わにぐちとは? わかりやすく解説

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わに‐ぐち【×鰐口】

読み方:わにぐち

神社仏閣堂前に、布を編んだ太い綱とともにつるしてある円形大きな鈴。中空下方横長裂け目がある。参詣者が綱を振って打ち鳴らす

人の横に広い口をあざけっていう語。

「頭の禿げ上がった—の五十男に」〈荷風つゆのあとさき

がまぐち

「芳太郎も—から金を出して」〈秋声足迹

きわめて危険な場所場合虎口(ここう)。

「—の死を遁れしも」〈太平記・二〉

恐ろしい世間の口

世の—に乗るばかり」〈浄・天網島

馬具鞍橋(くらぼね)の部分名。前輪後輪(しずわ)の内部下縁の刳(く)り形のところ。州浜(すはま)。

鰐口の画像

わにぐち 【鰐口】


わにぐち

  1. 鰐口女陰隠語。「さあらばと鈴をへと参らせう」「鰐口に舞はせて鈴は太鼓打ち」「鰐口と鈴で陰陽和合なり」。
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鰐口

(わにぐち から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/15 12:17 UTC 版)

鰐口(吉祥院天満宮
松本市宮渕出土鰐口 長保3年(1001年)在銘 東京国立博物館重要文化財

鰐口(わにぐち)とは仏堂の正面軒先に吊り下げられた仏具の一種である。神社社殿で使われることもある。金口、金鼓とも呼ばれ「鰐口」の初見は正応6年(1293年)銘をもつ宮城県柴田郡大河原町にある大高山神社のもの(東京国立博物館所蔵)。

金属製梵音具の一種で、鋳銅や鋳鉄製のものが多い。鐘鼓をふたつ合わせた形状で、(すず)を扁平にしたような形をしている。上部に上から吊るすための耳状の取手がふたつあり、下側半分の縁に沿って細い開口部がある。金の緒と呼ばれる布施があり、これで鼓面を打ち誓願成就を祈念した。鼓面中央は撞座と呼ばれ圏線によって内側から撞座区、内区、外区に区分される。

現存する最古のものは、長野県松本市宮渕出土の長保3年(1001年)銘のもの。

参考文献

  • 香取忠彦「鰐口」『国史大辞典』


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