鰐口とは? わかりやすく解説

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わに‐ぐち【×鰐口】

読み方:わにぐち

神社仏閣堂前に、布を編んだ太い綱とともにつるしてある円形大きな鈴。中空下方横長裂け目がある。参詣者が綱を振って打ち鳴らす

人の横に広い口をあざけっていう語。

「頭の禿げ上がった—の五十男に」〈荷風つゆのあとさき

がまぐち

「芳太郎も—から金を出して」〈秋声足迹

きわめて危険な場所場合虎口(ここう)。

「—の死を遁れしも」〈太平記・二〉

恐ろしい世間の口

世の—に乗るばかり」〈浄・天網島

馬具鞍橋(くらぼね)の部分名。前輪後輪(しずわ)の内部下縁の刳(く)り形のところ。州浜(すはま)。

鰐口の画像

鰐口

読み方:ワニグチwaniguchi

社寺向拝にかけた金属製の打器。


わにぐち 【鰐口】


鰐口


鰐口

主名称: 鰐口
指定番号 995
枝番 00
指定年月日 1959.06.27(昭和34.06.27)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1口
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文: 鎌倉時代作品

鰐口

主名称: 鰐口
指定番号 2025
枝番 00
指定年月日 1959.12.18(昭和34.12.18)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書 奥州会津河庄塔寺八幡宮之鰐口、奉鋳大檀那三浦葦名性覚、大工円性至徳二二年〈丁/卯〉十一月十五日の
員数 1口
時代区分 南北朝
年代 至徳4年(1387)
検索年代
解説文: 南北朝時代作品

鰐口


鰐口

主名称: 鰐口
指定番号 2235
枝番 00
指定年月日 1968.04.25(昭和43.04.25)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書 大鷹宮鰐口、正応年三五日の銘がある
員数 1口
時代区分 鎌倉
年代 正応6年(1293)
検索年代
解説文:  鰐口は神社仏閣堂前の廂の下にかけられ打ち鳴らされるもので、金鼓とも呼ばれている。ここにあげた二口は、共に鎌倉時代大形部類属するもので、その形姿特徴は、対照的である。
 前者は、肩が厚く角が強く張り、面は甲盛り低く八葉複弁の撞座【つきざ】だけを肉高に鋳出した豪壮な形姿で、その銘文中に「鰐口」と刻銘された初見例でもあって、貴重な資料である。
 後者は、肩が中央高く鎬【しのぎ】が立ち、面は豊かに盛りがつき、八葉複弁の撞座中心に二条の圏線を三か所に、耳は片面出しで、総体技巧富んだ大作で、右肩に「浄福寺金口 文永十年云云」の刻銘があり、総体形姿のよい鎌倉時代文永十年一二七三)の典型的な優作である。

鰐口

主名称: 鰐口
指定番号 2237
枝番 00
指定年月日 1968.04.25(昭和43.04.25)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書 浄福寺金口文永十年十一月日の銘がある
員数 1口
時代区分 鎌倉
年代 文永10年(1274)
検索年代
解説文:  鰐口は神社仏閣堂前の廂の下にかけられ打ち鳴らされるもので、金鼓とも呼ばれている。ここにあげた二口は、共に鎌倉時代大形部類属するもので、その形姿特徴は、対照的である。
 前者は、肩が厚く角が強く張り、面は甲盛り低く八葉複弁の撞座【つきざ】だけを肉高に鋳出した豪壮な形姿で、その銘文中に「鰐口」と刻銘された初見例でもあって、貴重な資料である。
 後者は、肩が中央高く鎬【しのぎ】が立ち、面は豊かに盛りがつき、八葉複弁の撞座中心に二条の圏線を三か所に、耳は片面出しで、総体技巧富んだ大作で、右肩に「浄福寺金口 文永十年云云」の刻銘があり、総体形姿のよい鎌倉時代文永十年一二七三)の典型的な優作である。

鰐口

主名称: 鰐口
指定番号 2474
枝番 00
指定年月日 1981.06.09(昭和56.06.09)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書 弘安六年十月十八日大工西善の刻銘がある
員数 1口
時代区分 鎌倉
年代 弘安6年1283
検索年代
解説文:  鰐口は始め金鼓【きんこ】、金口【ごんぐ】と称され堂前つるして打鳴らすのである。これは肩が厚く、甲盛【こうもり】が高く中央八葉複弁の撞座を鋳出した大形の鰐口である。鎌倉時代以前の鰐口は少ないが、それらの中でも製作が優れ様式鎌倉時代特色がよく示された優品である。
重要文化財のほかの用語一覧
工芸品:  鰐口  鰐口  鰐口  鰐口  鳳凰円文螺鈿唐櫃  鳳凰沈金経箱  鳳凰鎗金経箱

鰐口

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/15 12:17 UTC 版)

鰐口(吉祥院天満宮
松本市宮渕出土鰐口 長保3年(1001年)在銘 東京国立博物館重要文化財

鰐口(わにぐち)とは仏堂の正面軒先に吊り下げられた仏具の一種である。神社社殿で使われることもある。金口、金鼓とも呼ばれ「鰐口」の初見は正応6年(1293年)銘をもつ宮城県柴田郡大河原町にある大高山神社のもの(東京国立博物館所蔵)。

金属製梵音具の一種で、鋳銅や鋳鉄製のものが多い。鐘鼓をふたつ合わせた形状で、(すず)を扁平にしたような形をしている。上部に上から吊るすための耳状の取手がふたつあり、下側半分の縁に沿って細い開口部がある。金の緒と呼ばれる布施があり、これで鼓面を打ち誓願成就を祈念した。鼓面中央は撞座と呼ばれ圏線によって内側から撞座区、内区、外区に区分される。

現存する最古のものは、長野県松本市宮渕出土の長保3年(1001年)銘のもの。

参考文献

  • 香取忠彦「鰐口」『国史大辞典』

鰐口(流山市指定有形文化財 第3号)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/04 06:58 UTC 版)

成顕寺」の記事における「鰐口(流山市指定有形文化財 第3号)」の解説

龍王正面にある鋳銅製の大型直径90センチ)鰐口。文政7年1824年)年在銘1980年指定

※この「鰐口(流山市指定有形文化財 第3号)」の解説は、「成顕寺」の解説の一部です。
「鰐口(流山市指定有形文化財 第3号)」を含む「成顕寺」の記事については、「成顕寺」の概要を参照ください。

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