ペクチンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 化学 > 分子化学 > 多糖類 > ペクチンの意味・解説 

ペクチン【pectin】

読み方:ぺくちん

植物体、特に果実細胞壁中層形成するコロイド性の多糖類リンゴミカン類に多く砂糖や酸を加えるとゼリー状になる。ジャム製造微生物培養基化粧品など利用


ペクチン

ゲル化剤一種果物野菜等の細胞膜中に含まれる酸性多糖類。特に柑橘類果肉多く含まれている。ゲル化には砂糖に酸が必要で比較糖度の高い範囲ゲル化する。このような性質のペクチンをH.M(ハイメトキシ)ペクチンという 一方ゲル化にカルシュウムイオンが必要なL.M(ロ-メトキシ)ペクチンがある。

ペクチン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/21 07:50 UTC 版)

ペクチン (Pectin) とは、植物の細胞壁や中葉に含まれる複合多糖類で、ガラクツロン酸 (Galacturonic acid)が α-1,4-結合したポリガラクツロン酸が主成分である。ガラクツロン酸のカルボキシル基がメチルエステル (methyl ester) 化されたものをペクチン、メチルエステル化されていないものをペクチン酸 (Pectic acid) と呼ぶ。天然ではガラクツロン酸の一部にメチル化が見られ、人工的に脱エステル化することによってペクチン酸が得られる。ガラクツロン酸の他にも、いくつかの多様なを含むことが知られる。分子量は50,000 - 360,000で、特に植物の葉、茎、果実に含まれる。アンリ・ブラコノーによって1825年に初めて単離された[1]EDTAクエン酸シュウ酸などのキレート剤と共に加熱することで可溶化され、抽出される。


  1. ^ Braconnot, Henri. Keppler, Frank et al. Methane emissions from terrestrial plants under aerobic conditions. Nature 439, 187-190


「ペクチン」の続きの解説一覧

ペクチン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 06:27 UTC 版)

ゼリー」の記事における「ペクチン」の解説

果物糖分とともに煮詰めると、一般的にジャムとして知られている状態になる場合がある事も古くから知られていた。これは、すべての果物植物含まれている天然多糖類作用よるもので、1825年にその成分はペクチンと名付けられた。材料対し1%上のペクチンと約65%の糖分、さらに酸味なければ固まらず砂糖量産化進んで以降ジャムなどとして広く料理製菓用いられ始めた考えられている。ペクチンが工業生産されはじめたのは20世紀後半で、ゲル化剤増粘剤安定剤などの名称で現代菓子食品広く用いられている。

※この「ペクチン」の解説は、「ゼリー」の解説の一部です。
「ペクチン」を含む「ゼリー」の記事については、「ゼリー」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ペクチン」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「ペクチン」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



ペクチンと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ペクチン」の関連用語

ペクチンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ペクチンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
JabionJabion
Copyright (C) 2024 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
イシハライシハラ
Copyright (C) 2024 Ishihara Co.,Ltd. All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのペクチン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのゼリー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS