早川千絵
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はやかわ ちえ 早川 千絵 |
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生年月日 | 1976年8月20日(48歳) | ||||||||||
出生地 | ![]() |
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職業 | 映画監督、脚本家、開志専門職大学 アニメ・マンガ学部 教授 | ||||||||||
ジャンル | 映画 | ||||||||||
主な作品 | |||||||||||
『十年 Ten Years Japan』 『PLAN 75』 |
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早川 千絵(はやかわ ちえ、1976年8月20日 - )は、日本の映画監督[1]。開志専門職大学アニメ・マンガ学部教授。東京都出身。
来歴
ニューヨークの美大 スクール・オブ・ビジュアル・アーツを卒業後[1]、テレビ東京の番組『モーニングサテライト』のニューヨーク支社でアシスタントとして働く[1]。アメリカで出産し、数年を経て日本に帰国[1]。
WOWOWの映画部で業務委託のデスクワークをこなしながら、30代半ばで、映画学校のENBUゼミナールに通い始める[1]。卒業制作『ナイアガラ』が、2014年のカンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門に入選し、ぴあフィルムフェスティバルでもグランプリを獲得[1]。オムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一編を監督後、WOWOWを退社[1]。
2022年、長編映画監督デビュー作となった『PLAN 75』が第75回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品され、新人監督賞に当たるカメラ・ドールのスペシャル・メンション(特別表彰)を受賞[2]。国内でもブルーリボン賞の監督賞を始めとする多数の賞を受賞した。
森ガキ侑大が主宰のクリエイター集団「クジラ」に所属。
2025年4月から開志専門職大学で[3]、脚本・プロデュース・編集領域
における[4]、アニメ・マンガ学部の教授に就任した[5]。
同年、『ルノワール』が5月開催の第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出される[6]。
主な監督作品
映画
- ナイアガラ(2014年)
- BIRD(2016年)[7]
- 冬のメイ(2016年)
- 十年 Ten Years Japan(2018年)
- PLAN 75(2022年)長編デビュー監督作品[8]。
- ルノワール(2025年)
CM
ミュージック・ビデオ
- HKT48「君とどこかへ行きたい」(2021年5月12日)[11]
受賞歴
- 第36回 PFFアワード2014 グランプリ(『ナイアガラ』)[12][13]
- 第12回ウラジオストク国際映画祭 短編映画部門国際映画批評家連盟賞(『ナイアガラ』)[14]
- 2022年度
- 第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品 カメラ・ドール特別表彰(『PLAN 75』)[2]
- 第63回テッサロニキ国際映画祭最優秀監督賞(『PLAN 75』)
- 第44回ヨコハマ映画祭 新人監督賞(『PLAN 75』)[15]
- 第77回毎日映画コンクール - 脚本賞(『PLAN 75』)[16]
- 第73回芸術選奨新人賞(『PLAN 75』)[17][18]
- 第65回ブルーリボン賞 監督賞(『PLAN 75』)[19]
- 第46回日本アカデミー賞 優秀脚本賞(『PLAN 75』)[20]
- 第20回シネマ夢倶楽部 推薦委員特別賞(『PLAN 75』)[21]
脚注
- ^ a b c d e f g “「PLAN 75」早川千絵監督が“カンヌ快挙”に至るまで――NYアシスタント時代からの道程に迫る【NY発コラム】”. 映画.com. カカクコム. 19 June 2022. 2022年6月19日閲覧.
- ^ a b 「『PLAN 75』早川千絵監督、カンヌでカメラドール特別表彰の快挙」『シネマトゥデイ』株式会社シネマトゥデイ、2022年5月29日。2022年5月29日閲覧。
- ^ 「カンヌ国際映画祭の最高賞競う!開志専門職大(新潟市)教授・早川千絵監督の新作「ルノワール」が正式出品」『新潟日報デジタルプラス』新潟日報社、2025年4月25日。2025年4月28日閲覧。
- ^
「教員紹介 - アニメ・マンガ学部」『開志専門職大学』。2025年4月23日閲覧。
脚本・プロデュース・編集領域
- ^ 「アニメ・マンガ学部 早川千絵教授が 監督を務める映画『ルノワール』が、日本映画で唯一、 第78回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門に出品決定」(プレスリリース)、開志専門職大学、2025年4月11日。2025年4月23日閲覧。
- ^ “早川千絵監督の「ルノワール」、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にノミネート”. 読売新聞オンライン. 読売新聞社. 2025年4月10日. 2025年4月10日閲覧.
- ^ “BIRD”. WOWOWオンライン. 2025年4月28日閲覧。
- ^ “早川千絵さんに特別表彰 カンヌ映画祭新人監督賞”. 産経ニュース (2022年5月29日). 2022年6月19日閲覧。
- ^ 「「PLAN 75」の監督・早川千絵、映画を愛するWOWOW加入者とCM制作」『映画ナタリー』ナターシャ、2023年7月28日。2025年4月22日閲覧。
- ^ 早川千絵「あらゆる人の人生と深く結び付く「映画の力」を感じてほしい―早川千絵監督に聞く~映画愛でつながる~【WOWOW×あなた】CM制作秘話」『FEATURES!』(インタビュー)、WOWOW、2023年8月3日。2025年4月22日閲覧。
- ^ 「HKT48、JR九州全面協力の「君とどこかへ行きたい」2本立てMV公開」『BARKS』2021年5月5日。2025年4月22日閲覧。
- ^ 「「PFFアワード2014」グランプリは37歳女性監督!早川千絵『ナイアガラ』」『シネマトゥデイ』株式会社シネマトゥデイ、2014年9月25日。2025年4月28日閲覧。
- ^ “上映作品 - PFFアワード2014『ナイアガラ』”. 第36回PFF (2014年). 2025年4月28日閲覧。 “PFFアワード2014 グランプリ受賞作品 誰かとつながることを瑞々しく繊細に描く”
- ^ 市川遥「河瀬直美『2つ目の窓』がウラジオストク国際映画祭グランプリ!」『シネマトゥデイ』株式会社シネマトゥデイ、2014年9月24日。2025年4月28日閲覧。
- ^ “第44回ヨコハマ映画祭 2022年日本映画個人賞” (2022年12月3日). 2022年12月3日閲覧。
- ^ “「第77回毎日映画コンクール」『ケイコ 目を澄ませて』最多5冠 沢田研二、岸井ゆきのら受賞”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年1月19日). 2023年1月19日閲覧。
- ^ 令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について
- ^ “芸術選奨文部科学大臣賞に新海誠さん、段田安則さんら…新人賞は「東京03」など”. 読売新聞オンライン. 読売新聞東京本社 (2023年3月1日). 2025年7月3日閲覧。
- ^ “【ブルーリボン賞】監督賞・早川千絵監督 留学、出産、TV局勤務経て描いた「PLAN 75」”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2023年2月24日) 2023年2月24日閲覧。
- ^ “日本アカデミー賞「ある男」が最多13の優秀賞、「月の満ち欠け」は10部門で受賞”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年1月23日) 2023年1月23日閲覧。
- ^ “第20回シネマ夢倶楽部表彰” (2023年3月17日). 2023年3月17日閲覧。
外部リンク
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