羊羹 羊羹の概要

羊羹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/10 10:13 UTC 版)

葛饅頭(左)と水羊羹(右)
抹茶羊羹
水羊羹[1]
100 gあたりの栄養価
エネルギー 715 kJ (171 kcal)
40.0 g
食物繊維 2.2 g
0.1 g
飽和脂肪酸 0.01 g
一価不飽和 0 g
多価不飽和 0.03 g
2.6 g
ビタミン
ビタミンA相当量
(0%)
0 µg
(0%)
0 µg
チアミン (B1)
(0%)
0 mg
リボフラビン (B2)
(1%)
0.01 mg
ナイアシン (B3)
(0%)
0 mg
パントテン酸 (B5)
(0%)
0.02 mg
ビタミンB6
(0%)
0 mg
葉酸 (B9)
(0%)
1 µg
ビタミンB12
(0%)
0 µg
ビタミンC
(0%)
0 mg
ビタミンD
(0%)
0 µg
ビタミンE
(9%)
1.4 mg
ビタミンK
(2%)
2 µg
ミネラル
ナトリウム
(4%)
57 mg
カリウム
(0%)
17 mg
カルシウム
(1%)
10 mg
マグネシウム
(2%)
8 mg
リン
(3%)
23 mg
鉄分
(6%)
0.8 mg
亜鉛
(3%)
0.3 mg
(3%)
0.06 mg
他の成分
水分 57.0 g
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。

寒天の添加量が多くしっかりとした固さの煉羊羹(ねりようかん)と、寒天が少なく瑞々しく柔らかい水羊羹(みずようかん)がある。また、寒天で固めるのではなく、小麦粉葛粉を加えて蒸し固める製法もあり、これは蒸し羊羹と呼ばれる。単に「羊羹」と称した場合は煉羊羹を指すことが多い。

煉羊羹は糖度が高いため保存性が高く、適切な状態で保存すれば常温で1年以上の長期保存が可能なものが多い[2]。この特徴を生かして非常食保存食としても販売されているものもある[3]。また、糖度が高く、少量でも高カロリーであり、体内ですぐにエネルギーに変換されることから、スポーツの補給食としても注目されている[4]


注釈

  1. ^ 「羹」の通常の音(漢音)は「こう(かう)」で、「かん」は唐音[5]
  2. ^ 羊羹の発祥として、1589年天正17年)に山城国伏見九郷の鶴屋の5代目岡本善右衛門が、テングサ(寒天の原料)・粗糖・小豆あんを用いて炊き上げる煉羊羹を開発し豊臣秀吉に献上したとする説もある[14]が、明確な史料はない。
  3. ^ 「紅粉や志津磨」説は1830年刊の随筆『嬉遊笑覧』、喜太郎説は『北越雪譜』や1846年刊の山東京伝『蜘蛛の糸巻』に見られる。「紅粉や志津磨」と喜太郎は同一ともされる[16]

出典

  1. ^ 日本食品標準成分表2015年版(七訂) "第2章 日本食品標準成分表:15 菓子類" 「水ようかん」(食品番号:15039 索引番号:1891)
  2. ^ “ようかん変身新商品”. asahi.com (朝日新聞社). (2011年10月6日). オリジナルの2011年10月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20111012120420/http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000001110060001. "糖度が約70度と高いため、腐りにくく、かつて賞味期限を2年と表示した時期もあった。ただ、期間が長いと防腐剤を使っていると誤解を受けやすいことを危惧して、業界にはあえて期間を短く表示する傾向もある。" 
  3. ^ 防災のプロが教える! オススメ非常食と“備え”の極意”. 日本ユニシス (2019年11月13日). 2021年8月28日閲覧。
  4. ^ [1]走ろう!com 2022年8月7日閲覧
  5. ^ 山田孝雄国語の中に於ける漢語の研究』宝文館、1940年、168頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1219590/91 
  6. ^ 新星出版社編集部『和菓子と日本茶の教科書』新星出版社、2009年、82頁。ISBN 978-4405091726 
  7. ^ 『宋書』毛脩之列伝「脩之嘗為羊羹、以薦虜尚書。尚書以為絶味、献之於燾。燾大喜、以脩之為太官令。」
  8. ^ 虎屋文庫 2019a, p. 40.
  9. ^ 虎屋文庫 2019a, p. 43.
  10. ^ 虎屋文庫 2019b, p. 2.
  11. ^ 虎屋文庫 2019b, p. 9.
  12. ^ 虎屋文庫 2019a, pp. 45–46.
  13. ^ 虎屋文庫 2019a, pp. 47–49.
  14. ^ 日本大百科全書羊かん
  15. ^ 虎屋文庫 2019a, pp. 50–51.
  16. ^ a b 虎屋文庫 2019a, pp. 51–52.
  17. ^ 虎屋文庫 2019a, pp. 56–57.
  18. ^ 虎屋文庫 2019b, p. 11.
  19. ^ 虎屋文庫「史料に見る煉羊羹・蒸羊羹の呼称について」、虎屋文庫『和菓子』第20号、2013年、p50。
  20. ^ 虎屋文庫 2019a, p. 60.
  21. ^ 虎屋文庫 2019a, pp. 67–68.
  22. ^ 虎屋文庫 2019a, p. 71.
  23. ^ 村岡総本舗 羊羹資料館
  24. ^ 虎屋文庫 2019a, p. 55.
  25. ^ 虎屋文庫 2019a, p. 56.
  26. ^ 虎屋文庫 2019a, pp. 69–70.
  27. ^ a b c d 虎屋文庫 2019b, p. 16.
  28. ^ ふるさとの味とちぎのあじ栃木県
  29. ^ 羊かん」コトバンク、2023年9月16日閲覧
  30. ^ 棹菓子 コトバンク、2023年9月16日閲覧
  31. ^ 羊羹色 コトバンク、2023年9月16日閲覧


「羊羹」の続きの解説一覧




羊羹と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「羊羹」の関連用語

羊羹のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



羊羹のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの羊羹 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS