれる20リットル程度の金属製容器に貯蔵していたが、現代では工程のほとんどが機械化されている。現在、日本では、畜舎内に走るパイプラインと牛の乳房をミルカー(搾乳機)で接続して搾乳するパイプライン方式が普及しているが、規模拡大(メガファームの増加)傾向に伴い、牛を搾乳室に集約して効率的に搾乳するミルキングパーラー方式や搾乳作業を自動化して省力化を図る搾乳ロボットの導入も増えている。日本では通常、年中無休で1日2回の搾乳が一般的であるが、1日1回搾乳や季節繁殖による夏期を中心とした搾乳、先に挙げた従業員交代制による1日3回のミルキングパーラー搾乳や1日に複数回の搾乳を行う搾乳ロボットなど搾乳方式は多様化しつつある。 搾乳後の生乳はバルククーラー(生乳を冷やす冷蔵タンク)に送られ冷却・一時貯蔵、その後集乳車(タンクローリーの一種)により集荷され、牛乳工場へ運ばれる。
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