ゼラチンとは? わかりやすく解説

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ゼラチン【gelatin】

読み方:ぜらちん

動物骨・皮などに含まれるコラーゲン煮て水溶性たんぱく質したもの温湯溶け冷却すればゼリー状に固まる。食用のほか局所止血剤細菌類培養基写真感光膜などに用い、にかわとして接着剤にする。膠質(こうしつ)。

舞台照明に色を与えるため、ライトにかぶせるカラーフィルター

ゼラチンの画像
粒ゼラチン
ゼラチンの画像
板ゼラチン
「ゼラチン」に似た言葉

ゼラチン(ぜらちん)

動物の骨、皮膚(ひふ)、腱(けん)などを長く煮て抽出してつくる。蛋白質一種清酒滓下げに、柿渋かきしぶ)と併用する

ゼラチン

動物の骨や皮に含まれゼリー状に固まる性質をもった蛋白質一種。またコラーゲン一種でもある。製菓原料用として板状粉末2種類ある。  

ゼラチン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 16:33 UTC 版)

ゼラチン: gelatin)は、動物皮膚などの結合組織の主成分であるコラーゲンに熱を加え抽出したもの[1]。化学的にはアミノ酸の直鎖状ポリマー[2]タンパク質)を主成分とする。


注釈

  1. ^ : animal glue

出典

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「ゼラチン」の続きの解説一覧

ゼラチン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 09:23 UTC 版)

コラーゲン」の記事における「ゼラチン」の解説

ゼラチンは、高温立体構造変性させたコラーゲンである。コラーゲンらせん構造は、高温では壊れて三量体解離し一本鎖にほどけたポリペプチド鎖遊離するコラーゲンは、疎水性アミノ酸含有量少ないために溶けるなど、立体構造を持つコラーゲンとは異なった物理的・化学的性質示し、ゼラチンと呼ばれる。ゼラチンは、コラーゲン配合表記されている化粧品補助食品、あるいはゼリー原料として用いられる主な原料ウシブタなどの大動物皮膚、骨などや魚類である。乾燥する際の形状によって板ゼラチンや粉ゼラチンと呼ばれるコラーゲンらせん構造フォールディングアンフォールディング反応には、I型コラーゲンなどの共有結合3本ポリペプチド鎖結合してない場合には、濃度依存性はない。III型コラーゲンなど、末端共有結合3本鎖が集まっている場合は、フォールディング反応において、プロリン残基におけるX-Pro結合cis trans律速段階になり、ジッパーのように3本らせん構造形成されていくので、履歴現象観察される低濃度コラーゲン溶液用いた実験では、変性温度単離した動物の体温下になることが知られている。

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「ゼラチン」を含む「コラーゲン」の記事については、「コラーゲン」の概要を参照ください。


ゼラチン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 06:02 UTC 版)

カーシェールの食べ物」の記事における「ゼラチン」の解説

ゼラチンは動物結合組織主要なタンパク質であるコラーゲン加熱変性したのであるため、ブタ皮膚のようなカーシェールでない原料から作られている可能性がある。ゼラチンは歴史的に膠の良質な原料であり、楽器刺繍乳濁液の形で化粧品写真フィルム医薬品カプセルコーティング材、またゼリートライフルマシュマロを含む様々な食品に至るまで、幅広く使われており、カシュルートにおけるゼラチンの立場結果としてかなり議論の的になっている多く正統派ラビは、ゼラチンを含む製品原材料出自が不確であることを理由に、カーシェールでないとしている。しかし、 Chaim Ozer Grodzinski、Ovadia Yosefなどのセファルディム指導者を含む一部有力な正統派ラビ保守派ラビは、ゼラチンは化学変化加工経ているので、もはや肉とは分類されず、カーシェールであるとしている。科学的には、コラーゲン熱湯処理することで三量体ヘリックス構造解離させてゼラチンとしている。 「Gelatin in Jewish Lawユダヤの法におけるゼラチン)」(1982年)と「Issues in Jewish Dietary Lawsユダヤの食の法における問題)」(1998年)の著者 David Sheinkopf師は、ゼラチン、カルミン酸色素キトニーヨートへのカーシェール適用について、徹底した研究行っている。 カーシェールでないゼラチンを避け主な方法はゼラチンの代用品使用することである。同様な化学的性質を示す代用品として、タピオカキャッサバから作られるデンプン)、化学変性されたペクチン植物性ゴムグアーガム、ローカストビーンガム、キサンタンガムアカシア樹脂寒天)とカラギーナン混合させたもの、などが挙げられる。ゼラチンは多く異な製造業者によって、多岐に渡る用途使われてるが、ヴィーガニズム菜食主義への強い関心から、上に挙げたような代用品に置き換わりつつある。以上のような様々な問題避けるため、今日ではゼラチンはカーシェールの皮から作られている。

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ゼラチン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/29 15:55 UTC 版)

カプセル化細胞」の記事における「ゼラチン」の解説

ゼラチンは、コラーゲン変性させ調製される。ゼラチンは、生分解性生体適合性生理学的環境における非免疫原性、および加工が容易であるなどの多くの望ましい性質があり、組織工学用途適している。それは、皮膚、骨および軟骨などの組織工学的作製するときに使用され皮膚置換するために商業的に使用される

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ゼラチン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 06:27 UTC 版)

ゼリー」の記事における「ゼラチン」の解説

ゼリーの元でもあるゼラチンは、動物魚の骨皮革や腱などの結合組織主成分コラーゲンが熱により軟化してできるもので、アスピックだけでなく日本料理煮こごりといった同種の料理あるように、動物の肉を骨ごと煮るといった初歩的な料理はじまった時から、食品として知られていたとも考えられる精製技術確立する以前には、製菓用のゼラチンは鹿の角煮出して作られていた。現在、製菓用には、豚皮由来のものが多く使われている。なお豚由来のゼラチンはイスラム教ハラーム抵触するため、ハラール認証の無い地域ではイスラム教徒からはゼラチンの使用避けられる

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ゼラチン

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 04:23 UTC 版)

語源

名詞

ゼラチン

  1. おもに動物皮膚や骨などを煮出して抽出された、蛋白質主な成分とするゲル状の物質

関連語


「ゼラチン」の例文・使い方・用例・文例

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