八住利雄 八住利雄の概要

八住利雄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/16 04:05 UTC 版)

やすみ としお
八住 利雄
1948年
生年月日 (1903-04-06) 1903年4月6日
没年月日 (1991-05-22) 1991年5月22日(88歳没)
出生地 日本大阪府大阪市
民族 日本人
職業 脚本家
活動期間 1928年1936年 - 1976年
配偶者 あり
著名な家族 長男︰白坂依志夫
 
受賞
毎日映画コンクール
脚本賞
1955年夫婦善哉
浮草日記
『渡り鳥いつ帰る』
キネマ旬報賞
脚本賞
1956年雪国
シルバースター国民映画賞
脚本賞
1960年暗夜行路
カルロヴィ・ヴァリ映画祭
脚本賞
1960年『無法一代』
1970年 紫綬褒章
1976年 勲四等旭日小綬章
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来歴・人物

大阪市出身[3][1]早稲田大学露文学科卒業[3][1]。卒業後、しばらくはロシア文学の翻訳家、築地小劇場などの新劇運動を経て[1]

1928年春秋社から人生読本というタイトルでトルストイの翻訳書を出版、笹本寅が携わった[4]

1936年PCL入社[3][1]。脚本第一作は『武士道朗らかなりし頃』を発表、1939年(昭和14年)『樋口一葉』で注目され、その後シナリオライターに専念する。 [1]1947年(昭和22年)、ラジオドラマ『向う三軒両隣』の脚本を伊馬春部北条誠北村寿夫とともに交代で執筆。終戦直後の民主的で明るい人間関係を描くホームドラマは人気番組となった[5]1970年(昭和45年)、紫綬褒章受章。1976年(昭和51年)、勲四等旭日小綬章受章。特に昭和二十年代にはキネマ旬報ベストテンに5本の作品(共同脚本3本を含む)などを健筆をふるい、映画『約250本』『テレビ約60本』の娯楽作品から文芸作品までジャンルを問わず、重鎮脚本家として大作を多く手がけた。

1980年頃から書くことを止め、以後悠々自適。日本シナリオ作家協会理事長に就任後は、著作権の確立、日中シナリオシンポジウム開催に尽力した。

主な脚本作品

映画

テレビドラマ

著書

  • 八住利雄『シナリオ教室』ダヴィット社(原著1964-9-1)。ISBN 4804801065 
  • 八住利雄『シナリオ・演出・演技 映像芸術の原点』ダヴィット社(原著1982-2-1)。ISBN 4804801529 
  • 八住利雄、シナリオ作家協会「八住利雄人とシナリオ」出版委員会編集『八住利雄 人とシナリオ』日本シナリオ作家協会(原著1992年10月)。 

脚注

  1. ^ a b c d e f 東宝特撮映画全史 1983, p. 541, 「特撮映画スタッフ名鑑」
  2. ^ a b c 野村宏平、冬門稔弐「4月6日」『ゴジラ365日』洋泉社映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、100頁。ISBN 978-4-8003-1074-3 
  3. ^ a b c 八住利雄 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」コトバンク 2018年8月16日閲覧。
  4. ^ シナリオ1983年3月号76~77頁
  5. ^ 世相風俗観察会『増補新版 現代世相風俗史年表 昭和20年(1945)-平成20年(2008)』河出書房新社、2003年11月7日、19頁。ISBN 9784309225043 
  6. ^ 武士道朗らかなりし頃|日本映画製作者連盟
  7. ^ 伊那の勘太郎
  8. ^ 春のめざめ
  9. ^ 新諸国物語 オテナの塔
  10. ^ 白夜の妖女
  11. ^ 細雪
  12. ^ 台所太平記 - allcinema
  13. ^ 奥さまはお人好し

参考文献

外部リンク

先代
-
日本シナリオ作家協会理事長
1965年 - 1968年
次代
橋本忍
先代
新藤兼人
日本シナリオ作家協会理事長
1982年 - 1991年
次代
山内久



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